イチジクのおすすめ品種9種【①~⑤】
①桝井ドーフィン
桝井ドーフィン
参考価格: 4,080円
桝井ドーフィンは広島県の桝井幸次郎がカリフォルニア州から導入した早生イチジクです。日本で最も多く栽培されており、スーパーで販売されている大半がこの品種です。8月~11月の長期間成熟が続く品種で、9月に最も実がつきます。1果の大きさが120gとかなり大きく、果皮が厚く日持ちします。あっさりとした香りと味で、果皮の色は紫褐色、果肉色は淡い紅色であり裂果は少ないです。
品種タイプ | 夏秋果兼用種 |
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成熟期 | 8月上旬~11月中旬 |
果実サイズ | 大 |
着果数 | 多い |
甘味 | ふつう |
樹サイズ | 中 |
初心者の栽培におすすめの品種
500品種を超えるイチジクのなかでも桝井ドーフィンは特に初心
ボタ爺
②蓬莱柿(日本イチジク)
蓬莱柿
参考価格: 1,882円
日本イチジクこと蓬莱柿(ほうらいし)は日本で最も古いイチジクの品種で、江戸時代に日本に持ち込まれたといわれています。広島県が産地で東北以南のいたるところで栽培できます。9月以降から実をつけて10月に最も収穫できるため、ほかのイチジクに比べると成熟する時期が遅いです。1果が60g程度で果肉は鮮紅色、とても甘い味で酸味は少なめです。果皮は厚く赤紫色で、桝井ドーフィンなどと比べると白っぽく見えます。
品種タイプ | 夏秋果兼用種 |
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成熟期 | 9月上旬~11月中旬 |
果実サイズ | 中 |
着果数 | 多い |
甘味 | 多い |
樹サイズ | 大 |
樹が大きいため場所をとる
蓬莱柿は寒さに強く栽培する地域を選びませんが、非常に樹のサイズが大きくなることから植える場所にスペースが必要です。コンパクトに整えようとすると、枝ばかりが伸び着果数が少なくなるため、鉢植え栽培は初心者に向いていません。
③バナーネ
バナーネ
参考価格: 3,542円
フランス原産のバナーネは、通販ではロングドュートの名前でも販売されています。蓬莱柿のように果皮の色が浅く、熟しても赤くなりません。夏に100g以上の大玉サイズの実が収穫できます。秋はまだら模様が浮き出て茶色を帯び60g程度と小さくはなりますが夏果より糖度が高く、甘い実が楽しめます。果皮が薄いため保存がききませんが、皮ごと生食が可能です。
品種タイプ | 夏秋果兼用種 |
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成熟期 | 8月下旬~11月中旬 |
果実サイズ | 中 |
着果数 | 多い |
甘味 | ふつう |
樹サイズ | やや大 |
ボタニ子
糖度が高くバナナのようにねっとりとした食感で、果皮が黄色を帯びているからバナーネとつけられたみたいね。
ボタ爺
ロングドュート以外も「バナナクィーン」とも呼ばれるぞ。
④ブルンスウィック(ホワイトゼノア)
ホワイトゼノア
参考価格: 2,874円
ホワイトゼノアは、本来はブルンスウィックという品種名でありながら、取り違えられたまま流通しているイチジクです。通販で販売されているホワイトゼノアの葉に深い切れ込みが入っていれば、ブルンスウィックの可能性が高いです。寒さにとても強いため、北海道以南でも栽培できます。
品種タイプ | 夏秋果兼用種 |
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成熟期 | 8月下旬~11月中旬 |
果実サイズ | 中 |
着果数 | 多い |
甘味 | ふつう |
樹サイズ | 中 |
お菓子作りにぴったりのブルンスウィック(ホワイトゼノア)
ブルンスウィックは50~70g程度の小ぶりで、肉質が緻密なため形が崩れにくいです。果皮色は黄褐色、果肉色は黄色で香りが少なくあっさりしており、お菓子の素材にも向いています。樹のサイズは中程度で、寒い地区での鉢植えにおすすめです。
⑤ブリジャソットグリース
ブリジャソットグリース
ブリジャソットグリースはスペイン原産のイチジクで、1果が40~50gと中ぶりサイズです。果皮は黒っぽい紫色で、果肉は鮮やかな紅色をしており、彩りがとても美しいです。また、高い糖度と適度な酸味があり濃厚な味わいが楽しめます。中ぶりの果実サイズのイチジクでは、鉢植え栽培に向いている品種です。
品種タイプ | 夏秋果兼用種 |
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成熟期 | 8月下旬~11月上旬 |
果実サイズ | 中 |
着果数 | 多い |
甘味 | ふつう |
樹サイズ | やや大 |
イチジクのおすすめ品種9種【➅~⑨】
⑥サマーレッド
サマーレッド
参考価格: 1,980円
サマーレッドは愛知県で開発された、桝井ドーフィンを親とする新品種のイチジクです。ワインレッドのように鮮やかな赤色の果皮が特徴で、夏にはちょうどよいあっさりとした味がします。桝井ドーフィンよりはやく実がつくため、2本目以降のイチジクとして育てるとより長い期間イチジクを楽しめます。
品種タイプ | 夏秋果兼用種 |
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成熟期 | 8月上旬~10月下旬 |
果実サイズ | 大 |
甘味 | ふつう |
⑦セレスト
セレスト
参考価格: 1,782円
セレストは1果が15~25gのミニイチジクです。小さいですがとても甘く、酸味と香りもあるため濃厚な味がします。果皮が薄く皮ごと食べられ、ケーキの材料に使えるなど汎用性があります。寒さに強く、樹のサイズが中ぐらいのため、地域や場所を選ばない育てやすい品種です。イチジク栽培初心者やベランダでの鉢植え栽培に向きます。
品種タイプ | 夏秋果兼用種 |
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成熟期 | 8月上旬~10月下旬 |
果実サイズ | 小 |
着果数 | 多い |
甘味 | 多い |
樹サイズ | 中 |
⑧ビオレソリエス
ビオレソリエス
参考価格: 3,313円
ビオレソリエスはフランス原産の黒イチジクで、日本では栽培している生産者が少ない珍しい品種です。甘味と酸味のバランスがとれた濃厚な味わいで、種のプチプチした食感が美味しいイチジクです。ブリジャソットグリースに比べると1果が大きいですが、その分熟するのに期間がかかります。
品種タイプ | 夏秋果兼用種 |
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成熟期 | 8月下旬~11月上旬 |
果実サイズ | 中 |
甘味 | ふつう |
⑨キング
キング
参考価格: 1,480円
キングは夏のみ収穫できる夏果専用種の珍しいイチジクです。1果50~60gの中ぶりサイズ、果皮は緑黄色、果肉は紅色をしています。緑色をしたイチジクですが皮ごと生食でき、強い甘味と酸味を感じられます。ほかのイチジクより早い時期に食べられますが、実が熟す時期が梅雨期間のため濡れて傷みやすいため、雨よけ設置や袋掛けなどの管理が必要です。
品種タイプ | 夏果専用種 |
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成熟期 | 6月下旬~7月中旬 |
果実サイズ | 中 |
着果数 | 中 |
甘味 | 多い |
樹サイズ | やや大 |
イチジクのおすすめ品種のおさらい
商品 | |||||||||
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商品名 | 桝井ドーフィン | 蓬莱柿 | バナーネ | ホワイトゼノア | ブリジャソットグリース | サマーレッド | セレスト | ビオレソリエス | キング |
価格 | 4,080円 | 1,882円 | 3,542円 | 2,874円 | 1,980円 | 1,782円 | 3,313円 | 1,480円 | |
品種タイプ | 夏秋果兼用種 | 夏秋果兼用種 | 夏秋果兼用種 | 夏秋果兼用種 | 夏秋果兼用種 | 夏秋果兼用種 | 夏秋果兼用種 | 夏秋果兼用種 | 夏果専用種 |
成熟期 | 8月上旬~11月中旬 | 9月上旬~11月中旬 | 8月下旬~11月中旬 | 8月下旬~11月中旬 | 8月下旬~11月上旬 | 8月上旬~10月下旬 | 8月上旬~10月下旬 | 8月下旬~11月上旬 | 6月下旬~7月中旬 |
果実サイズ | 大 | 中 | 中 | 中 | 中 | 大 | 小 | 中 | 中 |
着果数 | 多い | 多い | 多い | 多い | 多い | 多い | 中 | ||
甘味 | ふつう | 多い | ふつう | ふつう | ふつう | ふつう | 多い | ふつう | 多い |
樹サイズ | 中 | 大 | やや大 | 中 | やや大 | 中 | やや大 | ||
商品リンク |
イチジク栽培初心者なら「桝井ドーフィン」を選んで栽培するのがおすすめです。味や収量のバランスがよいだけでなく、庭植えでも鉢植えでも不安なく栽培できます。桝井ドーフィンの栽培を成功させてから次の品種にチャレンジするのもよいでしょう。
目的を明確にした品種選びがおすすめ
品種が多いイチジクから1本を選ぶのは難しいかもしれません。迷ってしまったときは「寒い地方で育てたい」「普段と違った珍しいイチジクを育てたい」「早い時期にイチジクを食べたい」などの目的別に選ぶとよいでしょう。
目的別イチジク品種の選び方
- 寒い地方に強い品種:蓬莱柿、ホワイトゼノア、セレスト
- 普通と違った品種:バナーネ、ブリジャソットグリース、ビオレソリエス
- 早い時期に食べられる品種:サマーレッド、キング
- 1
- 2
育てやすいうえに収穫期間が長く夏から秋の4カ月間も実を成熟させ続け、実も大きいから1本の樹からたくさん収穫できるぞ!