あけびの上手な食べ方を解説!食べ頃の時期から適切な部位まで!

あけびの上手な食べ方を解説!食べ頃の時期から適切な部位まで!

この記事では、あけびの簡単な料理のレシピや食べ方をご紹介します。あけびの実の皮や種は食べられる?生のままでいいの?など、疑問を解決しましょう。冷やして食べたり、熱々の天ぷらでなど様々です。また、郷土山形の食べ方もどうぞお楽しみください。

記事の目次

  1. 1.あけびは食べられる?
  2. 2.あけびの上手な食べ方(白い種わた)
  3. 3.あけびの上手な食べ方(皮部分)
  4. 4.あけびの上手な食べ方(つる部分)
  5. 5.あけびの上手な食べ方(お酒とともに)
  6. 6.あけびの産地と郷土料理
  7. 7.あけびの栄養と効果
  8. 8.まとめ

あけびは食べられる?

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あけびを食べたことはありますか?あけびと聞くとつるで作られたカゴなどの工芸品を思いつくかもしれませんが、あけびは食べることができます。つるや紫の実を秋の飾りにして楽しんだら、食べてみてはいかがでしょう。

あけびは雑木林のおやつだった?

フリー写真素材ぱくたそ

あけびの実の中の種を包む白いわたが美味しい

むかし、あけびは雑木林の中で遊ぶ子ども達のおやつとされていました。あけびの実が熟す食べ頃は9〜10月頃です。秋に茶色や紫の楕円形の実が割れて中の白いわたが見えるのが食べ頃の合図でした。生のまま白いわたを口に含むと甘く、その白いわたの中には黒い種がたくさん詰まっていて、それをプププと飛ばしあうのを楽しんでいた子どもも多かったようです。

あけびの皮も食べられる

皮は苦いかもしれませんが、食べられます。炒めたり焼いたりしていろいろな食べ方ができます。

あけびのつるも食べれるの?

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つるの食べ頃は春5月頃です。生で食べるとかなり苦いですが、ほかの山菜のように茹でて食べると、ほろ苦い程度で柔らかく、大人達からは人気の山菜でしょう。

あけびの上手な食べ方(白い種わた)

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あけびのわたの食べ方

あけびの実の中の白いわたは、実が割れる頃が食べ頃です。また、簡単に指でつまみ取ることが出来るうえ、そのまま生で食べられます。紫色は濃厚に甘く、茶色はさっぱりとした甘さがします。わたの中に黒い種がたくさんあるので舌でこそげとって捨てましょう。種も食べられますが、噛むと苦いので注意しましょう。

漬け床として

黒い種とそれを保護する白い包は、生で食べるだけでなく、昔は漬物にも利用されました。味はべったら漬のようです。この白いわたに塩をふりつぶして漬け床にし、野菜などをつけることができます。熟しすぎたわたでも使えるので、食べ頃を越してしまったものでも使えて簡単なのでおすすめです。

わたを保存できる料理法

出典:写真AC

そのまま冷やすと簡単シャーベット

そのまま冷凍庫で冷やすと、シャーベットのようなひんやりデザートになります。種をこして取り除き牛乳と混ぜて冷やすと、あけびミルクシャーベットにもなります。簡単にできて3ヶ月ぐらいは保存できるのでおすすめです。

煮詰めてジャム風

レシピ

  • あけびのわた
  • 砂糖 あけびのわたの種抜き後の量の1/2〜1
  • レモン少々

わたをこして種をとり、砂糖を加えて少し煮詰めます。レモンを絞り入れ艶が出てきたら火を止め出来上がりです。簡単に混ぜるだけでもジャム風になりますが、保存するなら砂糖量を多くして煮込むほど日持ちします。

あけびゼリー

レシピ

  • あけびのわたから種を抜いたもの 200cc
  • ゼラチン 5g
  • 熱湯 50cc
  • 砂糖 お好み

あけびの種を抜いたわたを鍋で40度以上に温めます。ゼラチンを熱湯で溶かしあけびに加え、砂糖をお好みで加えてなめらかになるまで混ぜます。器に入れ冷蔵庫で冷やすとゼリーになります。長期保存はできませんが、1週間ぐらいなら冷蔵庫で持ちます。

あけびの上手な食べ方(皮部分)

出典:写真AC

皮の食べ頃は割れた寸前の皮が厚いとき

あけびの皮は実が入り割れるまでは厚みがありますが、実が熟すると、わたが溶けて肥大するのと半比例して薄くなっていきます。皮を柔らかいうち食べるなら割れる寸前のものを料理します。また皮は生ではなく料理して食べましょう。

天ぷら

レシピ

  • あけびの皮 適量
  • 天ぷら粉もしくは小麦粉 100g
  • 冷水 160ml
  • あげ油 適量
  • 塩や醤油 適量

あけびの皮をよく洗い短冊に切ります。あとは水気をよくふき、衣をつけて天ぷらにあげてください。塩や醤油をつけて食べましょう。天ぷらは中が蒸気蒸しになるので、苦味はそのまま残ります。

油炒め

レシピ

  • あけびの皮
  • 炒め用油 適量
  • 味噌 適量
  • 砂糖 お好みで
  • 酒 少々

あけびの皮をよく洗い好きな形に切り、油で炒めます。半透明になったら砂糖、味噌を好みで加え炒め煮にします。時々酒を加えて味噌を伸ばし煮切ります。具材はお好みできのこや野菜、お肉を加えても美味しいです。

丸焼き

レシピ

  • あけび丸ごと

割れる直前のあけびを丸みのまま網などで焼きます。焦げるのが嫌ならアルミで巻いて蒸し焼きにするとよいです。実に火が通ったら醤油や味噌をつけて食べます。昔はたき火にくべて焼きました。

あけびのファルシェ(詰め物焼き)

レシピ

  • あけびの皮
  • ひき肉 あけび1つに対し30g
  • きのこ類 少々
  • 玉ねぎ 肉の1/2〜1
  • 塩、こしょう 少々
  • 油 適量

あけびのわたを取り、皮を器のようにして、中にハンバーグの種のようなひき肉の混ぜものを詰めて、あけび全体に油をぬりオーブンで焼きます。ハンバーグの種のように玉ねぎやきのこ類を混ぜたり、上にチーズをかけて焼いても美味しいです。苦味の苦手な方は皮を一度煮てから焼くとまろやかになります。

皮の干し方・保存方法

あけびの皮の干し方

皮の干し方としては、わたをとりよく洗い、薄切りにして晴れて乾燥した日に網などに並べ完全に枯れるまで乾かします。山形風丸実の干し方は、切らずに丸実に針で紐などを通し軒先に干つり下げておきますが、低温低湿度でないと腐りやすいので、気候により薄切りをおすすめします。

乾燥あけびの保存期間

完璧に干したものは何年も持ちますが、梅雨時に微量に熟成され黒ずんできますので、3年以内に使用しましょう。料理に使うなら1〜2年で使い切るのがよいでしょう。乾燥あけびは簡単に持ち運べ栄養があるため、昔は毎年作り常備薬にもしました。

干しあけびの使い方

水でゆっくり戻し、やわらかくなったら軽くすすぎ、調理します。数年ものは何度か水を変えて戻すとよいでしょう。生で使うより硬めの食感になるので、キンピラや炒め煮など味をしっかりとつけた料理や、吸物の具として薬味風に使います。薬としてはそのまま粉砕し飲みます。

ボタニ子

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続いては、あけびの上手な食べ方(つる部分)

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あけびの上手な食べ方(つる部分)

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