ネリネ(ダイヤモンドリリー)とは?
ネリネとは、彼岸花に似た様々な色の花を咲かせる球根植物です。日本では、不吉な花とも呼ばれる彼岸花に似ていることもあり、これまであまり人気がありませんでした。しかし、海外では別名「ダイヤモンドリリー」とも呼ばれ、花びらが太陽の光によって宝石のように輝く美しい花として人気です。海外での根強い人気から、日本でもここ最近少しずつ知名度が高まってきています。
ネリネの基本情報
分類 | ヒガンバナ科 ヒメヒガンバナ属(ネリネ属) |
学名 | Nerine |
生態 | 球根 多年草植物 |
原産地 | 南アフリカ |
草丈 | 30~50cm |
花色 | 白、ピンク、赤、紫、オレンジ、複色 |
ネリネは南アフリカにのみ分布しています。そのため、耐暑性には強いですが、耐寒性には弱いのが特徴です。耐寒性には弱いですが秋~冬にかけて花を咲かせ、耐暑性には強いですが休眠期にあたる梅雨の湿気には弱いため、庭植えでの育て方には向きません。多年草植物ですが落葉性のため、休眠期にあたる5月頃から地上部の葉が枯れ落ちます。
ネリネの花言葉
ネリネの花言葉は「箱入り娘」「華やか」「また会う日を楽しみに」「忍耐」です。学名「Nerine」の由来はギリシャ神話に登場する水の妖精「ネーレーイス」だといわれています。この水の妖精から付けられた名前より、美しくも大切に育てられるあまり水の底での生活を強いられていたネーレーイスの不自由さから、これらの花言葉がつけられました。
ネリネの種類
ネリネには30種類の品種があり、すべて南アフリカ周辺に分布しています。ネリネの代表とも言える「サルニエンシス」は、白、ピンク、赤色の花を咲かせる最もよく流通している品種で、多くの種類がサルニエンシスを元にした品種改良により生まれました。ネリネの種類である「ボーデニー」や「ウンデュラータ」は夏に成長する特徴があり、比較的耐寒性が強く、西日本の地域であれば日本でも屋外での栽培が可能です。
ボタニ子
次は、ネリネの特徴や、彼岸花との違いについて紹介します。
出典:写真AC