アイスプラントの育て方・栽培方法!水やり・温度など管理のコツは?

アイスプラントの育て方・栽培方法!水やり・温度など管理のコツは?

アイスプラントという植物を知っていますか?栄養満点で成人病予防の効果も期待できる魅力的な野菜です。サラダや天ぷらなど、おいしい食べ方がたくさんあります。そんなアイスプラントの種まきから肥料の与え方までの栽培方法や、温度管理のしやすい栽培時期などをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.アイスプラントとは
  2. 2.アイスプラントの育て方
  3. 3.アイスプラントの栽培方法
  4. 4.アイスプラントの管理のコツ
  5. 5.アイスプラントの食べ方
  6. 6.アイスプラントの花の画像
  7. 7.まとめ

アイスプラントとは

出典:写真AC

アイスプラントという植物を知っていますか?葉の上に雪がかかっているような見た目をしていて、白色やピンク色の花を咲かせる野菜です。栄養満点で、有効成分が豊富に含まれていることから、アイスプラントは成人病予防にも効果的といわれています。そんなアイスプラントの、種まきから肥料までの育て方や、サラダや天ぷらなどのおいしい食べ方をご紹介します。

アイスプラントの基本情報

科名 ハマミズナ科
属名 メセンブリアンテマ属
別名 ソルティーナ、シオーナ
原産地 南アフリカ、ヨーロッパ、西アジア
耐寒性 強い
耐暑性 普通

アイスプラントの特徴

出典:写真AC

アイスプラントは表面に雪が積もっているような、不思議な見た目をしています。この雪のように見えている部分は「ブラッダー細胞」と呼ばれ、塩類を隔離する役割をもつ細胞です。そのため、アイスプラントはサラダなど生での食べ方をすると、ほのかな塩の味がする野菜です。

アイスプラントに含まれる有効成分

出典:写真AC

アイスプラントには有効成分がたくさん含まれています。サラダなどの食べ方をすると、成人病予防に効果的とされているだけでなく、生活習慣病や抗老化作用も期待できる野菜です。アイスプラントの有効成分と効用をご紹介します。

抗脂肪肝ビタミン

フリー写真素材ぱくたそ

アイスプラントは抗脂肪肝ビタミンと呼ばれる「イノシトール類」が多く含まれており、生活習慣病予防や成人病予防など、さまざまな効果が期待できます。また、血糖値を低下させたり、老化予防ができたりと注目されている野菜です。

ミネラル

Photo byPhotoMIX-Company

アイスプラントはミネラルも多く含んでいます。ミネラルは、6大栄養素の1つで、カルシウムやマグネシウムのように、わたしたちの体に必要な栄養素です。ミネラルは、新陳代謝を高める効果も期待できます。

βカロテン

フリー写真素材ぱくたそ

アイスプラントに含まれるβカロテンは、レタスの約3倍以上も含まれているといわれています。βカロテンは、抗発がん作用がある有効成分です。他にも、髪や皮膚の健康維持など、アンチエイジングの作用も期待できます。

アイスプラントの名前の由来

Photo byArtTower

アイスプラントは日本語にすると「氷の植物」という意味になります。見た目が、雪が積もり凍っている植物のように見えることから、アイスプラントという名前がついた野菜です。また、凍っているように見える「ブラッダー細胞」という部分に塩を含んでいることから、別名「ソルティーナ」や「シオーナ」という塩を連想させる名前でも呼ばれています。

アイスプラントの花言葉

出典:写真AC

アイスプラントには「あなたの容姿はわたしを凍らせる」「冷淡」という花言葉がついています。氷の植物といわれる通り、氷にちなんだ花言葉がぴったりですね。雪が積もっているように見える部分が、鳥肌を立てている様子に似ていることからついた花言葉ともいわれています。

アイスプラントの育て方

出典:写真AC

アイスプラントの種は、ホームセンターなどで「食用アイスプラント」という名前で売られています。アイスプラントは温度管理が難しく、栽培時期にも注意が必要です。そんなアイスプラントの、種まきから肥料の与え方までの育て方をご紹介します。

栽培時期

出典:写真AC

アイスプラントの種が発芽する適温は、15℃〜20℃といわれています。そのため種まきから栽培する場合、温度に合わせて年に2回の栽培時期があります。アイスプラントに適した栽培時期は以下の通りです。

栽培時期①2月〜3月

Photo byJillWellington

アイスプラントを2月〜3月に種まきをすると、冬越しの必要がないため、初心者にも育てやすくおすすめです。アイスプラントは耐寒性の強い植物ですが、−5℃以下までは耐えることが難しいといわれています。この時期から育てることで、寒さにさらされることがないので、枯らしてしまう心配もありません。

栽培時期②9月〜10月

Photo byLAWJR

アイスプラントの耐暑性は普通のため、あまり暑さには強くありません。そのため、真夏の暑い時期になると、アイスプラントが枯れてしまう恐れがあります。9月〜10月の涼しくなってきた頃から育てると、枯れる心配が少ないのでおすすめです。

置き場所

フリー写真素材ぱくたそ

太陽の光をたっぷりと当てて育てると、肉厚でおいしいアイスプラントになります。また、風通しのよい場所を選ぶことも重要です。風通しをよくすることで、アイスプラントの葉の通気性がよくなり、害虫被害や病気を防ぐことができます。

用土

Photo byPexels

アイスプラントを育てる用土は、野菜用培養土が適しています。アイスプラントは多湿を嫌うので、水はけのよい土が向いていますが、水持ちのよさも大切です。土質はどんなものでも構いません。

水やり

Photo byElla_87

アイスプラントは、多湿を嫌う植物です。そのため、あまり水を与えすぎると枯れてしまうので、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにしてください。やや乾燥気味に育てると、根腐れを起こすこともありません。

塩性植物のため塩水を与えるのがおすすめ

Photo byBru-nO

アイスプラントは「塩性植物」と呼ばれる種類に属しています。そのため、普通の水ではなく、種まきを行ったあとから塩水で育てると、さらに丈夫に育てることが可能です。塩分濃度は、海水と同じぐらいの3.5%が適しています。種まき後から塩水で育てることで、アイスプラントにあるブラッダー細胞の塩気も強くなるそうです。

肥料

Photo byJing

アイスプラントは肥料をそれほど必要としないので、肥料にこだわる必要はないとされています。大きく育てたいときには、2〜3週間に1度、化学肥料を追肥として与えても構いません。固形肥料や液体肥料を与える場合は、1週間に1度の割合で与えるのがおすすめです。

ボタニ子

ボタニ子

次のページでは、さまざまな栽培方法や管理のコツについて紹介するよ!

次のページ

アイスプラントの栽培方法

関連記事

Article Ranking