りんごの皮は食べても大丈夫?皮の栄養から美味しい食べ方までご紹介!

りんごの皮は食べても大丈夫?皮の栄養から美味しい食べ方までご紹介!

りんごの皮は捨てる方も多い部分です。しかし、そのりんごの皮にこそ、本当の健康効果が隠されています。美味しいアレンジレシピでりんごの皮を食べて、いつまでも若々しく健康でいましょう。この記事では、りんごの皮に含まれる効果効能とおすすめのアレンジレシピを紹介します。

記事の目次

  1. 1.りんごの皮は食べていい?
  2. 2.りんごの皮の栄養成分
  3. 3.りんごの皮の農薬について
  4. 4.りんごの皮の美味しいアレンジレシピ
  5. 5.りんごの皮は栄養の宝庫!

りんごの皮は食べていい?

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りんごの皮は、そのまま食べていい部分です。毒成分もなく、そのままむかないで食べても大丈夫ですよ。健康を害することもないので安心してください。皮をむく理由は、味や食感に関わるからといえるでしょう。

りんごの皮の栄養成分

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りんごの皮には、多くの栄養が含まれています。栄養成分によっては、果肉よりも皮のほうに多く含まれている場合もあります。りんごの皮をむくことは、これらの栄養を捨てることといっても過言ではありません。

栄養成分①プロシアニジン

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プロシアニジンは、りんごの皮に含まれるポリフェノールの一種です。りんごにはさまざまなポリフェノールが含まれていますが、全てのポリフェノールの64%近くをこのプロシアニジンが占めています。プロシアニジンはどの品種のりんごにも含まれていますが、含有量はふじや王林が多いです。熱に弱く酸化しやすいため、生のまま大きめにカットして、酸化する前に食べるようにしましょう。

プロシアニジンの効果効能

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プロシアニジンには強い抗酸化力があり、さまざまな健康効果が期待できる成分です。脂質代謝を促進して中性脂肪値を下げ、消臭効果もあるとされます。女性に嬉しい効果として、メラニン色素の生成を抑制し、美白効果も期待できます。さらに育毛効果もあるといわれることから、いつまでも若々しく健康でいたい方は、りんごの皮もそのまま食べましょう。

栄養成分②エピカテキン

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エピカテキンはりんごの皮に含まれるポリフェノールの一種で、緑茶などに含まれるカテキンと異なる特徴を持っています。緑茶などに含まれるカテキンは、単量体と呼ばれる小さな分子です。しかし、りんごの皮に含まれるエピカテキンは、りんごだけが持つ多量体と呼ばれる大きな分子のため、抗酸化力がより強いとされています。

エピカテキンの効果効能

エピカテキンはその高い抗酸化力で、血中コレステロール値の上昇を抑えてくれます。ほかにも虫歯や食中毒の予防、ピロリ菌の除菌効果も期待できるとされます。また、肝臓での脂質代謝を高める効といわれ、継続して摂取することで基礎代謝量があがり、肥満解消効果も期待できるでしょう。

栄養成分③アントシアニン

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アントシアニンは植物に含まれるフラボノイドの一種です。pH値や温度、酸素や金属イオンとの結合などで、オレンジや赤、紫、青などのさまざまな色に変化します。安定していて安全性も高いことから、食品用の天然色素成分としても利用されています。

アントシアニンの効果効能

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アントシアニンは目によい成分として有名です。視力や目の疲れの改善に効果的とされています。さらに血小板が血管内で固まって血栓を作らないよう、血液をサラサラにする効果も期待できます。近年では肝機能の改善効果にも注目が集まる成分です。

栄養成分④食物繊維

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りんごの皮には、非水溶性食物繊維のセルロースと、水溶性食物繊維のペクチンの両方が含まれています。しかし、ペクチンはりんごの皮と果肉の間に多く含まれているため、皮をむくと一緒にペクチンもとりのぞかれてしまいます。食物繊維をしっかりとるためにも、りんごの皮はむかずに、そのまま食べましょう。

食物繊維の効果効能

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非水溶食物繊維のセルロースには、腸の中にたまった老廃物を吸着して体外に排出し、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を活発にして排便をスムーズにする効果があるとされます。一方の水溶性食物繊維のペクチンは、消化吸収をゆるやかにすることで血糖値の急な上昇を抑制するといわれています。このほかにもコレステロールを吸着して体外に排出したり、ナトリウムを排出して高血圧を予防したり、さまざまな成人病の予防効果が期待できるでしょう。

栄養成分⑤カリウム

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カリウムは、その多くが細胞内に存在します。細胞の外に多いナトリウムとの相互作用によって、細胞の浸透圧や水分量も調節しています。このほかにも神経信号の伝達をはじめ、心臓や筋肉機能の調整など、ナトリウムとともにさまざまな身体機能を調節する役割を担っているのが栄養素です。

カリウムの効果効能

カリウムはナトリウムとのバランスで、さまざまな効果を発揮するミネラルです。体内のナトリウムや水分の量を調節し、常に一定の状態を保つ働きをしています。余分なナトリウムや水分は体外に排泄させるため、高血圧の予防やむくみの解消に欠かせません。また近年の研究で、骨密度の増加効果も注目されています。

りんごの皮を食べると、栄養摂取以外によいことはありますか?

りんごを皮まで食べると、ごみの量が変わります。りんごの廃棄率は10%程度といわれます。りんごの皮をそのままむかないで食べると可燃ごみを減らせて、家庭にも環境にも優しいといえるでしょう。

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りんごの皮の農薬について

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