ジギタリスが倒れるのを防ぐ方法
ジギタリスは成長も旺盛で育てやすい植物です。その反面、育ちすぎて背丈が高くなり過ぎてすぐに倒れるという傾向があります。特に強い雨風の日には倒れることが多く、せっかくきれいに咲いていたのにがっかりすることもあります。ジギタリスが倒れることを防ぐために、いくつかのコツがありますのでご紹介しましょう。
①支柱を立てる
草丈に合った支柱で支える
ジギタリスは1本の太い茎が長く伸びて先端に花を咲かせます。たくさんの大きな花が咲くので、どうしても頭が重くなります。強い風でジギタリスが倒れることを防ぐために、背丈が伸びてきたら支柱を立ててあげましょう。成長が早くてあっという間にどんどん伸びるので、草丈に合わせて支柱も長いものに変えていってください。支柱と茎は、1か所だけでなく、何か所かで止めるようにしましょう。
②適度に剪定をする
花が咲き終わったら早めに短く剪定する
花が咲き終わったら、早めに剪定して背丈を短くしましょう。ジギタリスは開花後にまた新しい茎が出てきて、そこにも花が咲くようになります。この新しい茎が出る前に低い位置で剪定しないと、高い位置で花が咲くために、頭が重くなってどうしても倒れるようになります。背丈を伸ばし過ぎないようにこまめな剪定をすることが、倒れることを防ぐコツになります。また剪定することによって株自体も元気になります。
③こまめに花がら摘みをする
こまめな花がら摘みで軽くする
ジギタリスの花はとても大きくて釣り鐘のような形をしているので、梅雨の時期などに雨が降ると、水が溜まりやすくどうしても頭が重くなります。咲き終わった花がらはこまめに摘み取っておくと、花の部分が軽くなって倒れるのを防ぐことができます。枯れた花をそのまま置いておくと病気の発生源にもなるので、そういう意味でも早めに花がらを取ることが大切です。
ボタニ子
雨や風で倒れやすいジギタリスも、こういう方法で手入れしてあげれば心配ないですね!
ジギタリスの増やし方
本来は宿根草のジギタリスですが、高温多湿な地方ではせいぜい2年ほどしかもたなくて、その後は枯れて無くなってしまいます。せっかくのお気に入りのジギタリス、なんとかしてクローンを増やして残したいものですよね。ジギタリスを増やすのはそんなに難しいことでもなく、方法もいくつかありますので、ここではジギタリスの増やし方をご紹介します。
増やし方①株分け
株分けは一番簡単な方法
ジギタリスの株分けに適した時期は、春の3月~4月、または秋の9月~10月の、気温が穏やかな頃になります。大きく育った株を掘り上げて、2~3株に切って株分けします。またはもともとの大きな株の近くに、小さな子株ができている場合もありますので、この子株を掘り上げて株分けし、別の場所に植え替えることもできます。株分けで増やす方法はとても簡単で、成功率も高いのでおすすめです。
増やし方②挿し木
6月頃に新芽を挿し木する
ジギタリスの増やし方の方法としては挿し木もあります。挿し木に適した時期は一番花が終わった後に脇芽が出てくる6月頃です。新しく伸びた脇芽を5cmほどに切って、挿し木用土をポットなどに入れて挿し木します。しばらくの間は日当たりを避けて明るい日陰に置きましょう。水切れしないように気をつけながら、しっかりと根が生えてきたら土に植え込みます。このまま夏を無事に越せば、挿し木した苗は翌年の春には開花することができます。
増やし方③種まき
種まきした苗は冬までに大きく育てておく
ジギタリスの増やし方としては、夏に種を採って秋に種まきをする方法もあります。の採取時期は花が咲き終わった後の7月頃です。この種をしばらく保管しておいて、涼しくなった秋の9月頃に種まきします。種の上には覆土をかけません。発芽して少し大きく成長したら、庭や鉢に植え込みましょう。できるだけ冬になる前に大きく成長させておくと、翌年の春には花を咲かせます。ただ、種まきをしてもなかなか芽が出ないことも多く、種まきで育てるのは少し難しいです。簡単に増やす方法としては、種まきよりも、株分けや挿し木の方がいいでしょう。
ボタニ子
なるほど~!こうして増やしておけば、毎年ジギタリスの花を庭に咲かせることもできるんですね!
まとめ
ジギタリスの植え方や手入れについて、お分かりいただけたでしょうか。ジギタリスは背が高くなって、房状に咲く花も豪華なので、庭のワンポイントとして大いに利用できます。でもせっかく育てても風で倒れることもあるので、支柱を立てたりコンパクトに剪定したりなどの手入れも必要です。株分けや挿し木、種まきなどでジギタリスを増やしておけば、根腐れなどで枯れた場合にも安心です。ぜひみなさんも魅力的な花、ジギタリスを育ててみてくださいね!
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出典:筆者撮影