コリウスの季節別の管理法
次に、コリウスの季節ごとの管理方法のコツです。育てやすいコリウスですが、実際季節ごとの管理方法はどうでしょう。1年で新しいのに買い換えるもよし、冬越しさせて次の年も楽しむのもよし、どちらを選ぶかで秋以降の管理方法は異なります。
春の管理
コリウスの育成は春先から
種をまくにも、苗を購入するにもコリウスの育成は春先から始まります。用意した小さい苗は半日陰や日陰でも育てられますが、小さな苗のときにしっかり日光に当てておくとその後の生育はよくなります。そして日に当たるほうが葉の色もきれいで、大きくなります。5月ごろには、苗を地植えにするにもプランターなどで寄せ植えにするにも、植えたいところに植えつけましょう。また摘心するとこんもりしますので、手入れし始めることも大事です。
夏の管理
夏場は朝晩にしっかりと水やり
コリウスは暑さにも強いとはいえ、あまりにも強い日光にあてると枯れます。苗が大きくなる時期ですが鉢植えなら半日陰に、地植えなら影になるようなものをおくなど工夫しましょう。またこの時期に多いのは水切れです。朝晩にしっかりと水遣りをしましょう。気温が下がるを育成が止まるので、苗の切り戻しや摘心をしっかりするのはこの時期までです。初夏から真夏にかけては花芽がでる時期です。けれども花が咲くと葉色が悪くなるので摘み取ります。
秋の管理
秋はコリウスの見頃
秋は葉やけが治り、切り戻しして形の整ったコリウスの見ごろです。コリウスは涼しくなってくるにしたがって成長が止まり、冬が近づくと枯れてしまいます。1年草として花壇や寄せ植えにしたものはそのままでよいですが、来年も楽しみたいという立派なコリウスは地植えなら掘り上げて鉢に植え変え、室内に移動させましょう。もちろんコリウスの入った寄せ植えの鉢も同じように室内に移動させましょう。
冬の管理
冬は置き場所に注意!
寒さに弱いコリウスは屋外では越冬できません。気温が15度以上は必要です。冬将軍がやってきて、葉に霜がおりてしまうと間違いなく枯れるので、置き場所には十分に注意しましょう。コリウスを室内に入れる際に切り戻して小さく剪定したり、挿し木しておいても管理が楽です。そして、また春先に暖かくなるまで大事に育ててください。
コリウスの楽しみ方
コリウスのきれいなカラーの葉はそのままでも美しいですが、見るだけでなく自分好みに剪定したり摘心する楽しみ方もあります。具体的にどんな楽しみ方があるでしょうか。
地植え
同じ種類のコリウスを花壇などに単色で育ててもきれいですし、葉色を同色にして葉の形が違うものを植えてみたり、葉色を少しずつカラーグラデーションさせるように植えても美しいです。
育て方のコツ
苗を摘心をして葉を茂らせて、多いところはピンチをして、同じような形になるように整えると1本のラインのようにきれいで、さらに秋の終わりまで楽しめますね。ただ、地植えのままでは1年草として終わってしまうのが欠点です。コリウスをどこかに挿し木をして少しだけでも残して春先に再び植えれば、2年続きで楽しめてよいですね。
寄せ植え
コリウスはカラーが豊富なのでどんな花とでもマッチします。コリウスを選ぶ際、夏の華やかな色合いの草花にはシックな紫色を組み合わせたり、すっとした花が多ければウエーブがかかった華やかな葉のコリウスを選んでもかわいいですね。もちろんコリウスだけの寄せ植えもカラフルで目をひきます。
育て方のコツ
コリウスと他の植物とバランスがとれるように剪定しましょう。高温期になると生育が止まる植物が多いので、高温期にもぐんぐん成長するコリウスが大きくなり過ぎないように注意します。また、夏場には日があたり過ぎないようにしたほうがよいですね。
スタンダード
大型になるコリウスは、スタンダードにしたり、トピアリーに添えたりしても楽しめます。大きくなる種類を選びましょう。
育て方のコツ
植え付けは地植えでも植木鉢でもいいですが、大きくなる栄養系のコリウスに肥料を定期的にやり大きく育てます。コリウスに肥料をやりすぎると葉の色は一時的に悪くなりますが、そのまま育てていると落ち着いてくればきれいになります。とにかく早く大きく育て、摘心やピンチで姿を整えてスタンダード仕立てにします。コリウスは葉が大きく、枝も折れやすいので、支柱をしっかり立てた方が無難です。
コリウスの育て方のまとめ
地植え、鉢植えにかかわらず、コリウスの育て方、増やし方を解説してきました。コリウスは主役にも脇役にもなれるうえに、誰にでも簡単に育てられます。コリウスの小さな花もかわいいですが、花芽を摘んできれいな葉っぱを楽しみましょう。コリウスには花が咲かなくてもカラフルな葉に魅力があります。そんなコリウスの育成にチャレンジしてみませんか。
出典:写真AC