ヒメウツギの育て方!越冬方法や病害虫対策など上手な管理のコツは?

ヒメウツギの育て方!越冬方法や病害虫対策など上手な管理のコツは?

ヒメウツギは春から初夏にかけて白い小花がたくさん開花します。とても育てやすく、樹高は低いのですが横によく広がるので、グランドカバーとしても利用できる植物です。ここではヒメウツギの育て方や、越冬方法や病虫害対策などの管理の方法を詳しくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ヒメウツギとはどんな花?
  2. 2.ヒメウツギの特徴
  3. 3.ヒメウツギの育て方
  4. 4.ヒメウツギの管理方法
  5. 5.ヒメウツギの増やし方
  6. 6.ヒメウツギの仲間
  7. 7.まとめ

ヒメウツギの管理方法

植え替え

ヒメウツギはとても生育が旺盛なので、一年であっという間に株が大きくなります。しかも横に広がるので隣り合わせの植物の生育の妨げになることもあります。そんなときは少しスペースが広めの場所に植え替えることをお勧めします。特に鉢植えの場合は毎年ひとまわり大きな鉢に植えないとすぐに根詰まりしてしまいます。植え替えの時期は落葉期の冬から春にかけてがいいでしょう。

剪定

出典:筆者撮影

剪定時期①翌年の花芽ができる夏前

ヒメウツギの翌年の花芽ができるのは夏から秋にかけてです。そのために切り戻しするのが遅くなると、せっかくの花芽をすべて落としてしまうことにもなりかねません。今年の花が咲き終わったら早めに短く切り戻しをしておきましょう。ただ生育も旺盛なので、もしこの時期を逃してしまっても7月末頃までに切り戻ししておけばなんとか翌年の花も期待できます。このときに切り戻しした枝を挿し木に利用するといいですね。

剪定時期②冬から春にかけて

落葉期の12月~3月にかけての剪定は、絡んだ枝や古い伸びすぎの太い枝を切り戻ししておくといいでしょう。こういう枝をそのまま放置しておくと全体の見栄えも悪くなりますし、風通しが悪くなって病気の原因にもなります。気になる枝を切り戻ししておくことで株もまた元気になります。

剪定時期③4月~5月の開花時期

盛んに花が咲いている時期にはなかなか切り戻しする気持ちにはなれないものです。ただ、葉がこみあっていて風通しが悪そうであれば、適当に枝を間引きする感覚で切り戻ししてあげると病気対策にもなります。隣の植物の邪魔になっているような長い枝も、少し切り戻しをしてあげるといいですね。

病害虫

出典:筆者撮影

ヒメウツギは丈夫なので、病害虫の被害で枯れてしまうようなことはありません。それでもやはり病害虫の被害に合うと、どうしたらいいか心配になりますね。ここではヒメウツギが被害に合いやすい病害虫と、その対応について説明します。

うどん粉病

うどん粉病は春から夏にかけて、気温の上昇とともに発生が多くなります。葉に白いうどん粉のような粉が付くのでうどん粉病と呼ばれています。風通しが悪く、湿度が高くなると発生率も上がります。特にヒメウツギは葉の数がとても多い植物なので、梅雨時期には葉を切り落として少なくするといいでしょう。また、サプロール乳剤などの薬剤を使うと効果があります。

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さび病

さび病も気温が上昇する時期に多く発生する病気です。さび病にかかった葉は、色が鉄さびのように茶色く変色してしまいます。さび病の菌はとても繁殖力が強いので、被害に合った葉を見つけたら早めに切り落としてしまいましょう。

アブラムシ

アブラムシは春の新芽が出るころに多く発生します。柔らかな茎や葉にびっしり付いて樹液を吸ってしまうので、見つけたら手で取り除くか、スミチオンなどの薬剤で退治しましょう。

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夏越し・冬越し

出典:筆者撮影

夏越し

ヒメウツギは夏の高温や日差しの強さにもかなり耐えます。ただ、水切れすると弱って枯れてしまこともあるので、しばらく雨が降らない場合には、朝夕の涼しい時間帯に水やりをしましょう。

冬越し

また、寒さにもとても強いので、越冬させるのに特に手をかけることもありません。越冬中は落葉してしまうので、枯れてしまったかのようにも見えますが心配しなくても大丈夫です。ただ、越冬している間でも水分は必要としますので、たまに水を与えるようにしましょう。

ヒメウツギの増やし方

出典:筆者撮影

増やし方①株分け

ヒメウツギは一年でかなり大きく成長するので、株分けでの増やし方が簡単です。株分けの時期は植え替え時期と同じで、越冬している間の冬から春にかけてになります。掘り上げた株を適当に小分けしてやりましょう。株分けした後は、たっぷりと水を与えるようにしてください。

増やし方②挿し木

ヒメウツギを挿し木する場合は、3月、または6月~7月が最適な時期になります。3月に挿し木する場合は前年に伸びた枝、6月~7月の場合は新しく伸びた枝を使います。10cmほどに切った枝を挿し木用の土に挿して、水切れしないよう管理しながらしっかりとした苗になったら定植しましょう。

増やし方③種まき

出典:筆者撮影

ヒメウツギは花が咲いた後に小さな実がなります。この実の中には数個の種ができているので、この種を採取してまく増やし方もあります。発芽まで乾かないように水を与えるようにしてください。

ヒメウツギの仲間

マルバウツギ

出典:写真AC

マルバウツギは名前の通り、葉が丸いことが大きな特徴です。5月頃に白い花が開花し、秋になると葉が赤く紅葉します。樹高は低く、落葉して越冬するのはヒメウツギと同じです。病害虫の被害は少ないですが、うどん粉病にかかりやすいので気をつけましょう。肥料も特に必要としませんが、年一度、寒肥を与えると成長を促すことができます。剪定は開花後すぐに、伸びている枝があれば切り戻しするといいでしょう。

サラサウツギ

出典:写真AC

サラサウツギは八重で内側は白で外側が薄いピンク色の花が咲きます。開花時期は5月です。落葉した状態で越冬し、樹高は2.5mほどまで伸びます。肥沃な用土を好むので、肥料を適度に与えるといいでしょう。剪定時期は冬で、高く伸びすぎている枝を切り戻しします。生育が旺盛なので挿し木で簡単に増やすこともできます。病害虫の被害も少ないので人気がある品種です。

シロバナヤエウツギ

シロバナヤエウツギは真っ白な八重の花が咲きます。開花時期は5月~6月で、樹高は1~1.5mほどです。ヒメウツギと同じように、落葉して越冬します。花が終わった6月頃に枝を切り戻ししてやりましょう。病害虫にも強いのですが、うどん粉病にかかることもあります。肥料は特になくても生育しますが、寒肥を与えると花数も多くなります。

まとめ

出典:筆者撮影

ヒメウツギの特徴や育て方についてご説明いたしましたが、参考になりましたでしょうか。名前にも「ヒメ」と付くようにとても愛らしい小花が開花して、病害虫にも強く育てやすいのでおすすめの植物です。肥料を特に与える必要もありませんし、寒い冬でも元気に越冬します。また挿し木でも簡単に増やすこともできます。ぜひこのヒメウツギをみなさんのお庭でも育ててみてくださいね!

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kurumi
ライター

kurumi

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