ヒメイワダレソウ(リッピア)の育て方!手入れや管理のコツを解説!

ヒメイワダレソウ(リッピア)の育て方!手入れや管理のコツを解説!

ヒメイワダレソウ(リッピア)は、クマツヅラ科の宿根草です。白い可愛い花が咲き、繁殖力旺盛なヒメイワダレソウ。庭の雑草防止、敷地の法面などのグランドカバーに最適なヒメイワダレソウ(リッピア)について、開花時期、育て方、グランドカバーとしての活用法を説明します。

記事の目次

  1. 1.ヒメイワダレソウ(リッピア)ってどんな花?
  2. 2.ヒメイワダレソウ(リッピア)の名前の由来
  3. 3.ヒメイワダレソウ(リッピア)の花言葉
  4. 4.ヒメイワダレソウ(リッピア)の育て方
  5. 5.ヒメイワダレソウ(リッピア)の改良品種「クラピア」について
  6. 6.ヒメイワダレソウ(リッピア)の活用法(まとめ)

ヒメイワダレソウ(リッピア)ってどんな花?

出典:写真AC

道路沿いの花壇やショッピングモールの植栽、空港へ向かう道路の法面や、田んぼのあぜ道にさりげなくかわいい白い花を長い期間咲かせているヒメイワダレソウ(リッピア)。白いころころの花が一面に咲いて可愛らしい姿から、芝生の代わりにガーデンで人気があります。そんな、ヒメイワダレソウを沢山咲かせるために、まずどんな植物なのかを知っておきましょう。

ヒメイワダレソウ(リッピア)の基本情報

分類 草花
形態 多年草
 学名     Phyla canescens   
 原産地  南米
 草丈  5~10cm
 開花期  5月~11月上旬
 花色  白、ピンク、中間色
 耐寒性  強い
 耐熱性  強い

ヒメイワダレソウ(リッピア)の仲間は世界各地の熱帯から亜熱帯でみられます。また、日本には、ヒメイワダレソウ(リッピア)より小さめの花のイワダレソウ(岩垂草)が野山に自生しています。ヒメイワダレソウはグラウンドカバープランツ(地被植物)としてもよく利用されます。短い期間で地面を覆い、開花の期間も長いためその利用価値は高いといえるでしょう。2~3mmの花序と呼ばれる小花が多数集まり、直径1.5cm前後の球状の花を咲かせます。 

花の特徴

出典:写真AC

ヒメイワダレソウの花は葉の付け根から花柄が伸び、花序が花柄の周りにぐるりとつきます。このように(アジサイに代表されますが)小さなお花が集団で咲いている様子を「花序」といいます。花序の直径は2〜3mm、小さな唇の形の花序が花柄の周りを囲んでいます。

ヒメイワダレソウ(リッピア)の名前の由来

出典:写真AC

イワダレソウは野山の岩の隙間から枝垂れるような姿で咲く様子から「岩垂草」と呼ばれ、イワダレソウを小型に園芸用として改良された花の小さいイワダレソウがヒメイワダレソウ(リッピア)です。リッピアはフランスの植物学者Augustin Lippiの名前から付けられました。

ヒメイワダレソウ(リッピア)の花言葉

花言葉

出典:写真AC

「誠実」「絆」「私のことを想ってください」

真夏にもけなげに咲く姿からヒメイワダレソウの花言葉は「誠実」、岩場に根を張って毎年咲き、いつまでも消えないから「絆」、また翌年の初夏に会いましょうという意味合いの「私のことを想ってください」。友情と愛のこもった花言葉です。

ヒメイワダレソウ(リッピア)の育て方

出典:写真AC

ヒメイワダレソウ(リッピア)は育てやすい

ヒメイワダレソウ(リッピア)は育てやすい植物です。柔らかい土壌の日当たりの良い場所を選んで植物用の培養土を入れて植え、根付くまでたっぷり水やりをするだけランナーが出て地面を覆うように拡がっていきます。肥料もその後の水やりも極端に雨が降らない場合を除いて必要ありません。繁殖量が旺盛なので道路にはみ出さないように注意が必要です。強健な茎がコンクリートのすきまからでも出てくるので広がりすぎないよう時々剪定が必要になります。大きく育ったものは根が強く張ってしまい撤去するのが難しくなります。ですので、場所をよく選んで植え付けることが大切です。

ヒメイワダレソウのマット

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防草シートを地面に張り、芝桜を植えるようにして植え込む方法もあります。また、「花マットリッピアヒメイワダレソウロール」のように、根付いてしまえば手間いらずのヒメイワダレソウのマットも販売されています。病害虫の発生が少なくエコな植物であるためマットを敷くだけで除草の手間からも解放されます。

ヒメイワダレソウ(リッピア)の改良品種「クラピア」について

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クラピアは日本産のイワダレソウと南米原産のヒメイワダレソウ(リッピア)を交配させて作られました。ヒメイワダレソウ(リッピア)には種が付きますが、クラピアは種が付きません。リッピアが上に立ち上がるのに対してクラピアはびっしりと低く匍匐してよりカーペット状になります。クラピアもヒメイワダレソウも、踏みつけに強いためグランドカバーやドッグランの芝生替わりとして利用されています。

ヒメイワダレソウ(リッピア)の活用法(まとめ)

出典:写真AC

ヒメイワダレソウ(リッピア)の強い繁殖力、匍匐性を生かして雑草防止に役立てましょう。一度植えるとなかなか枯れない植物です。日光を好むため日蔭では花が少なくなりますので、庭の法面など日当たりがよく雑草が生えてほしくないところに植えるとヒメイワダレソウの良さが発揮できますよ。

sharifa
ライター

sharifa

20年バラの栽培をしています。無農薬を心がけ、用土、堆肥、潅水、日当たり具合、風通しなど日々試行錯誤を繰り返しながら庭造りをしています。

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