バナナの木の実がなるまでの様子を解説!日本で栽培もできる?

バナナの木の実がなるまでの様子を解説!日本で栽培もできる?

普段、なにげなく食べられているバナナですが、バナナの木を見たことがある人はあまり多くないでしょう。バナナの木にはどんな花が咲き、どんな実のなり方をするか知っていると話題のひとつになるかもしれません。この記事では、バナナの実がなるまでの様子を解説します。

記事の目次

  1. 1.バナナの木にはどうやって実がなる?
  2. 2.バナナの木に花が咲くまでの様子
  3. 3.バナナの木に実がなるまでの様子
  4. 4.バナナの木の増やし方
  5. 5.バナナの木は日本でも栽培できる?
  6. 6.バナナの木の面白さを知ろう

バナナの木の増やし方

普段食べているバナナには種がない

Photo bySecurity

日本国内で多く食べられている種類のバナナには種がありません。しかし、直径1cmくらいの硬い種が実の真ん中にびっしり詰まった原種に近いバナナもあります。原産国ではそのようなバナナも食されているようです。種のないバナナは突然変異でできたもので、食べやすかったことから丁寧な育て方で増やされてきました。それが現在スーパーやコンビニ、青果店などで売られているバナナの原点です。

ボタニ子

ボタニ子

私たちが現在食べている輸入バナナは「キャベンディッシュ」という種類が多いの。

種がないバナナをどうやって増やすのか

バナナは1回しか実をつけないため、収獲が終了した時期に木の根本から伐採してしまいます。バナナは成長過程でも、根本の脇から吸芽(きゅうが)が成長してきます。吸芽を株分けして植え替えし、何年もこの作業繰り返すのが現在のバナナを増やす方法です。

ボタニ子

ボタニ子

1本のバナナの木から複数の吸芽が出ることも少なくないよ。

ボタ爺

ボタ爺

普段食べているバナナもよく見てみると、真ん中に小さい黒い粒があるの。これが、種のなごりなんだな。

吸芽ってなに?

吸芽とは、子株や新芽のことをさします。

バナナの木は日本でも栽培できる?

日本でも栽培できる

バナナは日本でも栽培できます。沖縄や奄美地方などの温暖な地域では、島バナナとして小ぶりなバナナが栽培されています。ほとんどが現地で消費されるため、本州の店舗に出回ることはめったにありません。近年スーパーやコンビニ、青果店にならんでいる大きなバナナのほとんどがフィリピン産で一部台湾やエクアドル産ですが、違う種類のバナナを家庭菜園や鉢植えで育てられます。

ボタニ子

ボタニ子

実際に苗を購入して栽培して実を収穫したら、すごくおいしかったという人もいるのよ。

ボタ爺

ボタ爺

自分で育て方を勉強して収穫したバナナの味は、格別だろうな。

日本で栽培できるバナナの種類

熱帯地方で育って日本で主に販売されているバナナには、耐寒性がありません。日本で栽培するなら越冬できるくらいの耐寒性の強いバナナが向いています。特に露地栽培方法をとる場合は、越冬の準備が必要なうえに収穫までに何年かかかるため、気長にお世話をするつもりで育ててみましょう。寒い地域の場合は、移動しやすい鉢植え栽培方法がおすすめです。

ドワーフナムワ

ドワーフナムワは矮小性のバナナで、育て方が難しくなく耐寒性が-5℃と強いのが特徴です。個体差が結構ありますが、大きくなるもので樹高は3mくらいまで育ちます。ドワーフナムワは耐寒性が強いといっても、長時間低温にさらされると枯れてしまいます。寒冷地での露地栽培方法をとるのであれば越冬対策が必要です。2年目くらいから出てくる吸芽を株分けして増やしてみましょう。

ボタニ子

ボタニ子

ドワーフナムワは美味しいことは美味しいらしいけれど、自分で何年も育てて収穫するのが楽しいバナナね。

アップルバナナ

アップルバナナは薄い皮に包まれた実がもちもちとした食感で、リンゴのように甘酸っぱくさわやかな味が特徴です。耐寒性は-5℃と強く、育て方も難しくない品種です。アップルバナナは矮小性のなかでも大きいほうで、個体差によるものの樹高は2m~3mに育ちます。小さな苗から育てると何年か収穫までにかかりますが、大苗を入手すれば1年~2年で収穫ができます。

ボタニ子

ボタニ子

アップルバナナはちょっと原種に近いみたいなの。たまに、種がある実がつくこともあるようよ。

三尺バナナ

三尺バナナは名前のとおり、1mくらいの大きさに育つバナナです。耐寒性はほぼないため、露地栽培方法ができるのは温暖な沖縄や奄美地方に限られます。実は15cm~20cmと小さめで、黄色くなる前の少し青みがかった実のほうが酸味が効いていて美味しいと評判です。三尺バナナは葉に赤茶色の斑が入るのが特徴で、2年~3年で育ち実が収穫できます。30L以上の鉢植え方法がおすすめです。

アイスクリームバナナ

ふわっとした食感でバニラ味のアイスクリームバナナは、矮小性バナナのなかでも初心者向きで、栽培が難しくない品種です。耐寒性は-5℃あり、流通が多く最初に育てるバナナに向いているといえます。樹高は2m~3mでだいたい3年~4年で実がなるため、その間に出てきた吸芽を株分けして増やしてみましょう。

バナナの木の面白さを知ろう

Photo bymayapujiati

身近なフルーツのバナナは、実はとてもユニークななり方をします。日本ではなかなか見る機会の少ない様子ですが、植物園や生産地なら面白い実のなり方を見られるでしょう。また、自分で育てても成長過程は観察できます。南国情緒豊かなバナナは、観葉植物としての役割を果たしてくれますよ。育てやすい種類もあるため、ぜひ自宅で育ててバナナの生育の様子を観察しましょう。

ほおずき
ライター

ほおずき

最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました。観葉植物歴は30年以上です。食べ終わった種を埋めておいたら巨大化したアボカドやミカンなどを含めガジュマルやコウモリラン、トックリランやクワズイモなど、現在20鉢の観葉植物と暮らしています。挿し木で増やしたウツボカズラが新しいつぼをつけ始めました。

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