オギ(荻)とは?特徴やススキとの違いについて詳しく解説

オギ(荻)とは?特徴やススキとの違いについて詳しく解説

オギ(荻)は日本各地に広く分布しており、イネ科ススキ属に分類される植物です。水辺や湿原に自生し、秋になると白銀色の穂が風に揺れる様子を楽しめます。オギに似た植物にススキやヨシがありますが、違いを覚えておけば簡単に見分けられます。

記事の目次

  1. 1.オギとは
  2. 2.オギの特徴
  3. 3.オギによく似た植物
  4. 4.オギとススキの見分け方
  5. 5.オギの育て方
  6. 6.オギを探してみよう

オギの育て方

出典:写真AC

オギにはさまざまな品種があり、観賞用として販売されている「台湾荻(タイワンオギ)」のような園芸品種もあります。台湾荻は育て方が簡単で、ガーデニング初心者でも気軽に育てられる植物です。花壇の背景にしたり鉢植えにしてお花見の飾りに利用したりと、自分好みの育て方ができます。

育て方➀環境

オギは、日当たりと風通しのよい場所で育てます。自生しているオギは湿原や水辺などの湿度の高い環境を好みますが、園芸用品種は育つ場所を選びません。耐陰性があるので、ほかの植物が育たないような半日陰や室内でも栽培できます。直射日光や西日が強く当たる場所では葉が乾燥しやすくなるため、明るい日陰で育てるのがおすすめです。

育て方➁用土

Photo byPexels

オギは、水はけと水もちのよさを兼ね備えた用土で育てます。市販されている「山野草用培養土」や「草花用培養土」を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土の小粒に鹿沼土と腐葉土を混ぜ込んだ用土を使用してください。

育て方③植え付け

オギの植え付けは2月〜3月に行いましょう。ポット苗の状態で購入したオギを、根を崩さないようにポットから取り出して植え付けます。地植えにすると、地下茎を伸ばしてどんどんと広がっていくのが特徴です。増えすぎて困る場合は、ブロックやレンガで仕切りを作ってから植え付けてください。

枝垂れるように仕立てるのもおすすめ

オギは草丈が高く成長しますが、茎がかたくてしっかりとしているため、支柱を立てる必要はありません。オギが風にあおられて鉢が倒れないように、重みのある鉢を使用しましょう。白銀色の穂を楽しむために、穂の重みで枝垂れるように仕立てるのもおすすめです。

育て方➃水やり

Photo byAnnabel_P

地植えでオギを育てている場合は、降雨のみで十分なため水やりの必要はありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾燥する前に鉢底から水が流れ出る程度にたっぷりと水やりをします。乾燥が苦手なため、水切れを起こすと株が弱ったり枯れたりするので注意しましょう。

受け皿に水をためておくのがコツ

一般的に鉢植えで植物を育てている場合は、水やりのあとで受け皿に溜まった水はすぐに捨てるのが基本です。ただしオギは水辺の植物のため、用土が常に湿っている状態を好みます。受け皿に水をためておき、用土が水を吸収し続けられるように管理しましょう。受け皿に水をためておくと、根が乾燥して枯れるのを防ぐ効果が期待できます。

育て方⑤肥料

オギは日本全国に自生しているほど丈夫な植物なので、肥料を与える必要はありません。肥料を与えると、肥料やけを起こして枯れる原因となるので注意しましょう。

育て方➅病気と害虫

オギは比較的丈夫な植物なので、病気や害虫被害の心配はありません。

増やし方

オギは地下茎を伸ばして増えていく植物です。オギを増やす場合はあらかじめ根茎を取っておき、新しい用土の上に置いて薄く土をかぶせます。発根するまでは水切れを起こさないように注意して、風通しのよい日陰で管理してください。

台湾荻の購入方法

タイワンオギ(台湾荻)

参考価格: 2,200円

出典: 楽天
楽天2,200円

タイワンオギは、茎が成長とともに枝垂れていくのが特徴です。タイワンオギの凛とした雰囲気と青々とした葉は和室によくあうため、盆栽としても利用されています。また、化粧鉢仕立てにアレンジされたタイワンオギは、開店祝いや新築祝いにも人気があります。

草丈30cm〜80cm
おすすめ度★★★★★

オギを探してみよう

出典:写真AC

オギは秋が深まる季節に、河川敷や湿地など、日本全国で気軽に見つけられる植物です。ススキやヨシとの違いを探しながら、オギかどうかを見分けるのもおもしろいかもしれませんね。白銀色の穂をなびかせている美しいオギを、ぜひ探してみてください。

Alisa.
ライター

Alisa.

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