ハーデンベルギアはどんな花?
ハーデンベルギアはつる性の植物で、屋外でも室内でも簡単に育てられます。花姿は小さな胡蝶蘭です。つる性を活かし壁面などに絡ませて栽培すると、華やかな風景を演出できます。これから、ハーデンベルギアの基本的な育て方を含め、剪定のコツや上手な増やし方をご紹介します。
基本情報
学名 | Hardenbergia Violacea |
英名 | Coral pea、Vine lilac |
和名 | コマチフジ(小町藤)、ヒトツバマメ、ムラサキツルマメ |
科名 | マメ科 |
属名 | ハーデンベルギア属 |
原産地 | オーストラリア |
分類 | 庭木、花木 |
形態 | つる植物、低木 |
樹高 | 30~150cm(つるは2m以上伸びる) |
開花期 | 3月~5月(流通は12月~4月) |
花色 | 紫、ピンク、白、複色 |
耐寒性 | 中(-3℃くらいまで) |
耐暑性 | 強い |
花期が長い
ハーデンベルギアはつるから房を垂らし、その穂に胡蝶蘭に似た1cmほどの小花をたくさん咲かせます。上から順々に開花するため、花期は2週間ほどです。花色の基本は紫色ですが、ほかにピンクと白があります。
つる性の常緑樹
ハーデンベルギアは、つる性の常緑樹です。草丈は30cm~150cmですが、つる性なので大きく成長させられ2m以上伸びます。
つる性を活かしてアレンジ
ハーデンベルギアのつるは、しなやかで細く刺がありません。絡めて伸びていくタイプなので、屋外では目隠しに壁面やフェンスに絡めて一面を覆えます。刈り込むと低木と同じ大きさになるため、小鉢から大鉢にも植えることも可能です。寄せ植えの材料にもなり、幅広く活用できます。
名前の由来
学名は「Hardenbergia violacea」です。属名にもなっている「Hardenbergia」は、ドイツのハーデンベルグ伯爵夫人(C. F. von Hardenberg)の名前から由来しています。「violacea」の意味は「すみれ色」です。
また、ハーデンベルギアの原産地は、オーストラリア東部に位置するタスマニアです。タスマニアでは、ハーデンベルギアが3種類分布しています。その中でも「Hardenbergia violacea」が、主に栽培され、日本で育てられているハーデンベルギアもこの品種です。
和名「ヒトツバマメ」
和名のひとつ「ヒトツバマメ」は、ハーデンベルギアはマメ科の植物にもかかわらず、小葉に分かれない1枚の単葉であることから名付けられました。
ハーデンベルギアの花言葉
ハーデンベルギアの花言葉は、「壮麗」「運命的な出会い」「過去の愛」「思いやり」「広い心」です。その中でも「壮麗」は、小花の房で濃緑色の厚い葉が隠れてしまうほど、花が豪華に咲き乱れることからつけられました。