りんごを皮ごと食べるときの注意点
りんごを皮ごと食べるときは、国産か海外産かによって食べる前の注意点が異なります。国産りんごは、品種によって皮がベタベタしているものがあります。これは熟成されたりんご自身によるロウ物質が染み出ているために起こる現象で、人工的にワックスが塗られているわけではありません。スーパーで「つがる」「紅玉」「ジョナゴールド」などの品種を購入した場合は、軽く水洗いして皮ごと食べましょう。
注意点①残留農薬
りんごは、病気や害虫に弱いデリケートな性質があるため栽培に農薬が使われています。近年は、無農薬や減農薬が注目されていますが、りんごは農薬を使わず育てるのは難しい作物です。農薬には樹や実を守る役割があり、人体への害が少ない安全な農薬のみ使用できるようになっています。スーパーなどで購入したりんごもで洗えば問題なく食べられます。
注意点②輸入りんごの人工ワックス
スーパーなどで売られている輸入りんごには、人工ワックスが塗られている場合があります。皮ごと食べるときは注意しましょう。艶出しや防腐剤などによってツルツルに光っているため、りんごを塩水や重曹水に浸けて揉み込んでから洗い流します。オーガニック栽培や無農薬栽培表示がある場合は安全です。
ボタニ子
注意点③食べすぎによる体調不良
りんごの皮には食物繊維が多く含まれているため、食べすぎると腹痛をおこしたり下痢になったりします。身体によい物も食べすぎは逆効果です。また皮は消化しにくいため、胃腸が弱っていると身体の負担になります。過剰な摂取は控えましょう。
りんごを皮ごと食べるおすすめレシピ
りんごは、丸かじりより食べやすい大きさに切って食べる場合が多いかもしれません。皮の硬さが気になる方は、加熱したりミキサーにかけたりして食べやすくしましょう。りんごは加熱してもビタミンCが壊れず、ペクチンの抗酸化力が数倍に増えるともいわれています。新鮮なりんごを丸かじりするのもよいですが、熱を加えて栄養をパワーアップさせる食べ方もおすすめです。
食べ方①焼きりんご
焼きりんごは、りんごを使ったデザートです。硬くて酸味や香りが強い紅玉や国光などの品種を使って作りましょう。簡単なのにおしゃれな一品になり、おもてなし料理にもおすすめです。アイスクリームやチーズクリームなど好みのトッピングを楽しめます。
材料(4人分)
- りんご(紅玉):4個
- バター:40g
- 砂糖:大さじ4
- シナモンパウダー:小さじ1
- レーズン:好みの量
- アイスクリーム:好みの量
レシピ
- りんごを水洗いし、ヘタと芯の部分をスプーンでくり抜く
- 室温に戻しておいたバターをボウルに入れる
- バターと砂糖、シナモンパウダーをよく混ぜる
- くり抜いた部分にレーズンと3をスプーンで詰める
- りんごの表面にフォークで数カ所穴を開ける
- 鉄板にクッキングシートを敷く
- 170℃のオーブンで1時間焼く
食べ方②りんごジャム
りんごの旬は10~12月です。しかしスーパーなどでは、長期保存された品種が一年中販売されています。長期保存されたものは、旬の時期よりも少し品質が落ちている場合があります。傷んできたり皮の表面に張りがなくなったらジャムにして食べましょう。皮のまま煮詰めると、きれいなピンク色のジャムができあがります。
材料
- りんご(紅玉):8個
- 砂糖:400g
- レモン汁:1個分
- 保存ビン
レシピ
- 鍋に砂糖とレモン汁を入れて混ぜる
- りんごを洗って芯を取り、薄く切る
- 切ったりんごを鍋に入れて砂糖を絡める
- 弱火でゆっくり煮詰める
- 灰汁が出たらすくう
- 保存ビンを煮沸消毒する
- りんごがに詰まったら、熱いうちに保存ビンに入れる
- ビンの蓋をきっちり締めて、蓋を下にして冷ます
食べ方③りんごのオーブンパイ
りんごのオーブンパイは、手軽に作れるアップルパイです。冷凍パイシートを使った簡単レシピのため、子どもと一緒に楽しんで作れますよ。
材料(4人分)
- りんご:1個
- 冷凍パイシート:2枚(100g×2)
- バター:20g
- グラニュー糖:10g
レシピ
- 冷凍パイシートを半解凍にする
- りんごを洗って芯を取り、薄切りにする
- 鉄板にアルミホイルを敷く
- パイシートを置き、フォークで穴を開ける
- パイシートの上にりんご・バター・グラニュー糖を乗せる
- オーブントースターで8~10分焼く
- 焦げ目がつくまで焼いたら、できあがり
食べ方④リンゴミルク
リンゴミルクは、りんごをミキサーにかけるだけの簡単レシピです。ミキサーがない場合は、すりおろして混ぜましょう。皮ごと摂取できるおすすめの食べ方です。好みの硬さに混ぜてりんごのシャキシャキ感を楽しみながら飲みます。食事前に飲むと適度にお腹が膨れるため食べすぎ防止になります。
材料(3人分)
- りんご:1/2個
- 牛乳:200cc
- 練乳:大さじ1
レシピ
- りんごを洗い2cm角くらいに切る
- りんご・牛乳・練乳をミキサーにかける
りんごは皮ごと食べよう!
りんごは、丸かじりやミキサーにかけてジュースにすると手軽に皮ごと食べられます。特にりんごのすりおろしは、酵素の量が増えて免疫力を高めてくれます。皮ごとすりおろしたほうが効果的です。風邪をひいて体内の酵素が減っている場合は、消化によい「すりおろしりんご」がおすすめです。栄養がたっぷり含まれたりんごは、皮ごと食べて健康と美容に活かしましょう。
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農薬や人工ワックスは野菜用洗剤や重曹水を使うと、きれいに洗い流せ安全に食べられますよ!