全国の御神木18選!言い伝えもある?パワーをもらいに訪れよう

全国の御神木18選!言い伝えもある?パワーをもらいに訪れよう

全国各地にある御神木(ご神木)には神々のパワーが宿るとされ、古くから地域の人々に大切に祀られています。御神木にまつわる言い伝えも多くあり、日本人の御神木に対する敬意は計り知れません。ここでは日本全国の有名な御神木を東西それぞれご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ご神木とは
  2. 2.東日本の御神木9選
  3. 3.西日本の御神木9選
  4. 4.御神木へのお参りの作法
  5. 5.御神木のパワーをもらいに行ってみよう!

西日本の御神木9選

御神木①来宮神社の大楠(静岡県熱海市)

出典:写真AC

来宮神社の大楠は、樹齢2000年以上・樹高約36m・幹回り約15.65mで、国の天然記念物です。来宮神社が以前阿豆佐和気神社だったため、「阿豆佐和気神社の大クス」とも呼ばれます。「日本三大大クス」のうちの1本で「御神木を一回りすると寿命が1年延びる」「願い事をしながら御神木の周りを回ると願いが叶う」の伝説があります。

御神木②熊野速玉大社のなぎ(和歌山県新宮市)

出典:写真AC

熊野速玉大社のなぎは、樹齢1000年以上・樹高約20m・幹回り約4mあります。なぎの木としては日本最大で、国の天然記念物です。なぎの葉が縦にちぎれにくいところから大事な人との絆を守るとされ、熊野速玉大社にはなぎの葉や実を使った「家内安全」「縁結び」のお守りがあります。財布になぎの葉を入れると「お金の縁が切れない」とされ、お守りとしておすすめです。

御神木③三島神社の大楠「薫蓋樟(くんがいしょう)」(大阪府門真市)

三島神社の大楠は、樹齢1000年以上・樹高約25m・幹回り約13mあり、東西約34m・南北約33mに広く枝を張っています。国の天然記念物に指定(登録名称「薫蓋クス」)されている巨木です。大楠の名前「薫蓋樟」は、江戸時代の公卿・千草有文が詠んだ和歌が由来になっており、楠の香りが今も変わらず境内に漂っています。

御神木④伊弉諾(いざなぎ)神宮の夫婦大楠(兵庫県淡路市)

伊弉諾神宮の夫婦大楠は、樹齢900年・樹高約30m・幹回り約8.5mあり、県の天然記念物です。2本の楠が根元で一株になった夫婦大楠は、伊弉諾神宮に祀られているイザナギノオオカミとイザナミノオオカミの象徴とされています。根元にはイザナギノオオカミとイザナミノオオカミの子供のヒルコノミコトを祀った岩楠神社があり、子孫繁栄・夫婦円満・延命長寿のご利益で有名です。

御神木⑤命主社(いのちぬしのやしろ)の椋(島根県出雲市)

命主社(正式名称「神魂伊能知奴志神社(かみむすびいのちぬしのかみやしろ」)の椋の木は、樹齢1000年・樹高約17m・幹回り約5.8mあり、市の天然記念物です。幾重にもうねり発達した根は、地上から約2m盛り上がり、岩を抱え込んでいます。命主社は、出雲大社の東隣りにある、出雲大社の摂社(神社が管理する小さい社)です。

御神木⑥志多備神社のスダジイ(島根県松江市)

志多備神社には村指定天然記念物のスダジイが2本あります。1本は樹齢数百年(推定)・樹高約20m・幹回り約11mで、シイの木では日本一です。主幹の地上約3mで9本にわかれており、東西約20m・南北約33mに渡り大きく枝を張っています。神社参道そばの1本は、樹高約18m・幹回り約6mです。漫画家の故・水木しげる氏が「ヤマタノオロチだ!」と表現しています。

御神木⑦八坂神社の杉の大杉(高知県大豊市)

杉の大杉は樹齢3000年で、地上で南大杉(樹高約60m・幹回り約20m)と北大杉(樹高約57m・幹回り約16.5m)にわかれた木が、地中で1本に繋がっています。「夫婦杉」とも呼ばれ、国の特別天然記念物です。故・美空ひばり氏が、杉の大杉に「日本一の歌手になれますように」と願掛けをしたことがあり「出世杉」とも呼ばれています。開運・縁結びにご利益があると有名です。

御神木⑧大山祇神社の「生樹の御門」(愛媛県今治市)

出典:写真AC

大山祇神社の御神木「生樹の御門(いききのごもん)」は、樹齢3000年・樹高約10m・総幹回り約15.5mあり、県の天然記念物です。御神木の根本にある大きな空洞は、奥の院へ続く参道として、現在も使われています。大山祇神社には、「能因法師雨乞いのクス」や「乎知命御手植の楠」という御神木もあり、あわせてお参りするとよいでしょう。

御神木⑨屋久島の縄文杉(沖縄県屋久島)

Photo by Travel-Picture

屋久島の縄文杉は、樹齢(定説)3500年・樹高約30m・幹回り約16.1mで、世界遺産「屋久島」に含まれる木です。名前の由来は、木の発見当時に樹齢が4000年と推定されたためという説と、幹のうねる模様が縄文土器に似ているためという説があります。木の幹が人の顔に見えることでも有名です。木を保護するために設置された、木の約15m手前の展望デッキから見ることができます。

御神木へのお参りの作法

Photo by haru__q

御神木の前に立ち、心を落ち着けてお参りしましょう。基本的に、しめ縄が張られている御神木には触ってはいけません。注意書きがある場合はよく読み、注意事項を守りましょう。御神木に触っていいとされる場合は、丁寧に触ります。木の皮や枝を持ち帰ってご利益をいただく場合は少量にとどめ、御神木を守りましょう。

神社で写真撮影をする場合

神社でスマートフォンの待ち受け画像などの写真撮影をする場合は、最初に神社にお参りするのがマナーです。写真撮影を禁止している場合もあるので、撮影前に確認するとよいでしょう。

御神木のパワーをもらいに行ってみよう!

数々の天災にあっても長い間存在し続ける御神木には、強力なパワーが溢れています。撮影した御神木の写真はスマートフォンの待ち受け画像に設定してもよいでしょう。御神木を訪れ、パワーを体感してみてください。

あつこちん
ライター

あつこちん

ガーデニング・家庭菜園が好きな主婦です。自宅や友人宅の庭でマイペースで楽しんでいます。

関連記事

Article Ranking