アケビとは?その特徴や花言葉を紹介!開花時期や見頃の季節はいつ?

アケビとは?その特徴や花言葉を紹介!開花時期や見頃の季節はいつ?

皆さんはアケビの花を見たことがありますか。アケビの花も果実も見たことがないという人もいるのではないでしょうか。古くから自生しているアケビは東北地方をメインに食用や日用品などに用いられてきました。本記事ではアケビの特徴や開花の季節など詳しくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.アケビの特徴とは
  2. 2.アケビの開花時期
  3. 3.アケビの種類
  4. 4.アケビの実がなる季節は秋
  5. 5.アケビの生産地
  6. 6.食用としてのアケビ
  7. 7.アケビの栽培方法
  8. 8.アケビの花言葉
  9. 9.まとめ

アケビの種類

アケビには4種類あります。アケビ、三つ葉アケビ、ゴヨウアケビ、白アケビです。

アケビの種類①アケビ

出典:写真AC

古くから日本に自生している基本種のアケビです。単にアケビと呼ばれ、山で見つけるとごちそうと喜ばれていました。紫がかったクリーム色の花を咲かせて、紫色の実を付けます。実の大きさは10㎝ほどです。小葉は楕円形で5枚連なります。

アケビの種類②三つ葉アケビ

その名の通り3枚のギザギザした小葉が連なるアケビです。商業用として品種改良されたもので、実は4種類の中で、もっとも大きく甘みが強い特徴があります。「桜貝」「紫水晶」などさまざまな園芸品種があります。北海道から九州まで広く分布しています。

アケビの種類③ゴヨウアケビ

アケビと三つ葉アケビの自然交雑種で出来た種類とされています。小葉は5枚で縁がぎざぎざになっている種類もあります。

アケビの種類④白アケビ

他のアケビとの違いは実の色です。白色または緑色の果実は、紫色になることはありません。白アケビの特徴は、生育が旺盛で果実は甘みが強いことです。

アケビの実がなる季節は秋

出典:写真AC

アケビの実の収穫は9月から10月

アケビの実の収穫は9月から10月です。果物店の店頭にアケビが出始める季節もこの頃です。アケビ農家は昭和50年代から60年代にかけて増えていました。ところが、その後減少の一途となり、現在ではわずかな軒数でアケビが作られています。

農家が減った結果、高級品に

そのため、アケビは果物として高級品になりました。果物店で箱入りの紙で包まれたアケビを見たことはありませんか。綺麗な紫色のアケビは他の果物にはない独自の形と、どこか懐かしい甘味があります。

アケビの生産地

出典:写真AC

山形県はアケビの生産第一位

山形県でのアケビの生産量は約150tと全国の90%を占めていて第一位です。元々アケビは東北地方と関わりが深く、他の土地では食用やつる細工などの使用はあまりみられません。生産量は愛媛県、秋田県と続きますが、石川県でも個人農家により出荷されています。

消費も東北地方がメイン

国内でアケビの消費は東北地方がメインです。東北では自宅の庭でアケビの花を楽しんでいる人も多いですね。盆栽でも実を付けることが出来るので、アケビの混植も、是非、試してみてくださいね。

食用としてのアケビ

アケビは果物としても高級品

果物としてアケビの実は果皮の中身を食べます。ゼリー状の乳白色の果肉を食べて余計な種を出します。果皮はナイフでカットするか、手で割って下さい。ほんのりと優しい素朴な甘さが口に広がります。アケビは古くから自生はしているものの、果物としての流通はわずかです。食べたことがない人も多いのではないでしょうか。

アケビは無駄がない

野菜の様に皮まで調理できる

アケビの皮は野菜のように調理して食べられます。最近人気の薬膳でもアケビの皮はよく使われます。肉詰めや、味噌炒めなどに使われ、柔らかく少し苦みのある味です。また、盛り付けにアケビの果皮の紫色を生かして使われます。山形県では若芽も食べる習慣があります。このようにアケビは果皮、果肉、つるまで無駄なく使えます。

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アケビに毒はない

アケビ「木通」には腎毒性があると中国で報道されたことを受けていますが、アケビに毒はありません。では、なぜこのような勘違いが起きたのでしょうか。

毒があるのは関木通

腎毒性があるのは関木通と呼ばれる漢方薬でした。関木通は、「キダチウマノスズクサ」から作られる生薬です。木通と混同されないように「関」を付けて専門家は区別していましたが、民間はどちらも「木通」と呼んでいます。これによりアケビから作られる木通にも毒があると勘違いが起きたのですね。「関木通」も服用量と服用期間を守れば腎毒性の心配はないことがわかっています。アケビに毒はなく生食でも問題はありません。

アケビの栽培方法

アケビは半日陰の明るい場所を好みます。根本は木陰になって、枝の上部分は日が当たる場所が理想的です。雑木林に自生しているアケビはふかふかの腐葉土が大好きです。用土には落ち葉がいっぱいはいった腐葉土を漉きこんで下さい。収獲の季節が過ぎたら、腐葉土や有機肥料を株根の周りに漉きこんであげましょう。

つるの誘引場所が必要

つる性の植物なので、庭に地植えする場合は垣根やフェンスなど、つるの巻き付ける場所があるといいですね。つるの巻き付ける場所がないと近くの植物に巻き付いて傷める恐れがあります。また、つるの剪定は定期的に行うと、巻き付きがぐにゃぐにゃするのを防げます。

うどんこ病と乾燥に弱い

寒さも暑さにも強いとされるアケビですが、乾燥には弱いです。特に夏の水やりはたっぷりとあげるように注意して下さい。また、アケビはうどんこ病になりやすいです。感染した場合は感染部分を早めに取り除いて下さい。うどんこ病の予防には風通しがよくなるように枝の間引きが必要です。

アケビの花言葉

出典:写真AC

さて、さいごにアケビの花言葉ですが、アケビの花言葉は「才能」「唯一の恋」です。

アケビの花言葉① 「唯一の恋」

アケビはつる細工や食用までと無駄なく幅広い使い道があります。さらに、果実の栄養価も高いため、昔は山道で旅人の疲れを癒したとされます。花言葉の「才能」はこのようにマルチなところから由来しています。

アケビの花言葉② 「唯一の恋」

もう一つの花言葉「唯一の恋」は、雄花と雌花が別々に咲くことから由来しています。形や色が個性的なアケビの花は謎めいています。花言葉もどこか謎めいた「唯一の恋」が素敵ですね。季節の山道でアケビの花を見つけたら、この花言葉を思い出して下さい。小さな花に込められた花言葉にきっと納得できるはずです。

まとめ

出典:写真AC

アケビの花は春に咲き、秋に実りを迎えます。他の種類を含めると、北海道から九州まで分布していて、東北地方をメインに食用からつる細工など、様々な用途で生活に取りこまれてきました。現代ではアケビの実は貴重な存在となっています。栽培農家も少なくなっていますが、自生したアケビを見つけることがあるかも知れません。春から秋にかけて雑木林などで、アケビを見つけに出掛けてみませんか。

watayuki
ライター

watayuki

東京から福島県に移住して2年が経ちました。ガーデニングとほんの少しの自家菜園を楽しんでいます。自宅の周りに自生している植物から、自分で植えた野菜までを観察して記事の役に立つようにしています。自然に囲まれた環境を生かしていきたいと思います。よろしくお願いします。

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