オリーブは種類が多い!特徴・見分け方や育てやすい品種をご紹介

オリーブは種類が多い!特徴・見分け方や育てやすい品種をご紹介

「オリーブを育てたいけれど種類が多くてどれを選べばいいのかわからない」という方は少なくありません。この記事では有名なものから希少なものを含む20種類のオリーブについて、特徴や見分け方、育てやすさを解説します。特長を知って、お気に入りの一本を見つけましょう。

記事の目次

  1. 1.オリーブは約1000種類もある!
  2. 2.オリーブの種類と特徴・見分け方【①~⑤】
  3. 3.オリーブの種類と特徴・見分け方【⑥~⑩】
  4. 4.オリーブの種類と特徴・見分け方【⑪~⑮】
  5. 5.オリーブの種類と特徴・見分け方【⑯~⑳】
  6. 6.目的を決めてオリーブの種類を選ぼう

オリーブの種類と特徴・見分け方【⑪~⑮】

⑪セビラーノ(銀葉/長大/開帳)

大きな果実を楽しみたい方にぴったり

セビラーノはスペインが原産の種類です。結実するとかなり大粒の果実がつきますが、結実する樹齢に達するまでに時間がかかるため、ある程度の大きさまで育てなければなりません。また、自家結実性がないため、花粉樹が必要です。うまく結実した果実はピクルスにして楽しみましょう。

⑫ワン・セブン・セブン(銀葉/大きい/開帳)

果実がおいしい希少品種!

ワン・セブン・セブンは、イタリアの国立研究所で育成された種類です。比較的大きい果実が実り、特に新漬けにすることで非常においしく食べられます。また、オイル用に改良された種類のため、オイル作りも楽しめます。樹勢がやや弱く、また病気に対して非常に弱いため、上級者向けの種類です。日本国内では「ワン・セブン・セブン(1-77)」という名前で流通していますが、正しくは「アイ・セブン・セブン(I-77)」という名前です。

⑬エルグレコ(銀葉/細長/直立)

美しい円錐形の樹冠が魅力

エルグレコはギリシャが原産の希少品種です。小さな果実がたくさん実るため、おもにオイル用として栽培されています。樹形は直立型ですが、枝がほぼ直角の方向に伸びていき、樹形が暴れることもあります。花粉量が多く、ほかの種類と一緒に育てるのもおすすめです。

⑭カヨンヌ(銀葉/スプーン状/開帳)

葉の形がかわいらしい

カヨンヌはフランスが原産の種類です。葉の先端がスプーンのようにカールし、とてもかわいらしい見た目です。葉の裏側の銀白色の部分が見えて、かわいさだけでなく美しさも兼ね備えています。自家結実性はありませんが、渋みの少ないフルーティーな味わいの果実が実り、メープルシロップ漬けにすると特においしく食べられます。

⑮アザパ(緑/丸く大きい/開帳)

初心者でも栽培しやすい!

アザパはチリが原産で、干ばつに強く、塩分耐性があります。樹勢が強いため、非常に育てやすい種類です。大きな果実は果肉が硬く、ピクルスや新漬けに適しています。自家結実性がやや弱いため、やや弱いため、ほかの種類と育てるのがおすすめです。果実はかなり大きめですが、一度にたくさん実る性質があるため、ひとつひとつの実が小さくなりやすいデメリットがあります。大きな果実を楽しむには結実した果実を減らす摘果が必要です。

オリーブの種類と特徴・見分け方【⑯~⑳】

⑯ピクアル(薄緑/やや大きめ/開帳)

自家受粉できて初心者にも向いている

ピクアルはスペインが原産の種類です。自家受粉でき、枝葉も茂りやすいため、果実も樹形もピクアル一種だけで楽しめます。完熟した果実は光沢感のある黒色で、ピクルスやオリーブオイルにおすすめです。シンボルツリーとして観賞用の庭木にするのもよいでしょう。

ボタニ子

ボタニ子

シンボルツリーとは、庭や庭園の象徴になる庭木のことです。ルールなどはないため、お気に入りの庭木を選んで楽しみたいですね。

⑰バロウニ(深緑/幅広/開帳)

環境の変化に強い

バロウニはチュニジアが原産の品種です。チュニジアという過酷な環境に適しているため、干ばつや環境の変化に対する耐性は強く、非常に育てやすい品種です。自家結実性があり、ひめりんご大の果実をつけます。果肉の味がしっかりしており、新漬けやピクルスにおすすめです。

⑱モライオロ(銀葉/披針形/直立)

非常に丈夫な品種!

モライオロはイタリアが原産の品種で、おもにオイル用として栽培されています。耐寒性があり、また干ばつにも強いため、育てやすい品種のひとつです。樹形は暴れず、美しくまとまるり、観賞用の庭木として楽しめます。

⑲ロシオーラ(緑色/幅広で丸い/直立)

さまざまな生育環境に適応

ロシオーラはイタリアが原産の品種で、耐寒性があります。非常に丈夫で、育てやすい品種のひとつです。自家結実性はありませんが、結実率は高く、毎年小ぶりな果実が実ります。

⑳アレクッツォ(緑色/やや丸み/開帳)

小ぶりな果実がたわわに実る

アレクッツォはトルコが原産の品種です。生育が旺盛で枝が暴れやすく、こまめな剪定が必要です。自家結実性はないため受粉樹が必要ですが、小ぶりの果実が豊富に実ります。また、花がたくさんつきやすく、アレクッツォは受粉樹としても適しています。

目的を決めてオリーブの種類を選ぼう

Photo bymanfredrichter

オリーブの木は日本国内で育てられているものだけでも60種類を超えています。自分がどんなオリーブ栽培を楽しみたいか、目的を持って選ぶことでオリーブの木の栽培や成長をより楽しめます。ぜひ自分がオリーブの木を育てる目的を想像しながら選んでみてください。

楠山凪
ライター

楠山凪

おひさまの光を浴びてすくすく伸びていきます。

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