オトメギキョウ(ベルフラワー)の育て方!切り戻しの仕方などを解説!

オトメギキョウ(ベルフラワー)の育て方!切り戻しの仕方などを解説!

オトメギキョウは、別名ベルフラワーとよばれています。特徴的な釣鐘形のかわいい花姿は、名前だけでなく花言葉にも反映されています。この記事では、切り戻しのお手入れの仕方や、株分けの増やし方を含めオトメギキョウの育て方についてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.オトメギキョウ(ベルフラワー)はどんな花?
  2. 2.オトメギキョウの名前の由来
  3. 3.オトメギキョウの花言葉
  4. 4.オトメギキョウ(ベルフラワー)の育て方
  5. 5.オトメギキョウが枯れる理由
  6. 6.オトメギキョウの増やし方
  7. 7.オトメギキョウの越冬方法
  8. 8.オトメギキョウの仲間
  9. 9.まとめ

オトメギキョウの増やし方

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オトメギキョウの増やし方は、株分けと種まきの2通りあります。株分けの方が、簡単に増やせます。

株分けの方法

時期は年2回

9月~10月頃に、植え替えと同時に行いましょう。もしくは、2月~3月に株分けをします。

株分けの手順

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  1. 鉢から株を抜きます。古い土を落とし、傷んだ根を取り除きましょう。
  2. 自然に分かれている部分で株を分けます。つながっている株は、それぞれの芽に対して、根が十分についていればナイフなどで切り分けましょう。切り口には癒合剤や殺菌剤を塗って保護します。
  3. 株分けは4号鉢に4~5本ずつ植え付けます。1カ月ほどで根が張ります。水やりは根が安定するまで続けましょう。日当たり・風通しのよい場所で管理します。

種まきの方法

時期は2月~3月上旬

開花後、種を採取したら、種は冷蔵庫に保管します。種まきは、翌年の2月~3月上旬に行いましょう。

種をまく手順

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  1. ピートバンか平鉢に種をまき、土を薄く被せます。種が小さいため、風で飛ばないように気をつけましょう。
  2. 種をまいたら、霧吹きで水やりをします。種が小さいため、水で流れてしまわないように霧吹きを使いましょう。
  3. 水やりをしたら、容器全体に新聞紙を被せます。日当たり・風通しのよい場所で管理しましょう。
  4. 土が乾燥しないよう、こまめに霧吹きで水やりをします。
  5. 発芽し本葉が2枚くらいになったら、よいものだけを残します。混みあっているところは、間引きします。
  6. 十分に発根し、本葉が4~5枚になって安定したら、一回り大きな鉢か庭に植え替えます。

オトメギキョウの越冬方法

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植え替えをしっかりとしていれば、冬越し可能です。ただし、霜が当たると枯れる可能性があるため、北風にさらされない場所で管理するか、屋内に入れましょう。また、乾燥気味の状態を保つために水やりを控えます。肥料は必要ありません。

オトメギキョウの仲間

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オトメギキョウは、ホタルブクロ属(カンパニュラ属)に分類されます。ホタルブクロ属は原種が300種以上あります。また、改良が進み種類が豊富です。鉢植え用に改良されたオトメギキョウと一・二年草のカンパニュラとは、草丈が違います。これから、オトメギキョウの仲間の一部をご紹介します。

イワギキョウ(Campanula lasiocarpa)

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北海道と、本州の宮城県と福島県を除く東北地方から中部地方にかけて自生しています。国外では、東北アジアからアラスカまで広く分布しています。オトメギキョウとは違い高山植物です。多年草で砂礫地や岩場に生えています。開花時期は7月~9月で、2cmほどの青紫色の花を咲かせます。

チシマギキョウ(Campanula chamissonis)

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中部地方以北の本州から北海道にかけて分布し、高山の岩場や砂礫地の日なたに自生しています。国外の分布は、イワギキョウと同じく東北アジアからアラスカにまで広がっています。開花時期は7月~8月です。花は青紫色で3cmほどの大きさで、花冠に長い軟毛があります。オトメギキョウとは違い白い花も咲き、「シロバナチシマギキョウ」とよばれています。

カンパニュラ・コクレアリフォリア(Campanula cochlearifolia)

Photo by Hugh Knott

ヨーロッパ南部が原産地で、主にアルプスやピレネー山脈で自生しています。草丈が10cm前後で、茎先に2cmほどの小花を咲かせます。咲き方がオトメギキョウとは違い、うつ向いて咲きます。

カンパニュラ・カルパチカ(Campanula carpatica)

Photo by the1pony

原産地は、東ヨーロッパのカルパチア山脈です。キキョウに似ていて、茎先に直径3cm程の花を咲かせます。草丈は30cmくらいで、全体がこんもりとした半球形になります。オトメギキョウとの違いは大きさで、二回りほど大きいです。

カンパニュラ・フラギリス(Campanula fragilis)

Photo by 阿橋花譜 KHQ Flower Guide

原産地がイタリア半島南西部で、流通名は「ジューンベル」です。市販されている園芸品種は草丈が低いですが、園芸品種とは違い実際は30cmほどあります。枝先に、直径3~4cmのキキョウに似た形の花を咲かせます。

カンパニュラ・イソフィラ(Campanula isophylla)

Photo by 阿橋花譜 KHQ Flower Guide

原産地はイタリア北西部で、ヨーロッパでは広く流通しています。また、日本でも栽培されています。花の大きさは直径3~4cmです。上向きに咲き、星の形をしています。オトメギキョウとは違い一・二年草で、白い花も咲きます。

カンパニュラ・ガルガニカ(Campanula garganica)

Photo by matsuyuki

イタリア半島南東部とギリシャ西部が原産地です。草丈が15cmほどで、茎は枝分かれしながら横に這うように伸びます。開花時期は6月~8月です。オトメギキョウとの違いは花色で、枝先に1~2cmの淡紫色の星形の花を咲かせます。

まとめ

Photo byVIVIANE6276

オトメギキョウは、北海道のような寒い場所でも育つ植物です。暑さにはやや弱いですが管理をしっかりすれば、初心者でも挑戦できます。また、切り戻しのお手入れなどをすることで、長く楽しめる植物です。釣鐘状の形をしたかわいい小花を咲かせるオトメギキョウを、ぜひ栽培してみませんか?

Toyosho
ライター

Toyosho

バラの花束よりも、スイトピーの花束の方が好きです。

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