アボカドを水耕栽培しよう!枯れる原因や発芽させるコツを詳しく解説

アボカドを水耕栽培しよう!枯れる原因や発芽させるコツを詳しく解説

アボカドは脂肪分が豊富な熱帯果樹で「森のバター」とも呼ばれています。食べ終わったあとの種を利用して、気軽に水耕栽培できるのが魅力です。アボカドを水耕栽培する場合に上手に発芽させるコツや、枯れる原因についてみていきましょう。

記事の目次

  1. 1.アボカドの水耕栽培【栽培スケジュール】
  2. 2.アボカドの水耕栽培【水耕栽培の準備】
  3. 3.アボカドの水耕栽培【種の固定〜育苗】
  4. 4.アボカドの水耕栽培【開花〜収穫】
  5. 5.アボカドの水耕栽培【発芽させるコツ】
  6. 6.アボカドの水耕栽培【枯れる原因】
  7. 7.アボカドの水耕栽培に挑戦!

アボカドの水耕栽培【栽培スケジュール】

出典:写真AC

アボカドは水耕栽培で気軽に育てられるのが魅力で、種からスッと茎が伸びる面白い咲き姿が人気の植物です。鮮やかな黄緑色の葉をつけるのが特徴で、室内のインテリアや観葉植物としても育てられます。アボカドは適度な水の量と、最適な温度で管理すれば室内でも栽培できます。

栽培スケジュールカレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え付け
肥料
開花
収穫

アボカドの水耕栽培【水耕栽培の準備】

出典:写真AC

アボカドは中央アメリカやメキシコが原産の熱帯果樹です。耐寒性が強く、生育旺盛のため初心者でも気軽に育てられます。用土を使用しない水耕栽培も可能で、容器やつまようじなどを揃えるだけで栽培できます。株を大きくしたい場合は、液体肥料を追肥しましょう。

準備するもの

アボカド

Photo byShutterbug75

まずは、アボカドの種を準備しましょう。スーパーや青果店などでアボカドを購入し、食べ終わったあとの種を使用しても構いません。アボカドの果肉には、種の成長を抑制する成分が含まれているため、水耕栽培する場合は果肉をしっかりと洗い流すのがポイントです。種の表面がツルツルになるまで丁寧に洗いましょう。

ボタニ子

ボタニ子

アボカドの種は、低温状態に長く置かれていると発芽しにくくなります!

保管中や輸送中に低温にさらされている場合があるため、アボカドをいくつか用意しておくと安心ですよ。

透明の容器

フリー写真素材ぱくたそ

アボカドを水耕栽培する容器を準備します。アボカドの種がちょうど入るサイズで、根が成長しやすいように10cm以上は深さのある容器がおすすめです。根の成長具合が確認できるように透明の容器を使用しましょう。使用済みの空き瓶や、ペットボトルの空容器を使用しても構いません。

つまようじ

出典:写真AC

アボカドの水耕栽培に欠かせないのがつまようじです。アボカドの種を水に全て沈めると、種の呼吸ができなくなって腐ってしまいます。また、種が半分だけ水から出るように、水を浅く張ると根が成長しにくくなります。そのため、つまようじをアボカドの種にさして、容器の上に固定しながら育てるのがコツです。

ボタニ子

ボタニ子

つまようじで固定できるように、容器の口が広すぎないものを選ぶのも重要なポイントだね。

液体肥料

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アボカドは春〜秋にかけてが成長期にあたります。種が発芽し、成長が安定してきたら、水に液体肥料を適量施しながら育てましょう。リン酸を多く含んでいる「ハイポネックス」などの液体肥料がおすすめです。

アボカドの水耕栽培【種の固定〜育苗】

出典:写真AC

アボカドを水耕栽培する場合は、種を正しい位置で固定するのが重要なポイントです。アボカドの種をしっかりと固定して、適した置き場所で栽培していきましょう。

種の固定

出典:写真AC

アボカドの種は、ニワトリのたまごのような形をしており上下があります。尖っている上部から発芽し、丸い下部から発根するのが特徴です。上部は水に浸からないようにして、下部は水の中で管理します。そのために、種の側面につまようじをさして、容器に引っ掛けるように固定するのがポイントです。

ボタニ子

ボタニ子

つまようじは、種に対して「斜め下向き」にさすのがポイントです。水平にさすと水の量がたくさん必要になります。

置き場所

出典:写真AC

アボカドは、日当たりと風通しのよい場所で管理しましょう。水の温度が高くなりすぎると、アボカドの種が腐る恐れがあります。直射日光は避けて、優しく日光の差し込むような窓辺に置くのがおすすめです。1日〜2日に1回は、必ず新しい水に交換して清潔な状態を保ちましょう。

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アボカドを観葉植物として育てよう!水やりや置き場など管理のコツは?
おいしいフルーツとして身近なアボカドですが、コロンとした大きな種と緑の葉の美しさにより、観葉植物としても人気が出ています。食べた後の種を使って手軽に苗を育て、室内に飾って楽しんでみませんか?ここでは観葉植物としてのアボカドの育て方について説明します。

植え替え

出典:写真AC

アボカドを開花させて収穫まで楽しむには、用土に植え替えるのがベストです。種を固定して水耕栽培を始めると1カ月〜2カ月で発根が始まり、その後に発芽します。茎がある程度伸びて葉がついたら、用土に植え替えましょう。用土に植え替えた場合は、土の表面が乾燥してから水やりをしてください。10月下旬までは、1カ月に1回の割合で液体肥料を施します。

アボカドに適した用土は?

アボカドを用土に植え替える場合は、市販されている「草花用培養土」を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土の小粒7:腐葉土3をよく混ぜ込んだ用土を使用してください。

アボカドの水耕栽培【開花〜収穫】

開花

アボカドは5月〜6月にかけて、1cm〜1.5cmほどの花を咲かせます。花は黄色で「円錐花序(えんすいかじょ)」という形をしているのが特徴です。円錐花序とは、花軸が何度も枝分かれして、多数の小花を咲かせる花をさします。また、アボカドは「雌雄異熟(しゆういじゅく)」という性質があり、雄しべと雌しべが成熟する時期が異なります。

人工授粉

アボカドは雌雄異熟花のため、受粉を手助けしなければ結実しません。アボカドの実を収穫するには、人工授粉をする必要があります。アボカドは時間差で雄しべと雌しべが成熟するため、午前中に筆や綿棒を使って成熟した雌しべから花粉を取り、午後に雄しべに優しく花粉をつけてください。

収穫

アボカドの収穫時期は11月〜12月です。しかし、水耕栽培のように種から育てた場合、収穫は難しいといわれています。確実に収穫するには苗を購入して、接ぎ木をして実をつけさせるのが一般的です。種から育てた場合は、花が咲くまでに10年以上かかるため、アボカドを水耕栽培して収穫するのは難しいでしょう。

アボカドの育て方!栽培におすすめの品種と収穫するためのポイントのイメージ
アボカドの育て方!栽培におすすめの品種と収穫するためのポイント
栄養豊富な健康野菜のアボカドは、育て方のコツをつかめば栽培可能です。上手に結実させるためには品種や開花の特徴を理解することが重要です。病害虫を防ぐための剪定方法や種の水耕栽培、挿し木での増やし方などアボカドの育て方を詳しく解説します。
ボタニ子

ボタニ子

次のページでは、水耕栽培で発芽させるコツや枯れる原因をご紹介します。

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アボカドの水耕栽培【発芽させるコツ】

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