グランドカバーとしての特徴と注意点
ツルハナシノブがグランドカバーに好んでよく選ばれるのは、その特徴に理由があります。メリットの多いツルハナシノブですが、もちろん注意すべきポイントもあるため、しっかり押さえておきましょう。注意点や特徴をきちんと把握しておくことで、グランドカバーとして植える際に、失敗や後悔しない選び方ができます。
特徴
花がきれい
ツルハナシノブがグランドカバーとして人気な理由のひとつには「花がきれい」なことが挙げられます。開花時期である4月~6月にかけては、庭に花のカーペットを敷いたかのような華やかな雰囲気を楽しめます。種類によって花色が異なるため、一色で統一してもすてきですが、さまざまな色を混ぜて植えても見ごたえがあっておすすめです。
通年楽しめる
常緑性植物のツルハナシノブは、花が咲いていない時期でも緑の葉を楽しめます。冬の時期には地上部が枯れてしまうタイプのグランドカバーもありますが、ツルハナシノブは耐寒性に優れ、冬でも存在感を発揮します。ただし、種類によっては強い寒さに当たると葉付きが悪くなるものもあるため、選ぶ際にしっかりと確認しましょう。
丈夫で育てやすい
ツルハナシノブは耐寒性に優れ、丈夫でとても育てやすいことから、まさにグランドカバーに向いている植物といえます。一度植え付けると手入れの手間もほとんどかからず、初心者の方でもグランドカバーに取り入れやすいです。基本的に降雨のみで育つのでスプリンクラーも必要なく、水やりの手間が省ける点も魅力です。
注意点
植え付け場所
ツルハナシノブをグランドカバーに取り入れえる際の重要な注意点は「植え付ける場所」です。猛暑は苦手とすることから、関東以西の暖かな地域では特に気がけて、一日を通して強い日差しが長く当たらない場所に植え付けましょう。木漏れ日の当たる場所や半日だけ日が当たる場所などであれば問題なく育ちます。
草丈
フロックス・ストロニフェラ系であるツルハナシノブの草丈は、基本的に草丈が15cm~20cmと短めです。ただし、種類によってはもう少し高く育つタイプのものもあるため、好みや環境、イメージにあわせて品種選びをしましょう。
増えすぎ
ツルハナシノブは繁殖力が高く、環境や状況によっては増えすぎることもあります。グランドカバーは広範囲に植える場合が多いですが、予想外の場所まで伸びていくことがあるため、周りの草花を台無しにしないように気をつけましょう。
かわいい花を咲かせるツルハナシノブを育ててみよう!
ツルハナシノブの育て方は難しくなく、初心者の方にもベテランの人にも人気がある植物です。花壇やグランドカバー、鉢植えなど楽しみ方が豊富な点も魅力です。特にグランドカバーとして植えるなら、開花時期には一面に咲く愛らしい花を楽しめます。株分けなど増やし方も簡単です。お気に入りの品種を見つけたら、ぜひ増やして育ててみましょう。
出典:写真AC