とうもろこしの収穫ガイド!収穫時期の見分け方や方法・回数を解説!

とうもろこしの収穫ガイド!収穫時期の見分け方や方法・回数を解説!

黄金にかがやくとうもろこし、甘くておいしいですね。とうもろこしは収穫するとすぐに味が落ちてしまうのをご存じですか?自分の畑で作って収穫したらすぐに食べてみたい野菜です。一番おいしい収穫時期の見分け方や方法・回数をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.とうもろこしを育てる季節
  3. 3.まずヤングコーンを収穫(摘果)しよう
  4. 4.とうもろこしの苗につく害虫の対策方法
  5. 5.とうもろこしを収穫しよう
  6. 6.まとめ

はじめに

出典:写真AC

まるまる太った甘くて黄色いとうもろこし、一番フレッシュでおいしいタイミングで収穫して食べたいですね。ちょっと面倒ですが、ひと手間かけていつもの栽培よりも美味しいとうもろこしを収穫してみませんか。収穫の仕方・回数や、収穫の適期などわかりやすくご紹介します。

とうもろこしを育てる季節

とうもろこしの種は春まき

出典:写真AC
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とうもろこしはもともとメキシコなどの暑い地方の作物です。太陽をたっぷり浴びて成長するので、気温が低い季節の種まきはおすすめしません。比較的、育てやすい野菜です。種まきは春ごろ(気温が20度を超えたくらい)が目安です。しっかり日の当たる場所で育ててください。とうもろこしは水と肥料をたくさん必要とします。元肥を多く入れて準備し、生育期間中は、水やりと追肥は忘れないように十分気をつけます。

とうもろこしの収獲適期は?

Photo by12019

種まきから収穫までにかかる日数は大体90日くらいで、この期間は追肥と水やりを多めにしっかりして、大きく育てます。収穫の適期は大体梅雨から夏の初めになります。収穫時期があまり早いと味が薄く実もしっかり太っていません。また、あまり収穫が遅いと実が乾燥したり固くなったりして甘みもありません。収穫適期のサインを逃さずチェックして、ベストなタイミングを逃さないように収穫しましょう。

とうもろこしの雄穂(ゆうずい)・雌穂(しずい)

Photo byaitoff

とうもろこしは1本の苗に2種類の花が咲き、風などで受粉します。苗の一番上に傘の骨をひっくり返したように放射状に咲くのが雄穂、雄花の下に2~3個できる若草色の皮のついた細長い穂が雌穂です。雌穂から伸びた皮よりも少し薄い色のひげに雄穂の花粉がついたのちに雌穂がふくらんでとうもろこしになります。

とうもろこしの収獲回数は1回じゃない

とうもろこしの収獲回数は2回もしくは3回です。1回目でヤングコーンの収獲、2回目は一番果の収獲、3回目は2番果の収獲(摘果で雌穂を2つ残した場合)です。日数をあけると収穫を忘れてしまいそうですが、最後までとうもろこしのサインを見逃さないように気をつけましょう。

まずヤングコーンを収穫(摘果)しよう

小さなとうもろこし「ヤングコーン」

出典:写真AC
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ヤングコーンとは

一番上の雌穂を育ててとうもろこしとして収穫するために、それ以外の雌穂は受粉前に取ります。この摘果したものをヤングコーンといいます。若草色の皮とひげを取り除くと、白い実がぎっしり並んだ柔らかいとうもろこしが出てきます。

採れたてのヤングコーンは珍しい

収穫するとすぐに美味しさや栄養価がおちるので、できるだけ早いうちに皮とひげを取って下茹でし、サラダや炒めものなど、いろいろな料理にお使いください。茹でたヤングコーンは缶詰にしてよく売られていますが、フレッシュな採れたてのものは見かけることは少なく、家庭菜園ならではの作物です。ぜひいろいろな食べ方でお楽しみください。

ヤングコーンの収獲について

収獲の適期はいつ?

出典:写真AC
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収獲する時期ですが、緑のひげが出て3日~1週間頃(種まきから約2カ月)が目安です。収穫は遅いよりも早い方が実が柔らかくて甘く、あまり遅くなると固くなったり甘みがおちたりします。また収穫の時間はできれば早朝が適しています。たっぷり水分を含んで瑞々しく実が甘いようです。

ヤングコーンは1つの苗でいくつ収穫?

ヤングコーンは1つの苗で1~2本の収穫です。雌穂を上から2つまで残した場合、できたとうもろこしは少し小さめです。たくさん残しすぎると雌穂が大きく育ちません。残った雌穂に栄養を集中させるために摘果します。少ないので貴重ですね。

収穫方法

収獲(摘果)の方法ですが、手でかき取る仕方が一般的ですがハサミで切り取ってもいいです。このときに力を入れすぎて残す茎を折ると苗が育たなくなるので、折らないように気をつけてください。片手で茎をしっかり持ってもう片手で雌穂を下に向けて折ります。まだ茎が柔らかいので、この仕方でも簡単に収穫できますよ。

とうもろこしの苗につく害虫の対策方法

Photo bywebandi

雄穂の花が咲くと花粉の匂いにすい寄せされてアワノメイガやカメムシ・蟻などの害虫が寄ってきます。放っておくと雌穂の皮の中に害虫が入り込み実を食い荒らしたり卵を産みつけたりするので、対策をしたほうが安心です。

害虫対策の時期の目安はいつころ?

害虫は雄穂の花粉や雌穂の実の汁に寄ってくるので、対策する時期の目安としては、雄穂がでて収穫の終わりまで、日数にして約2カ月になります。季節柄、気温が上がりやすく花粉のにおいが強くなりやすいので、早いうちから対策をしたほうがいいかもしれません。

雄穂を切り取る

雄穂の花が開ききり無事に受粉が終わったら、雄穂を切り取ります。こうすることで害虫が寄ってきにくくなります。受粉が無事に終わったかとどうかを判断するのは皮から出ているひげの色です。ひげが茶色に変わり始めたら受粉が終わった証拠です。雌穂を2つ残すと下の穂が受粉しにくくなるので、切り取った雄穂を下の穂のひげにつけて受粉させます。

木酢液や殺虫剤も有効

雄穂を切り取ったあとも雌穂に害虫が皮の中に入り卵を産みつけたり食い荒らしたります。みつけたらこまめに取り除き処分しましょう。特にアワノメイガを放っておくと他のとうもろこしに住みつくので、必ず処分します。木酢液や殺虫剤も有効です。最近では、天然由来の殺虫剤も出回っているので、よく成分をみて安心なものをお使いください。

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とうもろこしを収穫しよう

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