アルブカとは?くるくるした葉っぱの特徴や上手な育て方を解説!

アルブカとは?くるくるした葉っぱの特徴や上手な育て方を解説!

アルブカは不思議な見た目をしている、何とも神秘的な植物です。葉のつくりが特徴的なことから「手入れが大変そう」と思われがちですが、管理方法は難しくなくとても育てやすいです。今回はアルブカの特徴をはじめ、管理のコツなどの育て方について紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.アルブカとは
  2. 2.アルブカの育て方【栽培スケジュール】
  3. 3.アルブカの育て方【準備~植え付け】
  4. 4.アルブカの育て方【日常管理】
  5. 5.アルブカの育て方【特別な手入れ】
  6. 6.アルブカの育て方【増やし方】
  7. 7.くるくるかわいいアルブカを育ててみよう!

アルブカとは

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アルブカとは、キジカクシ科アルブカ属の多年性球根植物の総称です。南アフリカや東アフリカに多く生息しており、90種類以上の品種が確認されています。秋から冬にかけて成長期を迎える冬型球根植物のひとつです。見た目が独特なことから、変わった姿をしている植物「ビザールプランツ」のひとつとされ、日本でも高い人気を誇っています。

アルブカの種類

アルブカにはたくさんの種類がありますが、日本でよく育てられている種類は「コンコルディアナ」「フミリス」「ナマクエンシス」「スピラリス」「フリズルシズル」などです。ほかにも「ビスコーサ」「ブルースベイエリ」「マキシマ」などがあり、それぞれ葉の巻き方や草丈などに違いがあります。

特徴①くるくると巻く葉

くるくると巻く葉はアルブカの大きな特徴のひとつです。ゼンマイのように葉が縦に巻くものや葉全体がらせん状に巻くタイプなど、品種によって葉姿はさまざまです。くるんと巻いた葉は愛らしいだけでなく不思議な雰囲気を作り出すことから、インテリア性の高い観葉植物として人気があります。ほとんどのアルブカの葉は巻きますが、フミリスのように葉が巻かない品種もあるため購入時に確認しましょう。

ボタニ子

ボタニ子

ナマクエンシス、スピラリス、フリズルシズルなどは縦に、コンコルディアナやブルースベイエリなどはらせん状に葉が巻くよ!

ボタ爺

ボタ爺

放っておくだけでは葉がうまく巻かないことがあるんじゃ。管理方法に気をつけるんじゃよ!

アルブカの葉はずっと巻いているの?

アルブカは、成長するにつれて葉のカールが落ちてくる性質をもちます。カールが落ちると元に戻りません。つまりカールを観賞するなら若い株のうちがベターです。積極的に株を増やして、長くカールを楽しむのもよい方法ですね。

特徴②甘い香りがする花

アルブカはくるくるした葉が目を引きますが、「甘い香りがする花」も特徴的です。開花時期は4月~5月ごろで、2~3cmほどの小さな花をうつむき気味に咲かせます。花色は白、黄緑、淡い黄色など控えめですが香りはバニラのようで、開花時期には辺り一面を甘い香りで包みます。

特徴③ユニークな和名

アルブカは「ナンジャコレ」という和名を持っています。初めてアルブカを見た人が、くるくる巻く個性的な葉を見て「何だこれは」と思ったことが由来です。変わった和名ではありますが、園芸店などでは「アルブカ」ではなく「ナンジャコレ」で取り扱われていることがあるため、購入時には迷わないように気をつけましょう。

アルブカの育て方【栽培スケジュール】

栽培カレンダー
時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え付け
植え替え
種まき
開花時期
株分け

季節ごとにすること

涼しくなる秋に植え付けを

Photo byValiphotos

アルブカは涼しい時期に成長するため、8月終わり~秋を迎える9月に植え付けます。水やりや置き場所など管理方法に気をつけて、苗を育てましょう。植え替えや種まき、株分けも秋を迎えるころが適期です。

冬は成長を見守ろう

Photo byJillWellington

アルブカは冬も成長します。成長具合によっては追肥をし、水やりをしながら成長を見守ってください。寒冷地では冬越し対策をしつつ、春の開花を待ちましょう。

春は開花を楽しんで

Photo byJillWellington

春はアルブカの開花時期です。甘い香りの花を楽しみましょう。基本的には屋外で管理しますが、開花時期は室内に移動させ、部屋いっぱいに広がる香りを楽しむのもおすすめです。来客時の芳香剤代わりとしても役立ちます。

夏はしっかり休眠させよう

Photo byLarisa-K

冬型球根植物であるアルブカにとって、夏は休眠時期にあたります。「蒸らさない」「高温にさらさない」など、管理方法に気をつけてしっかり休眠させましょう。秋を迎えるころには新芽が出始め、一気に成長していきます。

アルブカの育て方【準備~植え付け】

必要なもの

  • アルブカの苗
  • 植木鉢
  • 用土
  • 鉢底石・鉢底ネット

アルブカは地植えでも育てられますが、葉をきれいに巻かせたいのであれば管理しやすい鉢植えがおすすめです。植木鉢の大きさは、球根のサイズより一回り大きめのものを選んでください。草丈は品種によって異なりますが20~30cmほどに成長するものが多いため、成長にあわせて5号鉢~7号鉢に植え替えることをおすすめします。

ボタ爺

ボタ爺

スピラリスのように過湿に弱いタイプは鉢植えでの管理が安心じゃ。フミリスのように比較的丈夫なタイプは地植えでも育てられるぞ!

ボタニ子

ボタニ子

基本的にはコンパクトに育てられるよ。ただし、マキシマのように大きく成長する品種もあるから購入時に確認してね!

土作り

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アルブカは土を選ばず、市販の培養土で十分育ちます。水はけをよくしておくと間延びしにくく葉がきれいに巻きやすくなるため、市販の培養土で水はけが気になるようであれば、軽石や赤玉土、鹿沼土などを混ぜ込みましょう。球根に水分をため込む性質から「多肉植物」として扱われることもあり、多肉植物やサボテン用の培養土を使うのもおすすめです。

植え付け

アルブカの植え付けの適期は、休眠期が終わる8月末~涼しくなり始める9月です。加湿状態を苦手とするため、植木鉢に鉢底ネットを敷いたらしっかりと鉢底石を入れましょう。植木鉢の6~7割ほど土を入れ中心部分に苗を置き、球根が完全に土に埋まるように上から土を足してください。土表面を軽くならしたら完了です。

球根が土から少し出るようにして植え付けてもよいですか?

球根を土から少し出して植え付けても育てられます。しかし、アルブカが弱ることなく成長するのを優先するなら完全に土に埋めることをおすすめします。「見た目をおしゃれにしたい」という理由でどうしても球根が少し見えるように植え付けたい場合は、球根の乾燥や日焼けなどに気をつけるなどきちんとした管理が必要です。

ボタニ子

ボタニ子

次も引き続き、アルブカの育て方について説明していくよ!

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アルブカの育て方【日常管理】

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