風邪の原因とリンゴの成分について
なぜ風邪で熱がでるの?
そもそも風邪の症状とは、鼻や喉といった上気道の粘膜がウイルスに感染することで炎症を引き起こしたものとなります。発熱をはじめとする、くしゃみ・鼻水・喉の痛みは体にウイルスが入り込んだことで、異変が生じたことを知らせ、それと同時に免疫の働きを活発にさせて体を守ろうとしているのです。
ボタニ子
風邪のときに喉が痛くなったり、鼻水が止まらなかったりするのは、免疫が体を守ろうとしていたからなのね。
ボタ爺
体にもともと備わっている防御機能が力を発揮している証拠じゃ!
風邪の対処法としてゆっくり体を休めるのはもちろん、保温やこまめな水分補給を心がけましょう。免疫力を助けるために、食欲がないときでも栄養のあるものを食べることも大切です。リンゴはたくさんの栄養素が含まれており、風邪に効果的とされる成分も豊富な食べ物なのです。
風邪に効果的なリンゴの成分
リンゴは数ある果物の中でも栄養価が高い食べ物の一つです。なかでもビタミンC・リンゴポリフェノールは風邪にとても効果的だとされています。まず、リンゴに含まれるビタミンCは病気に対する抵抗力があるとされ、他の果物と比べて含有量は多くありませんが、体内のビタミンCを増やす働きが期待できます。
リンゴポリフェノールはリンゴ特有の成分です。高い抗酸化作用で免疫細胞を活性化させ、細菌やウイルスに対する抵抗性を高く引き上げる効果があるといわれています。さらに炎症回復作用のある酵素が含まれており、炎症で弱った粘膜を治し、風邪回復へのサポートが期待できるのです。
インフルエンザ予防にも効果的?
毎年冬頃にインフルエンザが猛威をふるうことが知られています。感染を避けるために、私たちは日々の生活のなかで、マスク着用や手洗い、うがいを心がけることが大切です。予防・対策が叫ばれるなかで、アメリカの大学の研究で、リンゴに含まれる成分「ケルセチン」がインフルエンザの予防に効果的との発表がされています。
りんごにはポリフェノールが豊富に含まれています。その中の一種「ケルセチン」という成分が、インフルエンザ予防に効果があると、アメリカ サウスカロライナ大学の研究チームが発表しています。「ケルセチン」とはビタミンCの吸収を助ける役割があります。
ボタニ子
インフルエンザ!手洗いうがいで毎年予防してるけど、やっぱり恐いわね。
ボタ爺
もしかしたら、リンゴを食べることでインフルエンザ予防の助けにもなるかもしれん!
リンゴの見分け方と保存方法
栄養豊富なリンゴの見分け方
風邪に効果的とされるビタミンCやリンゴポリフェノールを摂取するために、栄養がより多く入っていておいしいリンゴの見分け方をご紹介します。
栄養豊富でおいしいリンゴには以下の特徴があります。
- つるが太くてピンとしている
- 表面の赤色がしっかりとついていて、深みがある
- リンゴの下の部分まで赤くなっている
- 同じ品種のなかでも中ぐらいの大きさで、重量感がある
- リンゴを指で弾いたときに弾んだ音がする
リンゴの保存方法と洗い方
リンゴの保存方法
リンゴは収穫した後でも呼吸をしており、止まることはありません。水分が蒸発して鮮度が落ちるのを防ぐため、薄いビニール製のポリ袋に入れ、密閉して冷蔵庫または日の当たらない涼しい場所に保存します。長期間保存する場合は新聞紙に包んで、ポリ袋に密閉して冷蔵庫に入れますが、なるべく早く食べるよう心がけましょう。
リンゴの洗い方
食べるときは流水でよく洗い、汚れを落とします。たまに、数あるリンゴの中でも皮がベタベタするものがありますが、これはリンゴが成熟するときに出る分泌物で、ワックスではないので安心して食べることができます。皮ごと食べるときは、リンゴ1個につき一つかみの塩で皮をゴシゴシとこすって、丁寧に表面の汚れを落として水で洗い流します。
次のページでは、風邪に効果的なリンゴレシピをご紹介します。
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