桔梗の増やし方
桔梗は、こまめに花がらを摘むと見た目をきれいに保ち、株の体力を消耗させずに済みます。しかし、種を採取したい場合は、花後に黒い種ができるのを待ちましょう。生育力が強くこぼれ種からも自然に増えますが、鉢やプランターで育てるときは種を採取します。桔梗は種まきの他、株分け・挿し木の3つの方法で増やします。それぞれの増やし方をみてみましょう。
採取した種は、密閉容器に入れて春まで冷蔵庫で保管します。
増やし方①種まき
桔梗の発芽温度は約15~20℃です。3~4月ごろ、春の暖かさを感じるようになったら種まきをしましょう。プランターに小粒赤玉土を入れ、重ならないように種をまき、5mmほど土をかぶせます。発芽するまでは霧吹きで水やりを行い乾燥を防ぎます。本葉が2~3枚生えたら、1本ずつ育苗ポットに移しましょう。
増やし方②株分け
株分けは、地上部が枯れている時期が適しています。2~3月の芽出し前に行いましょう。鉢植えの場合は、根詰まりを防ぐために数年ごと植え替えが必要になります。この際、株が増えすぎている場合は株分けをしましょう。白く細い根をほぐして自然に分かれるようにします。この際太い牛蒡のような根を傷つけないようにします。
増やし方③挿し木
挿し木は5~6月に行います。新芽の先端から2~3節の辺りを切り取り、挿し穂にします。葉を取り除き切り口を1時間ほど水に浸けて、水揚げをしてから赤玉土に挿しましょう。節が土に埋まるように挿すのがポイントです。明るい日陰に置いて水を切らさないように管理します。挿し木は鉢かプランターで行うほうが管理しやすいです。約1カ月で発根します。
切り口に発根促進剤をぬると、発根しやすくなります。
まとめ
桔梗は、地中に太く長い根を張り、細く伸びた茎に控え目な花を咲かせます。冬の寒さに耐えられる強さをもち、丈夫で栽培しやすい植物です。家庭で育てれば、涼し気な青紫の花が夏の疲れを癒してくれるでしょう。
出典:写真AC