桔梗の育て方
桔梗は、昔から日本に自生している宿根草です。日本の暑さ寒さにあっており、毎年花が咲く育てやすい植物です。現在は基本の青紫色の花の他、白色やピンク色、一重咲きや八重咲きなど多くの園芸品種が流通しています。初心者でも簡単に栽培できるため、好みの桔梗を苗から育ててみてはいかがでしょうか?
育て方①栽培環境
桔梗は日当たりがよい場所を好みます。1日中日陰では育ちません。しかし、夏の直射日光が当たる場所は、葉焼けを起したり生育が衰えてしおれたりする場合があります。家や樹木の陰になる半日陰がおすすめです。地植えの場合は日の当たる水はけのよい場所を選び、15~20cmほど盛り土をしたうえに植えましょう。鉢植えの場合は半日陰になり風通しのよい場所に置きます。
風通しがよい半日陰で管理すると、乾燥してしおれるのを防げます。
冬越し対策
桔梗は、寒冷地以外では屋外でも冬越しできます。寒くなり地上部が枯れてきたら、根元で茎を刈り取りましょう。また凍結から根を守るために、根元を腐葉土や敷き藁(わら)で覆うとよいです。鉢植えの場合は、室内に移動して管理しましょう。霜の被害を受けないように管理するのがポイントです。
育て方②植え付け・植え替え
地植えにする場合は、植え付け前に土を掘り、堆肥を混ぜ合わせて1週間そのまま寝かせておきます。株の間を10~20cmほど空けて植え付けましょう。鉢植えにする場合は、鉢やプランターに鉢底石を敷いてから用土を入れます。緩効性肥料を用土に混ぜてから苗を植え付けましょう。また、鉢植えやプランターの場合は2~3年で植え替えをします。植え替えは2~3月の芽が出る前に行いましょう。
桔梗は生育旺盛な植物のため、根詰まりを起こしやすいです。植え替えは必ず行いましょう。
育て方③水やり・用土
地植えの場合は、降雨のみで育てられますが、夏の猛暑で乾燥が続いたときは、たっぷり水やりをしましょう。鉢植えの場合は、土の表面が乾燥したら十分に水やりを行います。用土は有機質が豊富な水はけのよい土が適しています。小粒赤玉土5、腐葉土3、鹿沼土3の配合がおすすめですが、迷ったときは市販の草花用培養土を使いましょう。
桔梗は乾燥に弱い植物です。根本が乾くとしおれるため、土の乾燥具合をみて水やりをしましょう。
育て方④肥料
鉢植えの場合は、用土に緩効性肥料を混ぜてから植え付け、3~9月の生育期に液体肥料を2週間に1回施します。地植えの場合は、堆肥をしっかり混ぜて植え付ければ、追肥の必要はありません。肥料が少なすぎると花が小さくなることがありますが、もともと野の咲く植物のため、あまり神経質にならなくてよいです。
育て方⑤切り戻し・花がら摘み
おはようございます
— 時計草 (@tokeisou88) August 27, 2014
桔梗切り戻しをして二度目の開花です。 pic.twitter.com/XMNNTEvwel
花が初夏に咲き終わったら、茎を株元1/2~1/3ほどの高さで切り戻しをしましょう。切り戻しをすると、わき芽が伸びて2度目の開花がよくなります。桔梗の茎や葉を切ると白い液が出ます。白い液が手につくと人によってかぶれてしまうため、軍手をして作業をしましょう。また最初の花が咲き終えたら花がらを摘みます。こまめな花がら摘みが、開花を促し長く花を楽しむポイントです。
次のページで「桔梗の増やし方」を解説します。
出典:写真AC