シマトネリコの剪定の全て!どこを切る?適期はいつ?仕上げのコツを伝授!

シマトネリコの剪定の全て!どこを切る?適期はいつ?仕上げのコツを伝授!

明るい葉と涼しげな樹形で、庭のシンボルツリーとして人気のシマトネリコ。成長速度が速いため、定期的な剪定が必要です。いつ剪定をすればよいのか、時期や季節、手順などシマトネリコの剪定方法を詳しくご紹介します。手順やコツを覚えて、きれいな樹形を保ちましょう。

記事の目次

  1. 1.シマトネリコとは
  2. 2.剪定とは
  3. 3.シマトネリコの剪定方法①適期と準備
  4. 4.シマトネリコの剪定方法②樹形のコツ
  5. 5.シマトネリコの剪定方法③初心者の手順
  6. 6.シマトネリコの剪定方法④涼しげな樹形のための切り方
  7. 7.シマトネリコの剪定方法⑤剪定後のケア
  8. 8.まとめ

シマトネリコとは

出典:写真AC

つやつやとした光沢のある小さな葉がかわいらしく、枝や葉を透いた株立ち仕立てのシマトネリコは、とても爽やかな印象を与えます。まずは、シマトネリコがどのような庭木なのか確認していきましょう。

基本情報

学名 fraxinus griffithill
科名 モクセイ科
属名 トネリコ属
原産地 日本(沖縄)、台湾、中国、フィリピン
樹高 2~10m
開花期 5月下旬~7月上旬
耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い

シマトネリコは暖かいところを好む常緑樹です。寒さにはあまり強くないため、真冬の季節などは寒さ対策をするようにしてください。寒い地域では、半常緑樹のように落葉するケースも多くあります。冬に落葉してしまっても、暖かい季節になると、また勢いよく成長します。

ボタニ子

ボタニ子

真冬、-5℃にもなるような地域だと枯れてしまうこともあります。枯れてしまうと回復は難しいため、冬の季節は注意しましょう!

ボタ爺

ボタ爺

冬の寒い季節はちょっと苦手じゃが、それ以外は元気いっぱいで丈夫な庭木じゃ。

特徴

樹形

出典:写真AC​​​​​​

シマトネリコの樹形には、一株の根元から数本の幹が立ち上がっている「株立ち」と、一本の幹からなる「単幹」があります。単幹は見通しがよいため、街路樹などでよく用いられます。庭木として人気なのは、株立ちのシマトネリコです。細い幹が数本立ち上がった様は、自然で軽やかな雰囲気を演出してくれます。

ボタニ子

ボタニ子

シンボルツリーには、株立ちのシマトネリコがおすすめですよ。自然な雰囲気で、シンボルツリーとして存在感が際立ちます。

出典:写真AC

シマトネリコの葉は、葉軸の左右に羽のように小さな葉が並んでいる「奇数羽状複葉」です。葉の表面はつやつやとした光沢があり、葉色は明るい緑色をしています。小さな葉がきらきらと輝き、明るく涼しげな印象を与えるため、庭木やシンボルツリーとしてとても人気があります。

葉軸の先端に葉がついているものを「奇数羽状複葉」と呼び、ついていないものを「偶数羽状複葉」と呼びます。

出典:写真AC

初夏の季節に、白くて小さな花を咲かせます。花自体はあまり派手ではなく目立ちませんが、木全体が白い煙に包まれたような、柔らかい雰囲気をまといます。初夏、爽やかな風に揺れる姿はとても優しく、清々しい気持ちにしてくれるでしょう。

ボタニ子

ボタニ子

シマトネリコは成長が速く、幼木でもあっという間に成長します。自分で剪定できる高さに止めておくのが、楽な管理方法ですよ!

剪定とは

出典:写真AC

剪定初心者であれば、剪定はいつ行うもので、どのような役割があるのか理解しておく必要があります。どこを切っていいか切り方がわからず、なんとなく剪定してしまうと樹形が乱れ失敗したり、枯れたりする原因になります。まずは剪定についての基礎知識についてみていきましょう。

剪定の目的

剪定にはさまざまな目的があります。余分な枝を切ることで風通しをよくし、病気や害虫を防いだり、成長を促したりします。また、好みの樹形に整えられるため、自分の思いどおりの雰囲気を演出できるでしょう。成長が速い木を放置していれば、自分で剪定できない高さに成長してしまうこともあります。そうなる前に、定期的に自分で剪定できる高さに抑えるといった目的もあります。

ボタニ子

ボタニ子

自分で剪定できる高さに止めておく、っていうのは大事ですね。剪定の目的をしっかり理解しておけば、切り方にも意味があることがわかってきますよ!

剪定の季節や時期

出典:写真AC

いつでも剪定をしてよいわけではありません。植物ごとに季節や時期など適期が異なります。基本的に、花が咲く時期や、真夏・真冬の季節に剪定をしてはいけません。花や実を楽しめなくなったり、真夏や真冬の季節の剪定は、木が弱っているため枯れてしまったりすることもあります。

ボタ爺

ボタ爺

常緑樹であれば、新芽が出る前の3月が基本じゃ。もしくは成長期が終わった10月が適期じゃよ。

ボタニ子

ボタニ子

冬の古い枝を切れば、養分が新しい枝に行き渡り木全体が元気になります。3月に剪定すると、きれいな花が咲きやすくなるため、適期なんですね。

枝の切り方

出典:写真AC

基本的に、切る位置は芽のすぐ上です。枝であれば分枝している位置や、付け根の位置で切ります。切り口がやや斜めになるように切りましょう。また切り口部分を長く残しておくと、病気や枯れる原因にもなります。必ず残したい枝や芽のすぐ上の位置で切るか、枝の付け根の位置から切りましょう。芽のすぐ上の位置を切る場合は、外向きの芽(横向きか斜め上を向いているもの)の上の位置で切ります。内向きの芽を残してしまうと、樹形が乱れ余分な枝になりやすくなります。

剪定のコツ

  • いつ剪定をするかは植物によって異なる。常緑樹は新芽が出る前の3月が適期
  • 切る位置は、芽や枝のすぐ上が基本
  • 芽の上を切る場合は、横か斜め上を向いた外向きの芽の、すぐ上の位置で切る

次のページ

シマトネリコの剪定方法①適期と準備

関連記事

Article Ranking