ヘリクリサム(帝王貝細工)の育て方!植え方から増やし方までの詳細!

ヘリクリサム(帝王貝細工)の育て方!植え方から増やし方までの詳細!

ヘリクリサムは多年草の品種が多いものの日本では一年草とされます。暖地であれば越冬でき、種まきのほかさし木や株分けで増やせ、病害虫の心配も少なく丈夫で育てやすい植物です。今回はヘリクリサムについて、植え方から増やし方まで、栽培ポイントと併せて詳しくご紹介します!

記事の目次

  1. 1.ヘリクリサムの概要
  2. 2.ヘリクリサム(帝王貝細工)の育て方①土づくり・用土
  3. 3.ヘリクリサム(帝王貝細工)の育て方②栽培場所
  4. 4.ヘリクリサム(帝王貝細工)の育て方③植え方・植え替えの方法
  5. 5.ヘリクリサム(帝王貝細工)の育て方④水やり・肥料の与え方
  6. 6.ヘリクリサム(帝王貝細工)の育て方⑤切り戻し・摘心
  7. 7.ヘリクリサム(帝王貝細工)の育て方⑥夏越し
  8. 8.ヘリクリサム(帝王貝細工)の育て方⑦冬越し(越冬)
  9. 9.ヘリクリサム(帝王貝細工)の育て方⑧種の採取
  10. 10.ヘリクリサム(帝王貝細工)の育て方⑨増やし方
  11. 11.ヘリクリサム(帝王貝細工)の育て方⑩病気・害虫・枯れる原因
  12. 12.まとめ

ヘリクリサムの概要

Photo bysuju

原産地はオーストラリアやタスマニア

ヘリクリサムはキク科ムギワラギク属の植物で、オーストラリアやタスマニアの乾燥地帯に自生します。暑さに強いものの高温多湿には弱く、夏場に蒸れると枯れてしまいます。耐寒性はやや弱いため、もともと多年草の品種も日本では一年草扱いです。

「ヘリクリサム」はキク科ムギワラギク属の総称

「ヘリクリサム」は学名の「Helichrysum」を語源とするムギワラギク属の総称ですが、今では帝王貝細工の花をヘリクリサムと呼びます。

種類は約500以上!

ヘリクリサムは約500種類あるといわれます。カレーのようなスパイシーな香りがするものや銀白色の葉っぱ(シルバーリーフ)を楽しむものなど品種によってさまざまです。

開花時期は5月~9月

品種にもよりますが、ヘリクリサムは一般に5~9月頃花を楽しめます。赤、オレンジ、黄色、ピンクなどの鮮やかな花を咲かせ、40cm~100cmほどの草丈になります。

硬くかさかさした「総苞片」が特徴

ヘリクリサムは、「総苞片(そうほうへん)」という葉っぱが変化したものが、かさかさして花びらのように見えるのが特徴です。

「帝王貝細工」「麦藁菊」「エバーラスティング」の別名も

ヘリクリサムは別名の「帝王貝細工」や「麦藁菊」、「エバーラスティング」とも呼ばれます。

ドライフラワーや切り花、寄せ植えの用途にも

ヘリクリサムは乾燥させても花の色、つやが残るので長く楽しめることで知られ、切り花やドライフラワーによく利用されます。また、シルバーリーフの品種は寄せ植えに人気があります。

ヘリクリサム基本情報

  • 科・属名:キク科ムギワラギク属
  • 学名:Helichrysum bracteatum
  • 花色:赤、オレンジ、黄色、ピンク、白、紫
  • 草丈:40㎝~100㎝
  • 開花時期:5月~9月(※開花時期は品種による)
  • 耐暑性:強い(ただし高温多湿に弱い)
  • 耐寒性:やや弱い
  • 園芸上の分類:自生地では多年草、日本では一年草扱い
  • 増やし方:種まき、さし木、株分け
  • 気をつけたい害虫:ハダニ、アブラムシ
ボタニ子

ボタニ子

ヘリクリサムは鉢やプランターでの栽培も可能です!ここからは用土や植え方から栽培場所、増やし方まで、ヘリクリサムの育て方を順を追って見ていきましょう!

ヘリクリサム(帝王貝細工)の育て方①土づくり・用土

水はけのよい用土を準備しよう!

鉢植えやプランター栽培の用土には市販の草花用培養土を使います。水はけのよい土を自分で作る場合は、赤玉土(小玉)6:鹿沼土4の割合で配合します。地植えする場合は、植え付ける2週間前を目安に苦土石灰を混ぜて耕し、植え付け1週間前に肥料を混ぜ込んでおきます。こうすることで水はけを向上させる効果があります。元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおいても良いでしょう。

ヘリクリサム(帝王貝細工)の育て方②栽培場所

栽培は日当たりと風通しのよい場所で

ヘリクリサムは多湿が苦手で枯れる原因になります。日当たりが良く、風通しの良い場所で栽培します。

ボタニ子

ボタニ子

ヘリクリサムは過湿が苦手。枯れる原因になります。日当たりと風通しの良さが栽培のポイントです!

ヘリクリサム(帝王貝細工)の育て方③植え方・植え替えの方法

植え方

庭・花壇への植え方

植え付けの約2週間前に苦土石灰と肥料を混ぜ込んだ用土に植え付けます。株間は20cm~30cmくらい広めにとりましょう。

鉢・プランターへの植え方

鉢底石を敷き、水はけのよい用土を入れた鉢・プランターに植え付けます。

植え替えの方法

植え替えに適した時期

3月中旬~5月、9月中旬~11月上旬

地植えは植え替えの必要はありません。鉢植えやプランターの場合は根詰まりしやすいので、2~3年に一度一回り大きな鉢やプランターに植え替えます。

ヘリクリサム(帝王貝細工)の育て方④水やり・肥料の与え方

Photo by sorarium

水やりのポイント

地植えの場合、植え付け直後はたっぷりと水を与え、その後水やりはほぼ必要ありません。自然の降雨に任せます。鉢植えの場合も植え付け後は鉢底からあふれるくらいたっぷりと水やりし、その後は表面の土が乾燥してから水を与えます。ヘリクリサムは過湿が枯れる原因になるので水のやりすぎに気をつけましょう。

肥料の与え方

肥料はあまり必要としません。地植え、鉢・プランターいずれも植え付け時に緩効性化成肥料を元肥として混ぜ込んでおけば、追肥は施さなくても大丈夫です。

ヘリクリサム(帝王貝細工)の育て方⑤切り戻し・摘心

Photo byCarlottaSilvestrini

切り戻しは必要?

大幅な切り戻しは不要

ヘリクリサムは大幅な切り戻しは必要ありませんが、花後に切り戻すと脇芽が出て、花が再び咲くこともあります。葉っぱを残して、地面から15cmくらいを目安に切り戻します。

切り戻しの2つの目的

切り戻しには花後に株の形を整え、再び花が咲きやすいよう脇芽を出させるためと、細い茎や枝を整理し、風通しを良くするための2つの目的があります。そのため切り戻しは、①花後と②冬~春にかけてが適した時期です。

摘心はしたほうがいい?

摘心すると花数を増やせます

発芽から開花までの間に摘心することで茎の数を多くでき、その分花をたくさんつけます。ぜひ摘心しましょう。

摘心のポイント

新芽が出て開花までの間に数回、鉢やプランターからぴょこっとはみ出た新芽を摘心すると良いでしょう。

ヘリクリサム(帝王貝細工)の育て方⑥夏越し

Photo byGoranH

ヘリクリサムは「暑さ」だけでは枯れない

ヘリクリサムは暑さに強い植物です。しかし、高温で多湿の条件が揃うと枯れるため、乾燥気味に管理します。

ヘリクリサム(帝王貝細工)の育て方⑦冬越し(越冬)

越冬できる?

暖地では霜対策をして越冬可能、暖地以外は春に種まきを

ヘリクリサムは耐寒性がやや弱く、多年草の品種も日本では一年草扱いされます。しかし、関東以南の比較的暖かい地域であれば霜よけをし、戸外で越冬できます。鉢植えや小さなプランターであれば冬場は室内に取り込んで越冬させると良いでしょう。関東以北では、一般に越冬させず春に種をまいて育てます。

ヘリクリサム(帝王貝細工)の育て方⑧種の採取

綿毛のついた種を採取

ヘリクリサムは綿毛のついた種を作ります。種は花ごと切り取って、涼しい場所で保管します。

ヘリクリサム(帝王貝細工)の育て方⑨増やし方

「種まき」「さし木」「株分け」で増やせる!

ヘリクリサムは、種まきとさし木、株分けの3つの増やし方があります。

増やし方①種まき 

種まきに適した時期

3月中旬~6月頃(春まき)、9月中旬~11月上旬(秋まき、冬越しが必要になるので暖地のみ)

ボタニ子

ボタニ子

発芽温度は20℃前後です。春まきの場合は早めにまくほうがいいですよ!ヘリクリサムが高温多湿で枯れるのを避けられます。

種まきの手順

①育苗箱や苗ポットに種を重ならないようにまき、土を薄くかぶせ、水を与えます。土が乾かないように管理します。用土は赤玉土など水はけのよいものを使います。
②育苗箱にまいた場合は、本葉が3~4枚になった頃を目安に苗ポットに植え替えます。
③ポットに根が回ってきた頃、鉢やプランター、花壇などに植え替えます。

ボタニ子

ボタニ子

地植えの場合、越冬の心配が要らない暖地や霜よけが可能な環境であれば、種を直接まいて育てるのも植え方の一つです。

増やし方②さし木

さし木に適した時期

主に5~7月上旬、真夏や真冬以外のいつでも可

さし木の手順

①茎を10cmくらいでカット。先っぽに2~3枚の葉っぱを残し、他の葉っぱを取ります。
②育苗ポットに赤玉土(小粒)を用意し、切り口を挿します。
③土を乾燥させないよう注意し、日陰で管理します。
④根が伸びてしっかりとポットにまわったら、鉢やプランター、花壇などに植え付けます。

増やし方③株分け

株分けに適した時期

3月中旬~5月、9月中旬~11月上旬(植え替えに適した時期と同じ)

株分けの手順

①株を鉢、プランターから取り出し、古い土を落とします。
②掘り上げた株を手やナイフなどで、それぞれの株に芽のついた茎が残るように分けます。
③傷んだ根や古い根は切り落とします。
④用意したポットや鉢に、根を広げてやりながら植え付けます。
⑤植え付け直後は日陰に置いて養生させ、根がしっかりしたら日なたへ移動させます。

ボタニ子

ボタニ子

古い株を掘り上げたときに根を傷めないように気を付けることと、傷んだ根を切り取ることが株分けのポイントです。株分け直後は株が弱っているので、まずは日陰で養生させてくださいね。

ヘリクリサム(帝王貝細工)の育て方⑩病気・害虫・枯れる原因

かかりやすい病気

比較的丈夫で、あまり病気の心配はありません。

気をつけたい害虫は2つ!

害虫①ハダニ

乾燥するとハダニが発生しやすくなるため、水やりの際は葉裏にも水をかけるようにすると良いでしょう。

害虫②アブラムシ

アブラムシが発生しやすいです。防虫ネットで予防しましょう。発生したときは、見つけ次第オルトラン液剤などの薬剤を散布して駆除します。また酢や牛乳を薄めて散布し窒息死させたり、テープに貼り付けて除去する方法も有効です。アブラムシはすす病の引き金になりやすいので、早めに対処しましょう。

枯れる原因

ヘリクリサムの枯れる原因はまず過湿によるものが最多です。一年を通じて乾燥気味に管理することを意識しましょう。花がらをこまめに摘みとると、再び花をつけやすくなり、蒸れを防ぐことができます。

ボタニ子

ボタニ子

ヘリクリサムの管理ポイントは2つです!
①水はけのよい用土を使い、乾燥気味に管理して過湿にしない!
②アブラムシなどの害虫発生に注意!

まとめ

ドライフラワーや切り花に、寄せ植えや精油にも幅広く利用されるヘリクリサム。多年草の品種であっても冬越しが難しい場所もありますが、種から育てるのもまた楽しいもの。害虫や過湿にしないことなどいくつかのポイントを押さえれば、肥料もあまり必要なく、丈夫で育てやすい植物です。お庭で育てたヘリクリサムでドライフラワーやハーバリウムを作れたら素敵ですね。

ヘリクリサム(帝王貝細工)とは?名前の由来や特徴&花言葉を紹介! | BOTANICA
ヘリクリサムはキク科の植物で多年草の品種が多く流通し、黄色やピンク、紫といった鮮やかな花色で切り花やドライフラワーに用いられます。またシルバーリーフの品種は寄せ植えなどガーデニングにも人気です。今回はヘリクリサムの名前の由来や特徴、花言葉をご紹介します。
harumama
ライター

harumama

ガーデニングは初心者でよく失敗しますが、花が好きで庭にあれこれ種をまいています。最近は野菜にも手を出し始め、今年はミニトマトとゴーヤーのリベンジを狙っています!小学生の息子も土いじりが大好きなようで、先日苔玉を一緒に作りました。植物の生長が毎日のちいさな楽しみになれば、と思っています。

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