「スイバ」とは?薬用植物としての特徴・効果や利用法をご紹介!

「スイバ」とは?薬用植物としての特徴・効果や利用法をご紹介!

野畑や道端にいつの間にか生えている植物のスイバは、雑草として扱われがちですがじつは食べられるんです。日本では野草として、ヨーロッパでは野菜や薬草として昔から親しまれてきました。ここでは酸味があって根草葉すべてが利用できるスイバの効果や利用法を紹介します。

記事の目次

  1. 1.スイバとはどんな草?
  2. 2.酸っぱい味がするスイバ
  3. 3.スイバの別名
  4. 4.スイバとギシギシの見分け方
  5. 5.薬草としてのスイバ
  6. 6.薬草としてのスイバの利用法
  7. 7.食用としてのスイバ
  8. 8.食べられるのはどの時期?
  9. 9.スイバの食べ方【和食編】
  10. 10.スイバの食べ方【洋食編】
  11. 11.まとめ

食用としてのスイバ

ボタニ子

ボタニ子

薬草としても使えるスイバだけど、ビタミンや鉄分たっぷりで食べてもおいしんだよ!どんな料理があるのか見てみよう!

日本では野草や山菜として食べる

日本では昔から、野草や山菜として食べられてきました。若い芽や葉っぱををお浸しにする食べ方や、茎をイタドリのように油いためにする食べ方が一般的です。子供が道すがらのスイバの茎をしゃぶり、酸味を楽しみおやつ代わりにすることもあります。

スイバを野菜として食べるヨーロッパ

ヨーロッパでは昔から、ソレルの名前で店に並び人々に愛されています。酸味のある爽やかな食味で、おもに野菜としてサラダに入れることや、ハーブの代わりに魚やチキン料理のお供にして食されることが多いようです。

ボタニ子

ボタニ子

ヨーロッパでは、レモンのかわりに使われていてたくさんのスイバ料理があるんだよ!

食べられるのはどの時期?

ボタニ子

ボタニ子

おもにどの時期のスイバが食用として利用されるのかな?

若い葉っぱの時期が一番おいしい

上の写真のように、若い芽が出たばかりの葉っぱや茎が一番おいしく食べられます。主に野菜やハーブとして店に流通しているのは、この時期の葉っぱです。この時期はクセが少なく茎も葉っぱも柔らかいので、生食や、さっと湯通しして食べるのがおすすめです。

大きくなっても食べられる

写真のように、背丈がのびて茎がりっぱに育ってしまったスイバでも、ちゃんと食用として利用できます。ただし柔らかそうな葉っぱだけを選んで摘んで食べましょう。この時期になると、茎はスジがあり固いので食用には向きません。

花が咲きほこる季節も食べられる

花が咲いてしまっても、あきらめなくて大丈夫です。この時期も食用にするのは葉っぱだけですが、赤くきれいな花は添え物として使えます。

スイバの食べ方【和食編】

ボタニ子

ボタニ子

日本でも昔から、野草や山菜として親しまれてきたスイバを和食に取り入れて、おいしくいただきましょう!

スカンポのお味噌汁

できるだけスイバの若い芽を摘んできましょう。それをよく洗ってからお味噌汁にいれます。注意点としては、シュウ酸が多く酸っぱいのでたくさん入れないことと、加熱しすぎないこと。火を通しすぎると色や食感が悪くなるので、できあがる直前に入れて煮込まないようにしましょう。

スイバのあえ物

青々としたさわやかさと、酸っぱさを活かした料理です。また生で食べる葉っぱのシャキシャキとした食感を楽しめます。できればこの料理も、柔らかい葉っぱを選んで食べましょう。細かく刻んだ葉っぱに味噌とすりごま、ごま油を入れて混ぜ合わせるだけです。時間をおいて味がなじんだ方がおいしく食べられます。

スカンポの天ぷら

春になったら、つくしやヨモギなどのほかの野草と一緒に天ぷらにしていただきましょう。この時期のスイバは、芽も茎も若くて柔らかいので一緒に食べられます。あげても酸っぱいので天ぷらなのにさっぱりといただけます。

スカンポとわかめのおろし和え

さっと湯がいたスイバと、わかめと大根おろしをくわえて麺つゆを回しかけます。スイバはシュウ酸の影響で、強い酸味を持つのでたくさん入れないで少量だけくわえてください。箸休めや酢の物のかわりに小鉢に入れていただきましょう。

スイバの食べ方【洋食編】

ボタニ子

ボタニ子

ヨーロッパでは今でも野菜として親しまれています。主役になることはありませんが、独特の酸味は洋食のアクセントにピッタリです。

スイバのジャム

ヨーロッパでよくジャムにして食べられるルバーブは、同じタデ科のなかまで同じようにシュウ酸持ち酸味があります。そのため、スイバも同じようにジャムにすると酸味がおいしいジャムになります。ジャムに使うときも柔らかそうな葉っぱを使いましょう。作り方は簡単です。洗って水切りしたスイバの葉っぱにお砂糖を加えて煮詰めるだけでできますよ。

白身魚のソテーとスイバのソース

ちょっとクセのある魚も、スイバの爽やかな酸味のソースと食べればあっさりと食べられます。作り方は簡単です。みじん切りにしたスイバの葉っぱと、ニンニク玉ねぎを鍋に入れて炒めます。よく炒めた後、水、砂糖、塩、コショウをくわえて煮詰め、ペースト状にします。仕上げにバターをとかしい仕入れればコクがでます。

チキンカツにスイバ添えて

スイバは、チキンカツや唐揚げなどの揚げ物に添えておくのにむいています。この植物は、彩になる他、クセのない酸味がありますので、いっしょに食べると揚げ物でも後味がスッキリとするからです。スイバの酸味は他の肉料理にもよく合いますので豚肉のソテーや、ステーキなどにもそっと添えておきましょう。

スイバのドレッシング

柔らかそうな葉っぱを、細かく刻んで塩コショウと砂糖、オリーブオイルを混ぜ合わせておきましょう。これはとても万能なドレッシングで、スイバのさわやかな酸っぱさが、サラダだけじゃなく肉料理や魚料理の味付けにも使えます。

まとめ

スイバは、今では日本中どこでも見られる雑草としてや、魅力のない植物として扱われていますが、昔から日本のみならずヨーロッパでも食用として、また薬草として愛されてきました。根草葉のすべてが利用でき、その高い生命力は私たちにたくさんのパワーをあたえてくれます。あなたもぜひ一度、摘んで帰ってみましょう。

東風花
ライター

東風花

家庭菜園と野菜を食べるのが好きな3兄弟の母ちゃんです。子供のころのおやつは野草。

関連記事

Article Ranking