ブバルディアとは?
ブバルディアの基本情報
学名 | Bouvardia |
分類 | アカネ科 |
花色 | 赤 ピンク オレンジ 白 緑 紫 |
花言葉 | 夢 交わり 幸福な愛 空想(他多数) |
開花時期 | 10月頃~4月頃 |
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | 弱い |
メキシコ原産で寒さに弱い
ブバルディア(ブバリア)は、メキシコや熱帯アメリカといった暖かい国が原産の観葉植物です。通常、1年を通して暖かい環境で日光に恵まれながら育っています。そのため、雪が降るような厳しい冬の寒さにはやや弱く、季節によって気温や環境が変わりやすい日本ではすこし育てづらい植物です。
主な利用法はブーケや生け花
ブバルディアという名前だけを聞くと、どのような花なのか想像がしづらいかもしれません。しかし、実は結婚式で使われるようなブーケに利用されていることが多いです。近年では栽培用に苗が出回ることも増えましたが、以前は生け花やフラワーアレンジメント用の切り花しか出回っていませんでした。
花言葉に込められた意味
ブバルディアは、30種もある原種を人工的に何度もかけあわせることでようやく生まれた品種です。花言葉には「交わり」や「交際」のように、出会いや人と人のつながりに関連する言葉が多く使われています。また「奇跡」や「夢」「不屈の精神」のような花言葉もあり、ブバルディアの誕生に関わった人々の想いが込められているといえそうです。
ルイ13世にまつわる名前
原種は南アメリカやメキシコに自生していますが、ブバルディアの生まれは中世ヨーロッパです。属名でもあるブバルディアの名前は「シャルル・ブバール」という実在した人物にちなんで名づけられました。この人物は、ルイ13世の侍医と王室の庭園長をしていた方だそうです。
ブバルディアと似ている花
ジャスミン
ブバルディアとは、花の咲き方や大きさといった特徴がとてもよく似ていて、開花時期も共通しています。葉の形も同じ楕円形で、ひとめ見ただけでは見分けがつきづらいかもしれません。しかし、ジャスミンはキンモクセイの仲間であるのに対してクチナシの仲間でまったくの別物です。
カランコエ
カランコエは、開花したときの花の形がブバルディアととてもよく似ています。ブバルディアと同じく暖かな環境を好んでいる植物で、八重咲きなど種類がとても豊富なことが特徴です。開花時期が共通しているものの、ブバルディアは低木植物であるのに対して、カランコエは多肉植物で、そもそも分類がちがいます。
ブバルディアの特徴
ブバルディアの特徴①開花の仕方は短日性
ブバルディアが花を咲かせ始めるのは、日が沈むのがだんだんはやくなってくる秋です。これは「短日性」という性質を持っているためです。短日性とは、植物が日の光を浴びる時間が一定の時間まで減ったことを感知すると開花する植物を指します。日に当てる時間を調節することで、開花時期の調節もできます。
ブバルディアの特徴②個性的な蕾の形
ブバルディアは蕾が四角形というめずらしい形をしています。折り紙でつくった箱のような形が特徴です。品種によって花びらが4枚のものや八重咲きのものがあり、八重咲きの品種は蕾が丸みをおびているものもあります。
ブバルディアの特徴③小さくて可憐な雰囲気
ブバルディアの花は一つひとつが小さく、ひかえめで可憐な雰囲気が魅力です。結婚式のブーケに使われていることが多く、日本でも身近な存在です。「清楚」という花言葉からも、小さくて可憐な花の姿を連想できるでしょう。
ブバルディアの品種
ブバルディアの品種①ロイヤルシリーズ
ブバルディアは、その昔、たくさんの人の手によって誕生した花ですが、その後も栽培用や鑑賞用に品種の交配や改良が続けられています。「ロイヤルローザ」や「ロイヤルダフネ」のようなブバルディアの品種は「ロイヤルシリーズ」と呼ばれ、グリーンの色をした花や薔薇のように咲くものなどレパートリーが豊富な種類です。
ブバルディアの品種②ダイヤモンドシリーズ
ダイヤモンドシリーズも、ロイヤルシリーズと同じく品種改良によって生まれた栽培用品種です。ダイヤモンドシリーズは花びらが折り重り、花の形が薔薇のような八重咲きの種類が多いです。通常のブバルディアとはまた違った魅力があります。色は「ダイヤモンドライトピンク」や「ダイヤモンドレッド」など、ピンク色や赤色が豊富な種類です。
出典:写真AC