コンフリーってどんなハーブ?その特徴・効果や利用法をご紹介!

コンフリーってどんなハーブ?その特徴・効果や利用法をご紹介!

ハーブではおなじみの植物コンフリー。1970年代の健康食品ブームで健康野菜として花や葉っぱ、根の利用が流行しましたが、現在は肝障害を引き起こすおそれがあるということで摂食禁止です。食用以外にもあるコンフリーの魅力的な活用方法をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.コンフリーとは
  2. 2.コンフリーの特徴
  3. 3.コンフリーの歴史
  4. 4.コンフリーの効果と効能
  5. 5.コンフリーの食べ方
  6. 6.コンフリーの利用方法
  7. 7.コンフリー利用時の注意点
  8. 8.コンフリーの育て方
  9. 9.まとめ

コンフリーの食べ方

ハーブティー

食用としての利用は禁止されていますが、葉っぱから得られる効能と多くの栄養素を含む魅力的な野菜として、コンフリーは利用されてきました。消化器や胃炎の改善を目的に、ハーブティーとして飲用されていました。現在では根に肝障害を引き起こす毒性を多く含むことがわかり、葉っぱであっても食用での利用は禁止されていますので、残念ながらハーブティーとして楽しむことはできません。

天ぷら

若葉は天ぷらにしたり、きざんでサラダとして食べることもできます。花も同じようにサラダに飾って食べることができます。天ぷらなど熱を加えてもコンフリーに含まれる毒性は無毒化しないので、食用として大量に摂取したり、長期間にわたっての利用はしない方がいいでしょう。

コンフリーの利用方法

食べること以外で、コンフリーの有用な利用方法があります。コンフリーは地中深くに根を張る植物で、地表近くに水とミネラルを運んできてくれる力があります。そのおかげで周りの植物も一緒に元気に育つことができ「植物の医者」とも言われます。マルチングとして使うこともでき、他にも緑肥や堆肥、液肥といった使い方ができる活用度大のハーブです。

ボタニ子

ボタニ子

コンフリーの根の力ってすごいのね。コンフリーをぜひ一緒に植えてみたいわ。

コンフリーで作る堆肥

コンフリーはミネラルを豊富に含んだ緑肥として、刈り取った茎と葉を1~2日水分を絶ち、細かく切って土中に直接すき込んで利用することができます。他にも刈り取った葉や茎をコンポストに入れ、堆肥化させます。繊維質の少ないコンフリーの葉っぱを入れることで発酵を促し、豊富なミネラル分を含んだ良質な堆肥を作ることができます。

コンフリーで作る液肥

緑肥、堆肥の他、繊維質が少ないコンフリーは簡単に液肥にもできます。液肥として使用できるまでの期間は1~2か月です。使用する時は15~20倍に薄めて使用します。たくさん葉っぱが収穫できた時は、ぜひとも自然由来の液肥を作ってみて下さい。

液肥の作り方

蓋付きの容器でかつ金属製ではないものを使用し、容器の半分ぐらいまでコンフリーの葉っぱをつめます。次に葉っぱが完全につかるぐらいの水を入れます。葉が浮くようなら重しに石やレンガを乗せ、容器に蓋をして温かい場所で1~2か月管理します。時々水がなくなっていないかチェックし、混ぜます。葉っぱの形がくずれて、濃い茶色の液体になればできあがりです。

ボタニ子

ボタニ子

コンフリーっていろんな肥料にできるのね。緑肥はすぐに使えて、畑にあると重宝しそう。

コンフリー利用時の注意点

出典:写真AC

魅力的な効能をもつコンフリーですが、毒性もあることから利用するにあたって気を付けなければいけない点があります。注意点をおさえた安全な利用法をお伝えします。

毒性について

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コンフリーに含まれる毒性は、ピロリジジンアルカロイドです。この成分を含む植物は他にもありますが、コンフリーの根の部分に多く含まれます。葉に含まれる量は根の10分の1程度となります。日本においてはコンフリーによる肝障害はまだ報告されていません。

ボタニ子

ボタニ子

毒性の成分アルカロイドは根に多く含まれているのね。含有量はなんと葉の10倍!

ピロリジジンアルカロイド

ピロリジンアルカロイドには発がん性があり、肝障害を引き起こす可能性があることがわかっています。無傷の皮膚に外用として使用する場合、一般的には10日以内で少量の使用については安全とされていますが、長期間にわたって体内に取り込む場合は、疲労感や食欲減退などの健康被害があらわれる心配があります。

禁止事項

Photo byInsubria

日本では食用での利用は禁止されています。その他大量摂取や外用でも長期間に渡っての使用は控えます。家畜の飼料として使われることもありますが、それによって家畜に異常がみられたという報告はないようです。長期間の使用または大量使用によっては、毒性による肝障害などの悪影響が出ることが心配されるので、使用方法を守りましょう。

使用の目安

外用の場合は無傷な皮膚に使用し、10日以上の連続使用は控えます。また年間をとおして4~6週間の使用日数にとどめるのがよいでしょう。

諸外国での規制

Photo byHans

日本以外の諸外国でもコンフリーに規制が設けられています。アメリカではコンフリーを含むサンプリメント等の自主回収を勧告しました。カナダでは日本と同じくコンフリーを含む食品の販売は禁止されています。オーストラリア、ニュージーランドではコンフリーの1日の摂取量を設定し、食用としての利用を禁止しています。ドイツではサプリメントからの摂取量を設け、さらに1日の許容摂取量と年間を通して6週間までの摂取期間で抑えるようにと取り決めています。

コンフリーの育て方

日当たりと植え場所

出典:写真AC

コンフリーは繁殖力がとても強く丈夫です。1株が大きく育ちます。有機質に富んだ保水性のある土を好み、やや湿り気のある半日蔭が適しています。株張りがよく、横に大きく広がるので植え付け場所はある程度のスペースを確保した方がいいでしょう。

増やし方

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コンフリーはこぼれ種でもよく発芽し、増やすことができますが株分けで増やす方が簡単です。切り取った根を埋めておくだけでも増えてくれます。

剪定

1株でも横に大きく葉を茂らせるコンフリーは、茂りすぎたら思い切って根元から切り取ります。横へ広がった根は抜いて姿を整えます。剪定した茎葉はそのまま緑肥として土に埋めてもいいでしょう。

まとめ

出典:写真AC

うつむき加減に花開く釣鐘状の花コンフリー。観賞用として、また大きく茂る葉は使用法や使用期間を守って打ち身や捻挫の外用、染色や堆肥作りにもふんだんに利用できます。全草を用いることで抗がん作用が期待できるとも示唆されていて、さらなる研究が進めばコンフリーに含まれる豊富な栄養素を効果的に取り込む方法が見つかるかもしれませんね。

*berry*
ライター

*berry*

お花のある暮らしを満喫! 育てて飾ってお気に入りの景色をつくるのが大好き。

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