シェードガーデンとは何か？意味や魅力とその庭づくりのコツをご紹介！

寂しくなりがちな日陰の庭づくりには宿根草が欠かせません。中でも人気なのはギボウシやヒューケラといった葉色の種類の豊富な植物。レイアウトもしやすく年々大株に育っていく楽しみもあります。冬期に花壇が寂しくなってしまうデメリットもありますが、そこは常緑種の鉢植えなどをうまく使って乗り切りましょう。また、思い切って冬期の庭はお休みにしてしまうのも一つの手です。

シェードガーデンに最適なのは中木や低木です。日陰の状態をさらに強めてしまう高木はさておき、中木や低木を使って奥行きや立体感を出すことに意味があります。枝の出方や株張り具合などで草花のレイアウトにも関わってきますので、バランスを考えて配置していきましょう。

和風の庭に欠かせないのがシダ類の植物でしょう。何種類かを寄せ植えにしたり、ほかの植物の縁取りや背景に使っても素敵です。中でも人気なのは日本に自生しているシダ類。これらは熱帯植物といわれているシダ類の中でも比較的耐寒性が高く、育てやすいというメリットがあります。

和の雰囲気に一番しっくりくるのは山野草に分類される草花でしょう。日本の風土に合った湿気を好むものが多く、シェードガーデンとの相性も抜群です。グラス類も落ちついた雰囲気をつくれる人気の植物ですね。花壇を作る際には、植栽に合わせて竹のフェンスや飛び石など和のテイストのある小物を合わせても素敵です。

薄暗くしっとりとした印象の和風の庭には明るい色の花がよく映えます。中木や低木の足元に山野草を寄せ植え風にして何種類か合わせてみるのもよいでしょう。洋風の華やかさとは一味違った落ち着いた雰囲気が人気です。

洋風の花壇というと人気のイングリッシュガーデンやハーブガーデンを連想される方も多いことでしょう。確かにイギリスの冷涼な気候とシェードガーデンには近いところがあります。半日陰に適した草花をたくさん用意して、高低差や奥行きを考えながらレイアウトしてみましょう。

中低木と山野草でしっとりと低めにまとまった和風のシェードガーデンとは対照的に、ジギタリスを筆頭とした洋風のシェードガーデンは高低さでメリハリをつけてみましょう。葉の形もユニークなものが多いのでお互いがぶつからないようにレイアウトしましょう。

今回は、シェードガーデンの楽しみ方についてお話させていただきました。ガーデニングをあきらめていた場所を見直すきっかけになれば幸いです。今回ご紹介した何点かの植物も、和風洋風のレイアウトにとらわれず、個性的な庭づくりの参考になさってください。日陰という環境でも、植物は思っている以上に成長することに貪欲でたくましいことに気づかされることでしょう。