オーガスタとは
オーガスタとはどんな植物?
学名は「ストレリチア・ニコライ」
オーガスタは、マダガスカルや南アフリカなどの温かい地域に自生するバショウ科の植物です。学名を「ストレリチア・ニコライ」といい、極楽鳥花とも呼ばれているストレリチアの種類です。大型の植物で、成長すると高さ10mほどになることもあります。
大型の観葉植物として人気がある
オーガスタは原産地では10mの高さまで成長することもありますが、観葉植物用のオーガスタは、高さ60cm~180cmのサイズで栽培されています。オーガスタの特徴である大きな葉は南国のような雰囲気があり、育て方や増やし方も比較的簡単なので大型の観葉植物として人気があります。
オーガスタの特徴
特徴①扇のように広がる大きな葉
オーガスタの葉はバナナの葉のような形をしており光沢があります。新芽は葉を丸めて棒状にのび、成長すると扇のように横に大きく広がります。葉の幅が広く大きいのが特徴で、長さ60cm、幅30cmほどまで成長します。観葉植物の中でもとくに蒸散作用が高く、加湿器のような働きも期待できます。
特徴②鳥の頭ような形の花
オーガスタは花の形にも特徴があり、株が大きくなると鳥の頭のような形をした花を咲かせます。その特徴的な花の見た目から「天国の白い鳥」という別名があります。しかし、室内用の観葉植物として育てるサイズでは、株の大きさが不十分なため花をつけることはあまり期待できません。
オーガスタという名前は流通名
「オーガスタ」という名前の種類が2種類ある
オーガスタと呼ばれる種類は、ストレリチア・ニコライの他にストレリチア・アルバがあります。本来のオーガスタとされるのはアルバの方ですが、アルバは希少で栽培が難しくなかなか見ることができません。そのためアルバによく似た種類で育て方も比較的簡単なニコライが「オーガスタ」と呼ばれ、観葉植物として流通するようになりました。
ストレリチアとは
ストレリチアの特徴
南アフリカ原産の常緑多年草
ストレリチアとは、南アフリカ原産の常緑多年草です。一般的に「ストレリチア」の名前で呼ばれているのは「ストレリチア・レギネ」という種類で、鳥の頭のような花の形と翼のような大きな葉が、鳥が飛んでいるように見えるため「極楽鳥花」ともよばれています。花は春や秋に開花し、開花すると約2週間花を楽しむことができます。
大型の「有茎種」と小型の「無茎種」がある
ストレリチアの種類は大きく分けると、オーガスタのように株が5m以上に成長する大型の「有茎種(ゆうけいしゅ)」と、レギネのように高さ1mほどであまり大きくならない小型の「無茎種(むけいしゅ)」の2種類に分けることができます。
ストレリチアの種類
有茎種(ゆうけいしゅ)とは
株から茎がまっすぐに伸びる種類
有茎種(ゆうけいしゅ)とは、同じ植物の仲間のなかで株から茎がまっすぐに伸びる種類のことです。ストレリチアの有茎種は高さ5m~20mにまで成長する高木になりますが、観葉植物用は苗から鉢植えで育てられ高さを調整しています。ストレリチアの有茎種の種類にはオーガスタ(ストレリチア・ニコライ)とタビビトノキがあります。
タビビトノキ(旅人の木)
タビビトノキは、バショウ科の常緑高木で高さは10m~20mにまで成長します。幹の先端にバショウに似たたくさんの大きな葉を扇のようにつける特徴があるため「オウギバショウ」とも呼ばれています。観葉植物としても栽培されておりオーガスタに比べると葉の幅は細くなりますが、葉の量が多くボリュームがあります。
無茎種(むけいしゅ)とは
無茎種(むけいしゅ)とは、同じ植物の仲間のなかでも茎がなく、株元から葉の柄や花の柄が直接伸びる種類のことです。ストレリチアの無茎種の種類には、ストレリチア・レギネ(極楽鳥花)や葉が細くなるストレリチア・ノンリーフがあります。どちらもきれいな花を咲かせるため切り花としても利用されます。
ストレリチア・レギネ(極楽鳥花)
ストレリチア・レギネは、オレンジ色と青色の鮮やかな花の色と鳥の頭のような形が特徴的で、その花の見た目から「極楽鳥花」とも呼ばれています。無茎種(むけいしゅ)という種類のレギネは茎がなく、茎に見える柄の長い葉が地面から生えます。観葉植物以外に切り花としてもよく使われています。
ストレリチア・ノンリーフ
ストレリチア・ノンリーフはレギネの葉が小さくなった種類で、乾燥した地域に分布しており葉は乾燥に適するように進化しています。成長すると葉が円柱のように巻いてくる特徴があるため、葉の大きさがだんだん小さくなり葉柄だけがのびているように見えます。特徴のある葉の形は観葉植物の中でも人気があります。
出典:写真AC