白檀の香りって?サンダルウッドとは違う?特徴や効能について解説!

白檀の香りって?サンダルウッドとは違う?特徴や効能について解説!

エキゾチックで優しい白檀の香りは、ほかの植物や食べものにたとえられない独特の雰囲気が魅力です。どのような香りをしているのか、特徴や効能について見ていきましょう。サンダルウッドとの違いや、白檀の香りと相性のよい香りについてもあわせて解説します。

記事の目次

  1. 1.白檀の香りは世界中で愛されている
  2. 2.白檀の香りの特徴
  3. 3.白檀の香りの効能
  4. 4.白檀の香りと相性のよい香り
  5. 5.白檀の香りでリラックスしよう

白檀の香りは世界中で愛されている

出典:写真AC

白檀(ビャクダン)はインドを原産とする常緑樹です。栽培の歴史は非常に古く、紀元前5世紀ごろにはすでに高貴な高木として扱われていました。開花期は5月で、黄色や紫色をした小さな花を咲かせます。心材(木の中心に近い部分)は色も香りも濃く、外側に向かうほど白っぽい色になるのが特徴です。また、ほかの木に半寄生して生きるため、たくさんの木がある場所でしか生息できないという性質があります。

白檀の基本情報

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名前 白檀(ビャクダン)
別名 檀香(ダンコウ)
英語名 sandalwood(サンダルウッド)
分類 ビャクダン科ビャクダン属
原産地 インド
開花時期 5月
花の色 黄色、紫
用途 お香、線香、アロマオイルなど

名前の由来

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白檀という名前に「白」がついているのは、木材にしたときの色が関係しています。香木としての白檀がなめらかな白色をしていることから、この漢字があてられました。英語ではサンダルウッド(sandalwood)とも呼ばれていますが、これはサンスクリット語の「チャンダナ」が語源です。「足元」「スタート地点」といった意味がありますよ。また、「檀香(ダンコウ)」というのも別名です。

白檀の香りの特徴

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白檀の香りは、ほんのり甘いエキゾチックな香りです。お香や線香として使われることが多いため、懐かしさを抱かせる香りでもあります。分類としては「ウッディ系」です。白檀の「サンタロール」という香り成分は化学的に合成できないため、白檀はほかの何にもたとえられない独特な香りを放ちます。優しい香りが生まれるまでは50年以上の歳月を必要とするといわれていて、その貴重さでも人気です。

さまざまなシーンで利用される香り

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白檀は年齢や性別を問わず使える香りで、さまざまなシーンで利用されます。お香や線香はもちろん、ルームフレグランスや香水、入浴剤や防虫剤、アロマオイルなども人気です。めずらしいものでは、白檀の香りのするトイレットペーパーもありますよ。白檀の優しい香りは、家でのリラックス時間をさりげなくサポートしてくれますね。

白檀とサンダルウッドは違うもの?

植物学上、白檀とサンダルウッドは同じものです。一般的にはお香や線香として使用する場合に「白檀」、オイルとして使用する場合に「サンダルウッド」と呼んで区別しています。あくまでも一般的な区別のため、アロマオイルや香水を「白檀」と呼んでも誤りではありません。

白檀の香りの効能

心への効能

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白檀(サンダルウッド)の香りには、深いリラックス効果があるとされます。頭痛やストレスなど、神経系の興奮状態を抑えたいときに効果的です。また集中力を高める効果もあるといわれているため、仕事・部活動などで力を発揮したいときに適しています。気持ちを落ち着かせる作用が悪いほうに影響するため、元気がないときには使用を避けたほうがよいでしょう。眠る前に香らせると、睡眠にもよい作用があります。

体への効能

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白檀は冷えの改善と熱の発散、むくみの改善といった働きを持つといわれます。特に下痢や膀胱炎などに効果的です。また抗菌・消炎の作用もあるため、のどの炎症にも有効とされます。水分を調整する作用は、むくみやセルライトの改善も期待できますよ。希釈した白檀のアロマオイルで足をマッサージしたり、白檀の香りの入浴剤を入れたお風呂で体を温めたりするのもおすすめです。

肌への効能

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白檀には不足した水分を補って、皮脂成分を調整する作用があるといわれます。肌をやわらかくしたり引き締めたりする効果が期待できるため、乾燥肌の保湿や老化・ニキビなどの改善に効果的ですよ。インドでは、ほとんどの化粧品に含まれているともいわれるほど人気があります。白檀の香りに包まれながらのスキンケアは、心身ともにリラックスできる時間になりそうですね。

白檀の香りと相性のよい香り

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白檀は少量でも抜群の存在感を持つ香りです。ブレンドの仕方によって、和風にも洋風にも雰囲気を変えられます。たとえばフランキンセンスやヒノキといったウッド系と合わせれば、しっとりと落ち着いた印象になりますよ。イランイランやチュベローズなどのオリエンタル系・フローラル系ともぴったりです。いろいろなブレンドを試して、お気に入りの組み合わせを見つけましょう。

オリエンタル系:イランイラン

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イランイランは熱帯地域に分布する緑葉樹です。花はジャスミンに似ていて、あざやかな黄色をしています。エキゾチックで甘い香りは、リラックス感や官能的な雰囲気をもたらしますよ。南国ムードただようゴージャスで華やかな香りは、インドネシアやフランスなど、世界各地で人気です。自信を取り戻すことを促すため、イライラしたときや気分が落ち着かないときに効果的です。誘眠作用もありますよ。

フローラル系:チュベローズ

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チュベローズはヒガンバナ科の多年草です。フローラルとエキゾチックが混ざったような、ふくよかで妖艶な香りがします。暗くなるほど芳香が強くなることから、和名では「月下香(ゲッカコウ)」と呼ばれます。マレーシアやインドでは、「夜の女王」という異名で親しまれていますよ。リラックス効果が非常に高い香りです。ストレスを軽減し、明るい気分、すっきりした気分にさせてくれますよ。

スパイス系:クローブ

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クローブは丁子や丁香などとも呼ばれ、古くから生薬としても使用されてきた高木です。香辛料としても有名ですね。つぼみのうちに収穫すると、スパイシーな香りが生まれます。精油は殺菌力が高く、歯痛や局所麻酔などに効果的です。また、ハーブティーは食後に飲むことによって、消化の促進と口臭予防が期待できますよ。精神面では刺激的な香りで、沈んだ気分を盛り上げてくれます。

樹木系:ローズウッド

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ローズウッドは、ブラジルをはじめとした南米の熱帯雨林に生息しています。昔から仏壇や家具、楽器などの材料としても使われていた植物です。名前に「ローズ」とついているように、香りはバラに似ています。甘さや優しさもありながら、芯の強さも感じさせる香りです。ローズウッドの癒しの力は、精神的に疲れたときや、心のバランスを取り戻したいときにおすすめです。

樹脂系:フランキンセンス

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フランキンセンスは樹高3m~7mの小低木です。花は白色や薄いピンクで、可憐な印象を与えます。樹皮の内側にある樹脂が、アロマセラピーの精油になります。古代エジプトやバビロニアなどの文明で宗教儀式に使われたほか、聖書にも何度も登場する、文明的価値の高い植物です。深くゆったりとした気分をもたらす香りは、雑念を払いたいときや、疲れから解放されたいときにおすすめです。瞑想やヨガにも向きます。

白檀の香りでリラックスしよう

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白檀の香りはエキゾチックで、とても優しく甘い香りです。お香や線香のイメージで、どこか懐かしい香りに感じる人もいるかもしれませんね。古くから世界各地で利用されていて、香水や入浴剤、ルームフレグランスなど、使用方法もバリエーション豊富です。ストレスの緩和や集中力の強化といった精神面の効能や、むくみや乾燥肌の改善といった身体面の効能は、毎日を楽しく過ごす助けになってくれるでしょう。

おもち
ライター

おもち

幼少期、母とふたりでつくった小さな花壇が宝物でした。季節の移り変わりを色とりどりの花で知るのがとても好きです。

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