ブバルディアの育て方
ブバルディアは耐寒性があまりないことから、日本では栽培用に購入するのは一般的ではありません。寒さの厳しい地域で育てるには、難易度の高い品種です。しかし、気をつけなければならないポイントをしっかり押さえれば、冬を越せます。ここからはブバルディアの育て方についてご紹介します。
ブバルディアの育て方①植え方
暖かい時期に植えつけ
ブバルディアは本来、メキシコなどの1年を通して暖かい環境で育っている植物です。したがって、開花時期と同じで春(4月、5月、6月)や秋(9月、10月)に植えつけると元気に育ちやすくなります。また、日光を好んでいますが、夏の強い日差しには弱い傾向があるため注意しましょう。
鉢植え向きの植物
庭に地植えさせるには少し管理が難しいことなどから、ブバルディアは鉢植え向きの観葉植物として売られています。購入した苗に合わせた大きさの鉢に植えて、成長がある程度進んだらまた適切なサイズの鉢(一回り大きな鉢)に植え替えましょう。水はけのよさが大切のため、大きすぎない素焼き鉢を選ぶのがおすすめです。
草花用やバラ用の培養土
鉢と同じく、水はけのよい用土を使う必要があります。ちいさな苗から育てていく場合、ある程度の成長が終わるまでは何度か植え替えをしなくてはいけません。そのため、配合するよりも販売されている草花用の培養土や、もしくはバラ用の培養土を利用すると楽に用意できます。
ブバルディアの育て方②管理の仕方
水やりをこまめに
ブバルディアは土の乾燥に弱い傾向があります。したがって、水やりはこまめに行いましょう。「一度にたくさん水を与えればいいのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、土に含まれている水分の量が多くなってくると根が弱りやすくなります。乾きすぎず、湿りすぎずを心がけながら水やりをしてあげてください。
- 日光にあたりやすく風の通りもよい環境が必要な植物のため、必然的に土の乾く速度がはやくなります
肥料は毎月与える
ブバルディアは、開花時期である4~6月と9月~10月の間は毎月肥料をあたえる必要があります。なお、この期間中以外(夏、冬)は肥料をあたえる必要がありません。ゆっくり時間をかけて効いていく「緩効性化成肥料」であれば、ひと月に1回あたえましょう。即効性の液体肥料を使用する場合は、日を空けながら月3回あたえてあげてください。
ボタニ子
花後に切り戻し
ブバルディアは年に2回花が咲く植物です。しかし、春と秋の両方で元気よく花を咲かせるには、花が終わったあとに切り戻しをしておく必要があります。花のためだけではなく、枝や葉が密集してしまった状態も、湿気に弱いブバルディアにとってあまりよくありません。切りすぎないように気を配りながら花後の枝を切っておくと、木のお手入れにもなり、一石二鳥です。
ボタニ子
挿し木をする場合は、10cmを目安に枝を切りましょう。
ブバルディアの育て方③注意点
冬の管理が重要
寒さや乾燥に弱い傾向があるブバルディアは、冬の冷たくて乾燥した空気はとても苦手です。冬のきびしい寒さのなか、外に置いておくと枯れてしまうこともあります。寒くなってきたら室内に入れてあげましょう。また室内に置く際は日当たりがよく、霜がつきづらい場所に置く必要があります。
乾燥、湿気、肥料過多に弱い
ブバルディアは土が乾きすぎると弱ってしまいますが、湿気の多い状態が長引くと、今度は根が弱ったり「灰色かび病」のような病気にかかることがあります。また、開花時期に肥料をあたえる際に「せっかくだからたくさんあげよう」と思うかもしれません。しかし、肥料過多はかえって弱らせる原因になってしまうため、注意が必要です。
害虫のチェックはこまめに
アブラムシやハダニなど、ちいさな害虫が付きやすい傾向があります。土の乾燥などのチェックも含めて、こまめによく観察しておくと安心です。「しばらく見ていない間に、数えきれないほどの虫がついていた!」ということもめずらしくありません。害虫を見かけたら、早めに駆除しましょう。
まとめ
ブバルディアは、小さな花が集まるように咲くことが特徴の観葉植物です。花だけでなく、四角形の蕾も個性的で蕾から開花後までの長い期間を楽しめます。少々手間がかかりますが、愛情を受けて生まれた品種なだけあってとても魅力的な花です。一度育ててみてはいかがでしょうか。
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液体肥料は初旬、中旬、下旬と一定の間隔であたえるのがベストです。