アブチロンの花言葉
アブチロンの花言葉は「尊敬」「良い便り」「憶測」「恵まれた環境」「真実は一つ」です。「尊敬」は、開花期間の長さに由来しています。「恵まれた環境」は、熱帯・亜熱帯ののんびりとした環境で育ったことに由来しているという説があります。
アブチロンの育て方
ここからはアブチロンの育て方のポイントについて紹介します。アブチロンは育てやすい品種ですが、適切に管理すれば、さらに美しく健やかに育てられますよ。
育て方のポイント①:栽培環境
まずは日当たりのよい場所が絶対条件です。日照不足に陥ると、花つきや生育状態が悪くなってしまいます。ただし、夏の直射日光のような強過ぎる日差しは苦手なので、鉢植えの場合は、半日陰で育てたほうがよいでしょう。耐寒性の低い品種が多いので、冬場は室内で管理することをおすすめします。特に関東から北の地域は寒さに注意して管理してくださいね。庭植えの場合は、半日陰で北風の当たらない場所を選びましょう。
用土・土
アブチロンは、水はけのよい土を好みます。小粒の赤玉土7:腐葉土3の割合で作るのがおすすめです。ただし、6号以上の大きな鉢に植え付け・植え替えを行う場合は、赤玉土を中粒にしましょう。これは水はけをよくするためです。土の粒が大きいほど用土の水はけがよくなります。市販の土で済ませたい場合は「花と野菜の土」でもかまいません。
ただし、土の粒が大きいと、水はけはよくなりますが水もちが悪くなってしまいます。そのため、小さい鉢には小粒の赤玉土を使うという訳です。
赤玉土の粒の大きさによって用土の性質が変わるから、使用する鉢の大きさを考えて使おうね。
育て方のポイント②:植え付け・植え替え
アブチロンの植え付けは、種まきする方法もありますが、基本的には苗植えです。適期は4月から6月で、暑い日を避けて植え付けます。この時期を逃した場合は、9月に植え付けましょう。アブチロンは生長力が高いので、できれば毎年、最低でも2年に1回は一回り大きい鉢に植え替えます。根を切るような大掛かりな植え替えなら、適期は4月から6月、9月ですが、鉢を大きくするだけの植え替えなら、4月から9月のいつの時期でもOKです。
種まきの適期は?
種まきの適期は苗植えと同じく5月から7月と9月です。ただし秋に種まきを行うと、小さい苗の状態で冬越しをさせなければならないという問題が発生します。アブチロンは耐寒性が低い品種が多いので、苗の状態での冬越しは難易度が高いです。特に初心者が種まきを行う場合は、初夏の5月頃に行うことをおすすめします。
アブチロンの種は、咲き終わった花から採るのが普通ですが、種が市販されている品種もあります。
育て方のポイント③:水やり
生育期にあたる春から秋はしっかりと行い、休眠期の冬は控えめにするのが、アブチロンの水やりの基本です。生育期は土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えます。休眠期は、土が乾いて数日たってから水やりしましょう。過湿を嫌うので水のやり過ぎに注意が必要です。やり過ぎると根腐れを起こして、枯れる恐れがあります。
育て方のポイント④:肥料
アブチロンは生育期の間ずっと咲き続けるので、肥料切れに注意します。土に置くタイプの緩効性化成肥料を1カ月に1回使用するか、液肥を10日に1回のペースで施しましょう。植え付けの際に元肥として、土に緩効性肥料を混ぜ込んでおくと効果的です。冬は新芽が伸びて生育している場合のみ、薄めた液肥を与えるか、緩効性肥料を少量、株元に置き肥します。
育て方のポイント⑤:剪定
アブチロンの花は新しく伸びた枝につきます。そこで剪定で古い枝を切り戻して、若い枝の発生を促す必要があるという訳です。5月から6月の適期に、前年に伸びた枝を1/3から1/2の長さまで切り戻します。アブチロンは春から秋の気温の高い時期はよく新芽を出すので、株姿を乱す邪魔な枝は、その都度切ってもかまいません。その際は必ず、葉を残して新芽の上で切り落としてくださいね。
葉がなくなる位置で切ってしまうと、切り口から枯れ込んでしまう恐れがあるので注意しましょうね。
それと花が咲き終わった後に種がつくと、開花が衰えてしまうことがあるんだ。咲き終わった花はすぐに摘み取っておこうね。
育て方のポイント⑥:病気・害虫
警戒すべき病気は?
アブチロンは基本的に病気に強いので、病気に関しては心配ありません。強いてあげれば、小さい苗の時にかかりやすい立ち枯れ病です。高温期に発生しやすい病気なので、苗や土の状態をよく観察しましょうね。
警戒すべき害虫は?
一方、害虫の被害には注意が必要です。いろんな種類の害虫がいますが、中でもアブラムシ、ハマキムシ、ハダニ、アオムシ、ヨトウムシ、オンシツコナジラミなどが最も警戒すべき害虫でしょう。どの害虫も発見次第、即座に駆除が基本です。被害に遭った箇所は除去し、薬剤を散布して徹底的に駆除しましょう。
まとめ
アブチロンは育てやすく、独特な花姿が魅力的な植物です。その個性的な美しさで、お家の庭を素敵に演出してみてくださいね。
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出典:写真AC