剪定のコツ(落葉樹)
代表的品種
桜、梅、桃、紅葉、柳、バラ、雪柳、あじさい、ツツジなど。
剪定の時期
基本的には春から夏前までの手入れ的な弱剪定と、秋の葉が枯れてからの強剪定の2回です。
剪定のコツ
春の最初の作業
春の剪定の仕方としては、最初に出すぎた新芽を摘むことですが、花になる芽と葉になる芽を見極めて摘むのは初心者には難しいので、簡単な方法としては込み入った部分を少し抜きとると覚えるといいかもしれません。
夏までの手入れの仕方
花が終わったらできれば梅雨前に、細い枝の先から3分の2を一度切り戻します。実を大きくしたいときは実の込み入った部分を少し間引き(摘果)、枝先より実に栄養が届くように無駄な枝切りと同時に行います。無駄な枝切りは見つけしだい切ることが基本です。
秋から冬の手入れ
秋からの剪定としては、夏に伸び切った無駄な枝を切ることです。葉が枯れて落ちる頃、主要な枝から伸びた下向き、垂直、重なりなどの無駄な脇枝を切り取っていきます。よく見ると枝の分岐点には少し盛り上がった部分がありますので、そこを切り込まないように少し手前で切り落とします。
真冬までに強く剪定する意味とやり方
木の形を小さくしたいなど強制的に枝を詰めたいときは、真冬前までに剪定をします。根本から枝の出る種類は全体の3分の2を、主軸のある種類は主要枝を残し全てを切り取ります(桜以外)。秋から冬までに強剪定をする意味は、植木が光合成をやめ冬眠のように地上の活動を一時休止するために、樹木本体に負担がかかりにくい時期だからです。
剪定のコツ(常緑樹)
代表的な品種
松、竹、椿、サザンカ、ツゲ、マサキ、オリーブ、コニファーなど。
剪定の時期
春先の新芽や葉かきをしながら整える弱剪定と、冬前に間引きするなどの少し強めの2回です。冬前の剪定をせず、水揚げはじめの春先に強剪定をするものも多いです。
剪定のコツ
春から夏の手入れ
常緑樹は一年中葉が茂っていてあまり変化がないように見えますが、春の剪定の仕方としては、枝先の新芽を摘み樹形の崩れを防ぎます。内側の新葉も徐々に生えるものがあるので、込み入ってくる葉の間引きをするのが、春から夏の主な作業です。
秋から冬の手入れ
秋からの剪定の仕方としては、基本的には花の咲くものは花咲き後の花切り、実のなるものは実の収穫後の切り戻しをします。また、木を軽く熊手などでとかし無駄な葉や弱った葉を落とします。常緑樹は葉をつけたまま冬を越しますが、耐寒性以外は葉を薄くして静かに寒さに耐えるので、真冬の剪定はひかえ芽吹く時期の手前に手を加えてください。
常緑樹の特徴
初心者の方はつい落葉樹並に思い切り切ってしまいたくなるかもしれませんが、果樹以外は簡単に言うと冬は見守ると覚えてください。間引き剪定は3月頃でも間に合うのが、常緑樹の特徴です。また植えたばかりの庭木は根付くまであえて2〜3年は剪定しないこともあります。
まとめ
自然の樹木は人の手を借りず成長し、古い枝や葉を自ら落として生きています。その美しさや力強さに憧れ、手元にその風景を描きたいと家屋にあわせた大きさに樹木を作り込むために生まれた剪定と言う技法。ここでは初心者向けに剪定の仕方をまとめてみましたが、実際には植木の数だけ剪定方法がありますので、ご自宅の植木と語り合いながら楽しんでみてください。
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