タケニグサとは?花の特徴や薬効・利用法を紹介!毒性があるって本当?

タケニグサとは?花の特徴や薬効・利用法を紹介!毒性があるって本当?

タケニグサは、ケシ科タケニグサ属の多年草です。傷をつけると黄色の乳液を出し、その乳液にはかゆみ止めなどの数多くの薬効成分がふくまれています。古代中国とベトナムに由来を持つ薬としての使い方や花の特徴、その他の利用法などを詳しく説明します!

記事の目次

  1. 1.タケニグサとは?
  2. 2.タケニグサの特徴
  3. 3.タケニグサの薬効
  4. 4.タケニグサの害虫駆除の効果
  5. 5.まとめ

タケニグサとは?

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タケニグサは、主に山などに自生するケシ科の植物です。漢字で「竹似草」と書き、その名の通り竹に似ている植物です。古代中国では縁起のよい植物とされていました。古くから薬効があるとされる由緒正しい植物ですが、一方で利用法を間違えると毒にもなってしまう危険な植物です。

基本情報

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学名 Macleaya cordata
分類 ケシ科タケニグサ属の多年草
分布 南ベトナム、中国、日本の九州
別名 竹似草
花期 6〜8月
タケニグサは古くから日本の九州に自生している植物ですが、そのうちの一部はベトナムなどの地域から持ち込まれたものです。特に原産地である中国からは多く持ち込まれています。葉と茎から取れる乳液は強い毒性を持っており、体についた場合の症状は主にかぶれなどがあります。

名前の由来

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その名の通り、「竹に似ている」という意味でタケニグサです。竹というと中国のイメージが強いかもしれませんが、ベトナムに自生していることでも知られます。ベトナムではあまり薬としてではなく、雑草のように扱われています。一見竹のような見た目ですが、隠れた毒や果実などところどころ違う点があります。また竹のように固く、しなることもありません。

花言葉

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タケニグサの花言葉は、「素直」「隠れた悪」です。竹にそっくりの見た目、まっすぐに立った茎、隠れている毒性をよく表していますね。

種類

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タケニグサは地域によって微妙に姿が変わりますが、基本的に種類自体は変わりません。日本のタケニグサが最も背が高く、ベトナムのタケニグサは1番背が低いです。中間に位置する中国のタケニグサは1.5mほどまで成長します。中国では森や道などに生えている有名な植物です。

タケニグサの特徴

花の特徴

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花は開花前にツボミをたくさんつけ、そのツボミは長さ1cmほどです。その中にはたっぷりの栄養成分がふくまれており、それを利用して特徴的な花を咲かせます。咲いた花には通常5つ以上あるはずの花弁が1つもなく、代わりに短い雄しべが並んでいます。これは他のケシ科の植物とは似ていないタケニグサならではの特徴です。

他の花とは違うところ

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他の花は通常、時間が経つと花弁が開いていきます。しかし、タケニグサには花弁がありません。そのため時間が経つと線香花火のような形になり、そのまま真っすぐにしぼんで枯れ落ちます。ベトナムの言葉で「線香花火」と呼ばれるのはそのためです。その後には中に細かい種の入った実をつけ、それが落ちてまた来年のタケニグサを作ります。

葉の特徴

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タケニグサの葉の裏には縮毛が集まり、ふかふかとしたクッションのようになっています。もし葉を傷つけてしまうと毒性のある乳液が飛び出るので注意が必要ですが、乳液を避ければかぶれなどの心配はありません。葉の裏にある小さな縮毛も硬くなっているので刺さらないように注意が必要です。

虫を追い払う構造

タケニグサの葉の上に虫が乗ると、動くたびに小さな傷がついていきます。虫が葉を食べるなどしてその傷が深くなると、乳液があふれてきて直接虫を殺します。また虫を殺せなかったとしても乳液の匂いだけでも虫を追い払う効果があるので、タケニグサに害虫がつくことは少ないです。

次のページでは薬効や害虫駆除としての利用法について紹介します!

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タケニグサの薬効

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