ナナカマドの育て方!剪定方法など管理のコツや増やし方を解説!

ナナカマドの育て方!剪定方法など管理のコツや増やし方を解説!

ナナカマドは真っ赤な紅葉と赤い実が人気で、庭のシンボルツリーに向いています。育て方は比較的容易ですが、乾燥と病害虫の対策は必須です。ナナカマドの育て方とともに、剪定方法や増やし方も紹介しています。きれいな紅葉を毎年見られるよう参考にしてください。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.ナナカマドの育て方
  3. 3.ナナカマドの管理
  4. 4.ナナカマドの剪定方法
  5. 5.ナナカマド(七竈)の増やし方
  6. 6.まとめ

はじめに

Photo by_Alicja_

ナナカマドの名前の由来は、7度かまどに入れても燃えない(炭になりにくい)性質からきています。雷電木(らいでんぼく=雷を受けやすい木という意味)という呼び方があるほど背丈が伸びる樹木です。ナナカマドの育て方や剪定方法などの管理のコツや増やし方を詳しく解説します。

ナナカマドの育て方

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ナナカマドは秋の紅葉がすばらしく、葉が落ちても赤い実が腐らないで木に残ります。ナナカマドの赤い実がナンテンの実に似ていることから、別名でヤマナンテンといわれます。街路樹や庭木でよく見かけますが、鉢植えや盆栽でも育てることができます。ナナカマドの育て方を詳しくお伝えします。

育て方①場所

出典:写真AC

ナナカマドは東北から北海道にかけて、街路樹として多く見かけます。日当たりと風通しのよい場所を好みます。西日を避けた場所で寒暖差があると、紅葉の色づきが濃くてきれいです。日光が不足すると元気がなくなるので、鉢植えや盆栽は季節によって置く場所をずらすとよいでしょう。

育て方②用土

出典:写真AC

ナナカマドは、植え付ける前に堆肥や有機質肥料を用土に十分に混ぜ込みます。庭植えの場合は、土の状態をよく見て、水はけをよくしましょう。土作りにはチッ素、リン酸、カリが必須要素です。鉢植えで屋外管理をする場合は、大きめの鉢にホームセンターなどで市販されている花と野菜の土で問題ありません。盆栽の場合は赤玉土8:桐生砂2の割合がよいです。

育て方③肥料

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ナナカマドは植え付け時に肥料を与えたるため、その後肥料を与えなくても育ちます。肥料をあたえるのであれば、落葉期の11~3月頃が適しています。高木になるので肥料はを控えめがよいでしょう。鉢植えの場合には緩効性肥料を加えて、翌年の芽吹きに勢いが出るようにします。肥料を忘れたからといって枯れることはありません。

育て方④水やり

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ナナカマドは寒冷地を好むので夏の乾燥は要注意です。庭植えの場合は降雨のみで十分ですが、夏は雨の降り具合の様子を見て水やりをします。鉢植えの場合は、土が濡れている間は水やりはしなくてよいですが、表面の土が乾いたらたっぷりと水をあげます。日差しが強すぎるときには、半日日陰の場所に移動させましょう。盆栽の場合には定期的に水をあげます。

ナナカマドの管理

出典:写真AC

ナナカマドは、高山に自生するため、寒い地域は病害虫もあまり心配ありません。東北や北海道で街路樹によく使われています。一度植えると、毎日の手入れはほとんどありませんが、日当たりと風通しのよさを確保し、夏の乾燥に注意します。バラがかかる病気や害虫に注意が必要で、定期的に薬剤を散布すると効果的です。

植え付け

出典:写真AC

ナナカマドの植え付けは紅葉が終わって葉が落ちた落葉期が適しています。雪の積もる地域では、厳寒期を避けて新芽が吹く春がよいでしょう。庭植えの場合は苗より1~2回り大きい穴を掘って植えます。植え付ける2週間位前に地ごしらえをします。種まきは実が熟したら果肉を取り出し乾燥させないようにすぐに蒔きます。

病気と害虫

ナナカマドは寒冷地では病気と害虫の心配はほとんどありませんが、平地や暖かい地域ではバラにつく病気や害虫の予防をする必要があります。病気や害虫の被害にあうと駆除しても樹勢に勢いが戻るまで時間がかかったり、枯れたりするので早めの対策を施しましょう。病気や害虫が好む環境を知識として持っていると先手の対策を打てます。

病気

よく見られる病気としては、黒星病やうどんこ病などで、春先から梅雨時、9月から紅葉の時期に発生します。黒星病は葉にカビ状の病斑が発生します。病原菌は落ちた葉や花芽で越冬して4月下旬以降発生します。うどんこ病は葉の裏側にぼんやりした白い斑点が見えてきて次第に全面に拡がり、秋早くに葉が落ちます。どちらも被害葉には菌がついているので焼却します。

害虫

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よく見かける虫は、アブラムシやテッポウムシ、ハマキムシなどです。アブラムシは発生しやすく、葉の栄養分を吸うだけでなく、ウィルスの媒介をするのでこまめに駆除します。テッポウムシは幹に穴を開けて内部を食べるため、枯れる原因になります。駆除してもまたあらわれるので、定期的な薬剤散布をして先手を打ちましょう。

ナナカマドの剪定方法

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ナナカマドは自然の樹形がきれいなので無理に剪定をする必要はなく、日当たりを確保するために、邪魔な枝を落とすくらいでかまいません。剪定する時期は葉が落ちた11~3月頃がよいでしょう。切る場合には、枝が分割している付け根から落とすとようにします。剪定したあとの切り口の保護は適切に処置する必要があります。

剪定時の注意

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ナナカマドは切り口がふさがりにくい木のため、癒合剤(ゆうごうざい)を塗って、切り口を保護すしなければいけません。切り口を放置していると、水や養分が出て元気がなくなり、害虫や病原菌が侵入することがあります。応急的処置として融合剤の代用として木工用ボンドを使うことができますが、自分で処置するのがむずかしい時には業者に依頼をするとよいでしょう。

ナナカマド(七竈)の増やし方

出典:写真AC

ナナカマド(七竈)の増やし方は、種まきや挿し木、接ぎ木の方法があります。種まきや挿し木、接ぎ木の方法をそれぞれ見ていきましょう。

種まき

出典:写真AC

種は秋に実が熟したらすぐに取り出して、乾かないうちに蒔きます。種を乾燥させてしまうと発芽力が落ちてしまうので、すぐに蒔くことができないときには乾燥させないように保管して春に蒔くとよいです。品種によっては3~4年で実をつけることがありますが、長いと10年くらいかかります。育てた苗は接ぎ木の台木に利用できます。

挿し木

出典:写真AC

挿し木の時期は3月~4月が適期です。赤玉の土を用意して、前年に伸びた枝を5~10cmくらいの長さで切って挿してます。表面の土が乾かないように水やりをして、根が十分に生えたら植え替えします。株が小さい間は移植できるので、鉢植えで育てたのち庭に植え替えたり、好んでいる方に差しあげることができます。

接ぎ木

接ぎ木の時期は3~4月頃が適期です。種から育てた苗を台木を土から5cm位のところで切ります。台木に逆三角形の切り口を作り、増やしたい枝を合わせて密着させ、接ぎ木テープでしっかりと固定します。切り口が乾燥しないようにビニールを巻きます。栄養が接ぎ木に行き渡るよう台木から芽がでてきたら摘心します。セイヨウナナカマドは接ぎ木で増やしやすい品種です。

まとめ

Photo by Kentaro Ohno

ナナカマドは季節ごとに楽しめる人気の樹木です。鉢植えで育てて生け花の花材にしたり、茶花として利用したりと、住環境を選ばず育てられます。セイヨウナナカマドはヨーロッパ原産の種類で、オレンジ色の実をつけます。季節感を存分に楽しんでくださいね。

buusencho_sunu
ライター

buusencho_sunu

分かりやすい文章を書きたいと心がけていますが、まだまだ修行中です♪

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