おすすめの多年草:人気のグランドカバー編(2種)
グランドカバーとは、庭の小道沿いや、ちょっとした空きスペースなどを埋めてくれる植物です。芝生では、寂しい、花が欲しい、そんな場所におすすめです。
人気のグランドカバー!おすすめの多年草①【アジュガ】
アジュガは、代表的な日陰のグランドカバーです。青くて小さい花を咲かせます。葉は常緑で、品種によってさまざまな色や形があります。草丈も低く、小さい花壇や、プランターでの寄せ植えにもおすすめです。
アジュガの基本データ
科名/属名 | シソ科 / キランソウ属 | 原産地 | 南・北アメリカ以外の温帯 |
開花期 | 4~6月中旬 | 適地 | 日なた~半日陰・適湿~湿り気味 |
草丈 | 10~30㎝ | 植えつけ期 | 9月中旬~11月上旬 |
増やし方 | 株分け(3~6月・9~12月) | 種類 | 常緑多年草 |
アジュガをほったらかしで育てるコツ
- 地植え・・・多湿を避けた日陰の花壇がおすすめです。寒冷地では日なたでも育ちますが、南や西など、日当たりの強い場所は避けましょう。
- プランター・植木鉢・・・涼しい半日陰に置きましょう。土は腐葉土を含む砂質が向いています。
人気のグランドカバー!おすすめの多年草②【ヒメツルソバ】
ヒメツルソバは、庭のグランドカバーを代表する人気の多年草です。ピンク色の小さい花を、長い期間咲かせます。晩秋には葉も紅葉するので、カラーリーフとして寄せ植えに使うのもおすすめです。増やし方は挿し木ですが、こぼれ種でも簡単に増えます。
ヒメツルソバの基本データ
科名/属名 | タデ科 / イヌタデ属 | 原産地 | ヒマラヤ |
開花期 | 4~11月(真夏を除く) | 適地 | 日なた~半日陰・乾き気味~適湿 |
草丈 | 50~80㎝(つるの長さ) | 植えつけ期 | 3月中旬~5月 |
増やし方 | 挿し木(春) | 種類 | 宿根草 |
ヒメツルソバをほったらかしで育てるコツ
- 地植え・・・日陰でも簡単に育ちますが、日なたをおすすめします。紅葉は十分な日の光と、寒さが必要です。
- プランター・植木鉢・・・小さい鉢では根詰まりを起こしやすいので、なるべく大きい鉢植えを使いましょう。置き場所は日なたがおすすめです。
おすすめの多年草:カラーリーフの代表編(2種)
カラーリーフとは、葉の色が美しい植物のことです。花だけではなく、葉も庭に彩りを添えてくれます。一年を通して、簡単に楽しめる2種をご紹介します。
カラーリーフ代表!おすすめの多年草①【ラムズイヤー】
ラムズイヤーは庭の代表的なカラーリーフです。羊の耳のような白い毛で覆われた葉と、小さい紫色の花が特徴的です。シルバーリーフの中でも人気があり、花壇や寄せ植えのアクセントにおすすめです。また、ドライフラワーにも向いているので、花が咲いたらカットして吊るしておくと、部屋の中でも長い間楽しめます。
ラムズイヤーの基本データ
科名/属名 | シソ科 / イヌゴマ属 | 原産地 | オーストラリアを除く 温帯・亜熱帯 |
開花期 | 5月中旬~7月 | 適地 | 日なた~半日陰・乾き気味~適湿 |
草丈 | 30~80㎝ | 植えつけ期 | 3~5月 |
増やし方 | 株分け(3月中旬~4月中旬・ 9月中旬~10月下旬) |
種類 | 半常緑多年草 |
ラムズイヤーをほったらかしで育てるコツ
- 地植え・・・高植えの花壇や軒下など、風通しがよく少し乾燥した花壇に植えましょう。特に梅雨時期は蒸れやすいため、綺麗な葉を保ちたい場合は、土にマルチングをしておくと安心です。
- プランター・植木鉢・・・日当たりのよい軒下に置きます。寄せ植えにする時は、テラコッタや素焼きなど、通気性のよい材質を選ぶと、蒸れにくくおすすめです。
カラーリーフ代表!おすすめの多年草②【ヒューケラ】
ヒューケラは、色の種類がさまざまで人気のカラーリーフです。また、日陰にも強い代表的な植物です。大小さまざまないくつかのヒューケラを組み合わせて、寄せ植えを作るのもおすすめです。花はとても小さいですが、よく見ると愛らしい姿形をしています。
ヒューケラの基本データ
科名/属名 | ユキノシタ科 / ツボサンゴ属 | 原産地 | 北米・メキシコ |
開花期 | 5月~7月中旬 | 適地 | 半日陰~日陰・適湿 |
草丈 | 10~80㎝(開花時) | 植えつけ期 | 3~4月・10月 |
増やし方 | 株分け(3月中旬~4月中旬 ・10~11月) |
種類 | 半常緑多年草 |
ヒューケラをほったらかしで育てるコツ
- 地植え・・・強い直射日光に当たると葉が傷みます。また、水はけの悪い土では育ちにくい傾向があるので、木漏れ日の当たるような場所に植えるのがおすすめです。
- プランター・植木鉢・・・日陰に置きましょう。耐寒性が強いので、冬もそのまま日陰に置きます。寄せ植えにする場合は、他の種類も日陰に向くものを混植すると、長く楽しめます。
おすすめの多年草:お手入れかんたん山野草編(1種)
山野草と聞くと、難しいイメージがあるかもしれませんが、簡単に育てられる品種もあります。ここでは身近な山野草を1種紹介します。
お手入れかんたん山野草!おすすめの多年草【スミレ】
スミレは、日本を代表する宿根草です。小さい花が可愛らしく、人気があります。もともと日本に自生している宿根草なので、簡単に育つものが多くおすすめです。根が太いので、小さい植木鉢よりも少し大きいくらいのものを使用すると、長い期間そのまま育てられます。種を採って冬に撒いても増やせますが、そのままにしておいても、アリが種を運んで増やしてくれます。
スミレの基本データ
科名/属名 | スミレ科 / スミレ属 | 原産地 | 東アジア |
開花期 | 4~5月 | 適地 | 日なた~半日陰・適湿 |
草丈 | 10~20㎝ | 植えつけ期 | 2~3月・9月 |
増やし方 | 種まき(1~2月) | 種類 | 宿根草 |
スミレをほったらかしで育てるコツ
- 地植え・・・日なたから半日陰で育てます。コンクリートの隙間でも花を咲かせるくらい強健です。
- プランター・植木鉢・・・夏の直射日光が避けられるところに置きましょう。土が乾燥しやすく、葉焼けの原因になります。
おすすめの多年草まとめ
いかがでしたでしょうか?気になる多年草は、見つかりましたか?一度植えれば、そのまま毎年楽しめる、代表的な多年草を選びました。忙しい毎日でも、庭には綺麗な花を咲かせておきたいものです。ぜひほったらかしで簡単に育てられる多年草で、四季折々の庭を楽しんでください。
『アジュガ・チョコレートチップ』
出典:筆者撮影