フユイチゴ(冬苺)とは?特徴・生息地・見分け方から食べ方までご紹介!

フユイチゴ(冬苺)とは?特徴・生息地・見分け方から食べ方までご紹介!

冬に赤い果実を物らせるフユイチゴは、日本の関東以南に自生するキイチゴの仲間ですで。この記事では、フユイチゴの特徴や生息地、花言葉や見分け方を詳しく紹介していきます。また美味しい食べ方もあわせて紹介しますのでぜひ参考にしてください。

記事の目次

  1. 1.フユイチゴってどんな植物?
  2. 2.フユイチゴの特徴
  3. 3.フユイチゴの花言葉
  4. 4.フユイチゴの生息地は?
  5. 5.フユイチゴの見分け方
  6. 6.フユイチゴの食べ方
  7. 7.フユイチゴの利用法
  8. 8.まとめ

フユイチゴってどんな植物?

出典:写真AC

赤くて小さくて丸い粒がたくさんついたフユイチゴは、寒い時期に熟すのに鮮やかな色をしていて、よく目立ちます。おいしそうですが野生のいちごなので、安全に食べられるのかどうかが気になります。

ボタニ子

ボタニ子

ここでは、赤くて小さい実をつけるこの植物の特徴や生息地、食べ方などをくわしく説明していくよ!

フユイチゴの基本情報

ノイチゴの一種のフユイチゴ

  • 漢字では冬苺と書く
  • 別名は寒苺(カンイチゴ)
  • バラ科キイチゴ属の落葉小低木
  • 日本では九州や四国また関東より西の本州に生息
  • 11月から1月の時期に果実が熟す
  • 白い花が咲く

フユイチゴの特徴

フユイチゴの見た目

出典:写真AC

果実は赤く色づき、葉っぱは小さい物では5センチ程度で大きくても10センチほどです。また葉っぱは丸い形をしていてよく見ると、細かいギザギザがあり、葉っぱの裏には細かい毛が生えています。

フユイチゴの花

花は、9月から10月に1センチていどの小さくて白い可憐な花を咲かせます。葉腋から出た花茎に穂のように花を付けます。花びらは5枚付いています。

つるような枝

フユイチゴの背丈は、大きくなってもせいぜい30センチていどです。枝は這うように長く伸びていき、まるでつる性の植物のようです。

フユイチゴの花言葉

この植物の花言葉には、真心の愛・尊敬と愛情というのがあります。また、未来の予感と言う花言葉も持っていて、誠実なお付き合いをしている方と、これからの未来を深く考えているときにの贈り物にもってこいです。

フユイチゴの生息地は?

Photo by ColdSleeper

主に山や林など木が多く茂る場所で、比較的に日当たりが良いところに自生しています。また分布地はアジアですが、冬に果実が熟すため、冬場でも比較的に暖かな地域に自生します。日本では、関東より西の地域から九州までの地域の山でよく見られ、他のアジア圏では、台湾や朝鮮半島の南、また中国の中南部の山に自生しています。

フユイチゴの見分け方

ボタニ子

ボタニ子

寒い冬にも限らず、赤い果実を実らせているノイチゴを見つけたら、フユイチゴの仲間だと思ってかまいません。よく似た別の植物などは存在しませんので安心してくださいね。

フユイチゴの仲間

フユイチゴにはいくつかの仲間が存在します。どのフユイチゴも温かい地域に生息しているのが特徴です。またどれも見た目はよく似ています。

アマミフユイチゴ

名前の通りに奄美地方に生息しますが、実が熟すのは夏です。夏に実が熟しますが、フユイチゴに近い種ですのでこの名前が付けられています。

コバノフユイチゴ

見た目は普通のフユイチゴにそっくりです。ですがこの植物は常緑で、どんなに寒い冬でも葉っぱは青々としています。普通のフユイチゴは実の季節が終わると落葉するので、この点をみて見分けましょう。台湾やフィリピン、日本では本州と九州の山でよく観測されます。

ミヤマフユイチゴ

普通のフユイチゴによく似た特徴をいくつも持っています。ですが、葉っぱは丸くなく朝顔の葉っぱとよく似た形をしています。関東より西の山などに自生します。

ホウロクフユイチゴ

常緑で葉も茎も大きく育ちます。ですが花も実も小さいものをつけます。小さいとは言っても、他のフユイチゴの実や花が1センチほどの大きさにしかならないのに対して、ホウロクフユイチゴは、実や花が2センチくらいまで成長します。

フユイチゴの食べ方

ボタニ子

ボタニ子

フユイチゴはとてもおいしいんだよ!どんな食べ方があるのかな?

そのまま食べる

キイチゴやノイチゴの仲間は、どの種類も食べることができます。味こそばらつきがありますが、毒などはないので安心して食べましょう。その中でもフユイチゴや仲間の実は、おいしく食べられる種類ですので、ぜひ生のままの果実を味わってみてください。ただし野生の物ですので食べる時は、十分に水洗いをしましょう。

ボタニ子

ボタニ子

フユイチゴを採取する時は、とげに気を付けてね。傷つかないように軍手などの手袋をしておくといいよ。

フユイチゴをジャムにする

キレイに洗ったフユイチゴと同じ量の砂糖を、とろりとするまで煮詰めるだけで作ることができます。長期保存ができて甘酸っぱいジャムは、使い勝手がいいのでたくさん取れたら作りましょう。パンやクラッカーにのせて食べるのもおいしいですが、あつい紅茶に入れて飲むのもおすすめです。

フユイチゴの利用法

ボタニ子

ボタニ子

酸味と甘みがおいしいフユイチゴは、他にどんな利用法があるのかな?

ケーキの飾り

ケーキの飾りとして利用しましょう。赤く実った果実はあざやかで果物が手に入りにくい冬場には嬉しいビタミン源でもあります。実の甘酸っぱい味は甘いケーキにピッタリです。

フユイチゴのリキュール

果実酒として利用します。よく洗った実に同量の氷砂糖とブランデーを注ぎ入れます。氷砂糖が溶けたら完成です。飲みやすくて甘いので食前酒にピッタリです。

枝をリースにする

枝が、つる性の植物のように長くしなるのを利用して作りましょう。ただし、枝にはとげがあるので作業をするときは手袋をはめて行いましょう。実をも一緒にリースにすると赤と緑のコントラストが美しいクリスマスカラーのリースが作れます。

まとめ

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草木が枯れてしまう冬に赤い実をつけるフユイチゴは、私たちの心だけでなく味覚も満たしてくれます。また、フユイチゴは冬場に手に入る貴重な野生のビタミン源です。他にもクエン酸やブドウ糖などが多く含まれ、疲れを軽減してくれます。こんな魅力的な植物ですから、あなたも見つけることがあれば、ぜひ摘んで帰ってみてください。

東風花
ライター

東風花

家庭菜園と野菜を食べるのが好きな3兄弟の母ちゃんです。子供のころのおやつは野草。

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