イチジクの育て方・栽培方法!上手な肥料の与え方や剪定方法・時期は?

イチジクの育て方・栽培方法!上手な肥料の与え方や剪定方法・時期は?

甘い香りと共に初夏の訪れを知らせてくれるイチジク。そんなイチジクの育て方を知っていますか?今回はイチジクの育て方を紹介します。イチジクは地植え鉢植えどちらでも栽培しやすいので、これから家庭菜園を始めたい人にもおすすめです。自家製のイチジクを楽しんでみましょう。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.イチジクの特徴
  3. 3.イチジクの育て方
  4. 4.肥料の与え方と剪定方法
  5. 5.イチジクを増やしてみよう
  6. 6.イチジクの収穫方法
  7. 7.まとめ

はじめに

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夏になるとスーパーなどの店頭に姿を現すイチジク。成長過程で花が咲くのに、漢字では「無花果」と表記されています。なぜ花がないと思わせるような漢字をあてたのでしょうか?その意味もあわせて、まずはイチジクの特徴を見ていきましょう。特徴を知れば、きっと栽培も楽しくなりますよ。

イチジクの特徴

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イチジクはアラビア半島の南部が原産の果樹で、古代のエジプトではすでに食されていたといわれています。旧約聖書にも登場するなど、イチジクは歴史が古い植物のひとつです。こちらのホームページで聖書とイチジクの関係が楽しめます。

日本聖書協会ホームページ
一般財団法人日本聖書協会のホームページです

基本情報

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科目 クワ科イチジク属
原産地 アラビア(南部)
開花時期 6~8月、8~10月
耐暑性 強い
耐寒性 弱い

アラビアが原産なので暑さに強い一方、寒さには弱い特徴があります。日本では愛知県や和歌山県など、比較的あたたかい地域で栽培が盛んに行われています。夏頃に市場に出回り始めますが、品種によっては晩秋まで楽しめるものがあります。

名前の由来

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イチジクは時期になると、果実の中に花を咲かせる特徴があります。外側から見ると花が咲かないように見えることから「無花果」という漢字が当てられたといわれています。

ボタニ子

ボタニ子

17世紀頃に、中国から「無花果」の漢字とともに日本に伝わりました。日本ではこれに訓読みをあてて、イチジクと読むようになったといわれています。

イチジクの花はどこ?

イチジクを割ってみると、中に小さなツブツブが入っているのが見られます。これはイチジクの種子で、6月頃になると果実の中でたくさんの花を咲かせます。種類によって8月または9月頃に花を咲かせます。外に出てくることはないのでなかなかお目にかかることができませんが、白くて小さな花を咲かせるといわれています。

イチジクの品種

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世界中で生産されているものをあわせると、200以上の種類のイチジクが流通しているといわれています。日本でもっとも多く生産されている品種は「桝井ドーフィン」という品種で、店頭に並んでいるものの8割以上が「桝井ドーフィン」といっても過言ではありません。どれも家庭菜園で栽培がしやすいので、いろいろな種類を育てて違いを楽しんでみるのもいいですね。

桝井ドーフィン

イチジクの種類の中でも栽培しやすく、多くの収穫量が期待できます。赤褐色の皮と薄赤色の果肉が特徴で、夏取りの品種ですが晩秋まで収穫が楽しめます。

蓬莱柿(ほうらいし)

甘味と酸味のバランスがよく、種類の中でも秋以降に収穫が楽しめる品種です。皮が裂けやすく日持ちしないので、あまり市場には出回りません。

ビオレードーフィン

香りと甘味が強く、皮ごと食べられる品種です。種類の中でも果実がやや大きいのが特徴です。基本的には夏取りの品種ですが、栽培環境によっては晩秋まで収穫が楽しめます。

ザ・キング

青緑色の皮が特徴的で、白イチジクとも呼ばれています。成熟しても皮の色は変わらず、甘さは控えめです。基本的に夏取りの種類なので、秋は収穫できません。

ビオレーソリエス

フランス生まれの品種で、糖度が20度以上と種類の中でも甘味が強い特徴があります。日本ではあまり出回っておらず幻の存在とされています。

ボタニ子

ボタニ子

続いてイチジクの栽培方法を紹介します。

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イチジクの育て方

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