12月が旬の野菜「根菜」編②ユリネ
金時人参に続き、ユリネも1月のお節料理の定番食材です。百合根と表記されるように、オニユリやコユリの球根をユリネと呼びます。古くから日本にある食べ物で、収穫できるようになるまで6年もかかるとても貴重な食材です。寒い冬を何度も土の中で乗り越えて少しずつ大きくなるユリネの姿に、子孫繁栄を願う気持ちが込められるのも納得でしょう。
おすすめレシピ・食べ方①「天ぷら」
でんぷん質の塊であるユリネは火を通すとほっくりとしたイモのような食感になります。じゃがいもなどのイモ類よりざらっとした舌ざわりも特徴です。天ぷらにすると衣はサクっとし、ユリネはほっくりとした仕上がりになり、2種類の食感を楽しむことができます。
おすすめのレシピ・食べ方②「アヒージョ」
鱗片(りんぺん)状になっているユリネを1つ1つほぐして、熱した油に入れればアヒージョも簡単に作ることができます。にんにく、ブラックペッパー、エビ、マッシュルームなどと合わせていただくのがおすすめです。一見、和風の食材に思えますが、アヒージョにすればクリスマスの食卓に並べても遜色ありません。
12月が旬の野菜「マイナー野菜」編①リーキ(ポロネギ)
西洋料理に詳しい人なら馴染みのある食材ですが、スーパーなどではあまり見かけない「リーキ(ポロネギ)」も11月から1月ごろの寒い時期に食べ頃をむかえる野菜です。ネギの仲間になりますが、日本のネギと比べて煮込んでも煮崩れず、食感が残りやすいのが特徴です。
おすすめレシピ・食べ方①「ポトフ」
リーキのおすすめの食べ方は「ポトフ」です。日本のネギほど刺激が強くないので、他の野菜の風味を損なうこともありません。じゃがいもやソーセージ、豚肩ブロックなどをゴロゴロといれて旨味たっぷりのポトフにすれば、それ1皿でも食べ応え十分のごちそうになるでしょう。とっておきのフランスパンなどを添えていただきます。
おすすめのレシピ・食べ方②「パスタ」
日本のネギのように辛くなく、シャキシャキした食感が魅力のリーキはパスタとの相性も抜群です。オリーブオイルでリーキを炒め、パンツェッタなど肉類と合わせたパスタソースにしましょう。茹で上がったパスタを合わせ、上からたっぷりチーズとブラックペッパーを散らせばあっという間にお店で食べるような1品の完成です。
12月が旬の野菜「マイナー野菜」編②ターツァイ
ここ最近、スーパーなどでも見かけるようになってきた中国野菜の「ターツァイ」も12月から2月ごろにかけて食べ頃となります。11月ごろには旬を迎えますが、ほうれん草と同じく、霜に当たるとうまみが増す食べ物です。寒い時期のスーパーの店頭などで、ターツァイを見かけたときにはぜひ挑戦してみてください。
おすすめレシピ・食べ方①「野菜炒め」
油との相性がよいターツァイは炒め物にして食べるのがおすすめです。熱したごま油でさっと炒めて鍋肌にしょうゆを一回しするだけであっという間に1品完成します。ツナ、豚バラ、卵などと一緒に炒めればボリューム満点の満足メニューとなるでしょう。
おすすめのレシピ・食べ方②「スープ」
作り方はとても簡単です。鶏ガラを入れたスープにターツァイを加え、柔らかくなったところに溶き卵を入れ、最後に片栗粉でとろみをつけましょう。お好みで塩コショウで味付けをすれば寒い季節に嬉しいターツァイ溶き卵スープの完成です。
12月が旬の野菜「山菜」タラの芽
天然のタラの芽は山に緑が一斉に芽吹きだす春が旬となりますが、ハウス栽培などでは12月から出回り始めます。1月や2月の寒い季節に、早い春を感じさせてくれる食材です。決して安価な食材ではありませんが、春を付ける食べ物として、料亭などで需要がある山菜の王様です。
おすすめレシピ・食べ物①「天ぷら」
天ぷらが一番おすすめの食べ方です。タラの芽をはじめとして、山菜はアクが強い食べ物ですが、天ぷらにすればそういったクセも感じづらくさせてくれます。さっくりした天ぷらの食感とほろ苦いタラの芽の春の香りが楽しめるでしょう。
おすすめのレシピ・食べ方②「胡麻味噌和え」
小さく切って茹でたタラの芽を味噌、練りごま、砂糖、みりん、しょうゆでさっと和えましょう。ほろ苦さに味噌の香りと砂糖の甘みが加わって、白ご飯のお供に最高の1品になります。大きすぎてアクが強いものや、天ぷらにするには成長しすぎてごわごわしているようなタラの芽を使うとよいでしょう。
まとめ
冬の足音を感じる11月から、本格的な冬に突入する12月にかけて食べ頃をむかえる野菜を8種類ご紹介してきました。ほうれん草のキッシュやわさび菜のサラダ、カルパッチョなどはクリスマスなどのパーティーメニューにもおすすめです。ご紹介した野菜をうまく取り入れて、風邪に負けない健康的な生活作りに役立ててくださいね。
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出典:写真AC