コリウスの育て方
ここからはコリウスの育て方を解説します。コリウスは初心者にも大変育てやすいので、難しいのが嫌いという人にもおすすめできます。植え方から、挿し芽や挿し木での増やし方、摘心や剪定の仕方までみていきましょう。
植え方
種まきから育てる場合(上級者向け)
コリウスの種はかなり小さため、種まきから育てるのは、やや上級者向けといえます。発芽に適した温度は20度以上であるため、5月ごろが種のまき時となります。プランターを用意し、水はけのよい土を入れたら、固まらないように種まきをしましょう。
この際、水は「上」からまくようなことはせず、底面に水を張ったトレイのようなものを用意し、その上に種まきしたプランターをおいて乾燥しないように管理します。保管場所は、あまり強い日差しを好まないので、日のよくあたる室内か雨のかかりにくい屋外におきましょう。だいたい5~7日で発芽します。
苗を購入して育てる場合
春先、4月頃になればコリウスの苗がホームセンターや園芸店で販売されます。苗のほうが、種から育てるより簡単で、実際の葉のカラーも見て選べるので、初心者の方でしたらこちらをおすすめします。この際に、実生系か栄養繁殖系かよく見てください。苗のカップの写真の裏に育て方などと一緒に書いてあります。ご紹介の通り、実生系はこじんまりしますが、栄養繁殖系は大きくなります。
水やり
コリウスは、乾燥は苦手です。従い、土が乾いたら水をたっぷりやるようにしましょう。特に夏場などは生育時期でもあり乾燥しやすいので、コリウスがしおれないように朝晩しっかりやりましょう。ただし、どれだけ水やりしてもしおれるのなら、根詰まりも考えられるので、その時は植え替えを検討しましょう。
肥料
肥料は、ゆっくりと効く「緩効性化成肥料」を混ぜるのがよいでしょう。後は週に1度ぐらいの頻度で、液体肥料をやればすくすく生育します。
コリウスは水だけでも十分に大きくなりますが、液肥をやるほうが葉も大きくなり、カラフルで見た目もきれいになります。ただ、チッソ系の肥料をやると、一時的に葉の色が悪くなりますので、リンサン系の肥料がおすすめです。
剪定
剪定は自由にしてOK
コリウスにはこういう風に剪定や切り戻しをしないといけない、というのはありません。コリウスは気温が上がるとぐんぐん成長するので、思い切って好きな形に剪定できます。摘心すればこんもりし、広がりすぎたら整え、伸びすぎても切り戻しします。さらにスタンダードにしたければ下の葉を剪定するなど、思い通りにできるます。もったいないという気持ちを捨てて、どんどん剪定をしましょう。
増やし方
こんなに葉色がきれいなコリウスを簡単にふやせたらいいですね。摘心したり、切り戻したりした枝がもったいないと思ったときに簡単に増やせる増やし方があります。
挿し芽
一つ目は挿し芽による増やし方です。切り戻しした枝や摘心した葉先などを水に挿します。その時に挿し芽用の用土に挿して腰水(水をペットボトルか何かの容器に入れ鉢が半分ぐらいつかるようにする)をすると根が出やすいです。
挿してから10日ぐらいで根が出てくるので、ポットや小さい鉢に植えます。この水挿しによる挿し芽はあまり一般的ではないですが、切り戻した芽を水挿しするだけなので、簡単ですよ。植え付け後は風通しのよい日陰で管理しましょう。
挿し木
2つ目の方法は挿し木による増やし方です。挿し木による増やし方は生育期の6月ごろが最適で、花芽のない若い枝を10cmぐらいの大きさに切り、土に挿します。または30分ぐらい水揚げさせてもよいでしょう。その後、それを土に挿して、挿し芽のときと同様に風通しのよい日陰で管理します。こちらもだいたい10日ぐらいで根っこが出始めます。挿し木を暑い時期にすれば、あっという間に大きく茂ります。
害虫や病気などの注意点
ヨトウムシやナメクジ/葉ダニが害虫
コリウスの害虫として一番知られているのは、ヨトウムシやナメクジです。さらに夏の高温期には葉ダニも多くなります。害虫の被害対策としては、なるべく早く殺虫剤をまいたり、駆除をすることでしょう。ヨトウムシは地中にいるので掘り返す必要があります。また葉ダニ予防としては、葉裏にもしっかりと水をかけることが大事です。
おかしいと思ったらよく観察しましょう。ただ、コリウスは病気にはあまりならず、花言葉どおり健康に育つことが多いです。
出典:写真AC