【危険】インコに有害な身近な植物一覧!種類・特徴など画像付きで解説

【危険】インコに有害な身近な植物一覧!種類・特徴など画像付きで解説

インコは愛らしい姿が魅力の動物です。木や葉、実などを好んで食べますが、実はインコが口にすると危険な植物は、身近に意外にたくさんあります。この記事では、インコなどの愛鳥にとって有害な植物の種類について、食べた場合に現れる症状とあわせて紹介します。

記事の目次

  1. 1.インコが口にすると危険な植物は意外に多い!
  2. 2.インコが食べたら危険な植物【①~⑤】
  3. 3.インコが食べたら危険な植物【⑥~⑩】
  4. 4.インコが危険な植物を口にしないためには
  5. 5.有害な植物からインコを守ろう!

インコが口にすると危険な植物は意外に多い!

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オウムや文鳥と並んで、インコは愛鳥として広く親しまれている動物です。ヒエやアワなどのシード類を食べるイメージが強いインコですが、野菜や葉も好んでよく食べます。エサをつつく姿は愛らしく、直接手で与える方も多いですが、実はインコが口にすると危いものは意外に多く注意が必要です。どんなものが危いのか、しっかりと把握しておきましょう。

ボタニ子

ボタニ子

インコはもちろん、文鳥やオウムなどの愛鳥にも有毒な植物を、さっそく見て行こう!

インコが食べたら危険な植物【①~⑤】

①アジサイ

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アジサイは、たくさんの小花が集まりブーケのように咲く姿がきれいな落葉低木です。土壌の酸性度によって赤や青、紫に変化する姿は、とても神秘的です。低木で環境によっては2m以上にまで大きく育ち、枝の張りもよくなります。葉が大きく小鳥が枝に止まると姿が見えなくなり、食べていても気が付かない場合があるため注意が必要です。

毒性と症状

アジサイには、植物由来の「青酸配糖体(せいさんはいとうたい)」や「嘔吐性アルカロイド」「抗マラリア成分」などの有毒成分が含まれています。主に根や葉に見られる成分で、インコが口にすると呼吸異常、嘔吐、痙攣、下痢などを引き起こします。体の大きな人間にとっても有毒な植物であり、インコのような小さな動物には特に危険性が高いわけです。

②シクラメン

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シクラメンは、花びらを上向きにツンと咲かせるのがかわいらしい多年性球根植物です。冬の中でも特にクリスマスの時期に観賞するのにピッタリな植物で、主に室内で育てられます。枝はないためインコが直接止まることはありませんが、植木鉢の縁に止まって葉や花を食す場合があるため気をつけましょう。

毒性と症状

シクラメンに含まれる毒性成分には、「サポニン」「配糖体シクラミン」などが挙げられます。誤食時の主な症状は、嘔吐、下痢、痙攣などです。主に塊茎や根に多く見られる毒性成分ですが、葉や花にも含有されている可能性が高いため、十分注意しましょう。大量に口にすると神経症状を引き起こし、最悪死に至るケースもあります。

③チューリップ

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チューリップは春を代表する花のひとつであり、花色、形、咲き方もさまざまな多年性球根植物です。愛くるしい姿だけでなく、一度植えると長年楽しめることもあり、鉢植えや花壇に人気があります。外で育てている分には問題ありませんが、鉢植えで冬の時期に部屋に取り込む際や花束を飾るときには、インコがつついて食べる場合があるため気をつけてください。

毒性と症状

チューリップに確認されている毒性物質には「チューリピン」「配糖体」「レクチン」などが挙げられます。主な症状は嘔吐、下痢、胃痙攣、粘膜炎症、皮膚炎などです。球根部分に毒素が多いといわれていますが、葉や花、茎にも確認されていることから、季節を問わず気をつけましょう。刺激に弱い場合は、触れるだけでも痒みや炎症を起こすこともあるため注意してください。

④ベゴニア

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ベゴニアは、艶のある左右非対称の形の葉と小さく愛らしい花が魅力の植物です。基本的には多年草植物ですが、好んで品種改良されたことから、球根性や木立性など種類は豊富です。原種は900種、交配種は15000種を越え、名前に「ベゴニア」とついていなくても、ベゴニアの仲間である場合があるため注意しましょう。

ボタ爺

ボタ爺

名前にベゴニアとついていなくても、センパフローレンスやエラチオールはベゴニアの仲間なんじゃ。買う前に確認するといいぞ!

毒性と症状

ベゴニアに含まれる有毒成分は「シュウ酸」と呼ばれるものです。インコが食べた場合、口内炎や下痢、胃腸のびらんなどの症状が起こり、最悪の場合死に至ることもあります。毒素は、葉や花、根など植物全体に含まれていますが、特に球根の毒性が強いです。鉢植えはもちろん、球根を掘り起こして乾燥させる際などにも、室内に置かないことをおすすめします。

⑤ラズベリー

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ラズベリーは、夏にコロンとかわいらしい赤い実をつけるのが特徴のバラ科の植物です。実はもちろんですが葉も緑色がきれいで魅力があり、小さな鉢植えでも育てられることから、近年観葉植物としての人気も高まっています。インコは果物も好んで食べることもあり、ラズベリーが有毒であることは意外に知られていないため、十分注意が必要です。

毒性と症状

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ラズベリーに含まれる有毒成分は「青酸化合物」で、主な症状は嘔吐、痙攣、呼吸困難などです。主に種に含まれている有毒成分ですが、品種や種類によっては葉にも微量ながら含まれている場合があるため、実だけでなく葉や茎もインコが食べてしまわないように気をつけてください。どうしてもラズベリーの実を与えたい場合は、潰して種を濾してからにしましょう。

バラ科の植物の種がインコに危険って本当ですか?どんな植物がありますか?

バラ科の植物の種はインコにとって有毒です。代表的なバラ科の果物には、リンゴ、さくらんぼ、イチゴ、ラズベリー、ブラックベリー、桃、あんず、梨などが挙げられます。種が大きいものは取り除けば実を与えても構いませんが、イチゴやラズベリーなど小さいものは避けたほうが無難です。

ボタニ子

ボタニ子

次も引き続き、インコが食べたら危険な植物を紹介していくよ!

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インコが食べたら危険な植物【⑥~⑩】

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