葉鶏頭(ハゲイトウ)とは?特徴や水やりなど栽培管理のコツを解説!

葉鶏頭(ハゲイトウ)とは?特徴や水やりなど栽培管理のコツを解説!

葉鶏頭(ハゲイトウ)は、秋になると葉がとても鮮やかに色付き、花壇にインパクトを与えてくれる植物です。そのため「葉が美しい鶏頭」という意味の「葉鶏頭」と呼ばれています。そんな葉鶏頭の特徴や、管理のコツ、増やし方などをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.葉鶏頭(ハゲイトウ)とは
  2. 2.葉鶏頭(ハゲイトウ)の種類
  3. 3.葉鶏頭(ハゲイトウ)の育て方
  4. 4.葉鶏頭(ハゲイトウ)の増やし方
  5. 5.葉鶏頭(ハゲイトウ)の病気と害虫
  6. 6.まとめ

葉鶏頭(ハゲイトウ)とは

出典:写真AC

葉鶏頭(ハゲイトウ)は、秋が深まると葉が赤色や黄色など鮮やかに色付き、とても美しい葉色を楽しめる植物です。そのため「葉が美しい鶏頭」という意味から「葉鶏頭」と呼ばれています。気になる葉鶏頭の花言葉や品種、育て方などをご紹介します。

葉鶏頭(ハゲイトウ)の基本情報

科名 ヒユ科
属名 ヒユ属
原産地 熱帯アジア
形態 一年草
耐暑性 強い
耐寒性 弱い

葉鶏頭(ハゲイトウ)の特徴

出典:写真AC

葉鶏頭は、主に葉の色を楽しむ植物として親しまれています。花壇に彩りを添えてくれるため、カラーリーフプランツとしても人気の植物です。また、美しい花が魅力の「ケイトウ」とは異なり、葉鶏頭の花はとても小さく葉に隠れて咲いており、あまり目立たないのが特徴です。ケイトウはケイトウ属、葉鶏頭はヒユ属に分類されています。

葉鶏頭(ハゲイトウ)の花言葉

葉鶏頭には「不老不死」「気取り屋」「粘り強さ」「絶望」「見栄坊」という花言葉が付いています。色付いた葉の色が長持ちすることから、不老不死や粘り強さという花言葉が付けられたといわれています。また、葉の色が鮮やかでとても目立つ葉鶏頭に、気取り屋や見栄坊という花言葉もぴったりといえるでしょう。

葉鶏頭(ハゲイトウ)の名前の由来

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葉鶏頭には「鶏(ニワトリ)の頭」という言葉が入っています。名前の通り、ニワトリの頭にあるトサカのような、美しい赤色の葉を付ける様子が由来するといわれています。

葉鶏頭(ハゲイトウ)の種類

出典:写真AC

葉鶏頭にはさまざまな品種があり、大きく2種類に分けられています。赤色や黄色など、葉が単色の品種と、赤色とオレンジ色と黄色が混ざった複色の品種です。芽が出たときは葉が緑色をしていて成長につれて色付いてくるものや、はじめから赤色の葉を付けているものなど、たくさんの品種があります。

アーリー・スプレンダー

アーリー・スプレンダーは、インパクトのある真っ赤な葉が特徴の品種です。太陽の光をたっぷりと当てて育てると、さらに濃い赤色になります。葉茎の先の部分は、赤紫色をしているものが多いです。

イエロー・スプレンダー

イエロー・スプレンダーは、名前の通り黄色の葉が美しい品種です。優しい雰囲気があり、花壇に彩りを添えてくれます。明るい黄色はひまわりのイメージもあり、夏にぴったりでしょう。また、アーリー・スプレンダーと一緒に植えると、お互いを引き立たせる効果が期待できます。

カーニバル

カーニバルは、緑色の葉のなかに、赤色や黄色の鮮やかな葉をのぞかせる品種です。カーニバルは、秋が近付くと、紫色の花を咲かせます。彩りが豊かで、カラーリーフプランツとしても人気の品種です。

ドワーフ・フォンテン

ドワーフ・フォンテンは、葉鶏頭の品種のなかでも葉が細い点が特徴です。ヤナギバケイトウの小型の品種で、葉は赤色をしています。ドワーフ・フォンテンは、咲き姿がスマートな印象があり、寄せ植えにもおすすめです。

葉鶏頭(ハゲイトウ)の育て方

出典:写真AC

葉鶏頭は原産地が熱帯アジアのため、暑さに強いのが特徴です。夏場は屋外で育てると盛んに成長します。夏から秋にかけて、美しい葉の色を鑑賞でき、花壇に彩りを添えてくれます。そんな葉鶏頭の育て方や管理のコツは以下のとおりです。

育て方①置き場所

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葉鶏頭は日当たりのよい置き場所が適しています。太陽の光をたっぷりと浴びて育てると、大きく成長し、葉の色も美しくなります。夏の暑さに強く、西日が強く当たる場所に置いても構いません。しかし、寒さに弱く、霜が降りると枯れてしまうため、冬の置き場所には注意が必要です。

育て方②用土

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葉鶏頭は、水はけと水もちのよさを両方兼ね備えた用土が適しています。市販の草花用培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土に腐葉土を混ぜ込んだ用土を使用します。また、葉鶏頭は酸性の用土を嫌うため、ピートモスなどは混ぜ込まないようにしてください。

育て方③植え付け

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葉鶏頭は根が切れると枯れてしまう恐れがあるため、植え替えや移植を嫌います。植え付けをするときにも、根鉢を崩さずに丁寧に植えるのがポイントです。植え付け後は根が安定するまで、たっぷりと水を与えて育てます。また、草丈が伸びると倒れやすいため、支柱で支えておくと安心です。

育て方④水やり

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植え付けの直後、根付くまではたっぷりと水やりをしますが、根付いたあとは水やりは控えめでも問題ありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら水を与えます。地植えの場合は雨水だけで十分で、水やりの必要はありません。多湿になると根腐れの恐れがあるため、水の与えすぎには注意が必要です。

育て方⑤肥料

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植え付けのときに、緩効性の化学肥料を混ぜ込んでおくのがおすすめです。地植えの場合は、肥料を与えると大きく育ちすぎてしまうため、追肥の必要はありません。鉢植えの場合は、育成期の6月〜8月にかけて、リン酸を多く含む肥料を少量与えましょう。

葉鶏頭の栽培管理のコツ

  • 冬場は霜が当たらない場所で管理する
  • 草丈が伸びてきたら支柱で支える
  • 植え替えは避ける
  • 乾燥気味に育てる

葉鶏頭(ハゲイトウ)の増やし方

出典:写真AC

葉鶏頭は、一年草のため鑑賞時期の秋が終わると枯れてしまいます。しかし、枯れた花から種が採取でき、その種を利用して増やすことが可能です。また、挿し芽で増やす方法もあります。それぞれの増やし方は以下のとおりです。

増やし方①種まき

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開花が終わった葉鶏頭をそのままにしておき、花がらから種を採取します。採取した種は、風通しのよい場所で保管しておくのがポイントです。翌年の春に種まきをして、種がしっかりと隠れる程度まで土を被せ、表面が乾かないように水を与えて管理します。

増やし方②挿し芽

葉鶏頭は挿し芽でも増やせますが、発根率は低めです。葉鶏頭の茎を15cmほど切り取り、下のほうに付いている葉を取り除いて挿し穂を作ります。挿し穂を赤玉土などに挿して、たっぷりと水を与えて発根を待ちます。

葉鶏頭(ハゲイトウ)の病気と害虫

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育てる環境や置き場所が悪いと、病気になってしまうことがあります。また、苗が小さいうちは害虫被害を受けやすいため、しっかりと観察して育てることが重要です。葉鶏頭のかかりやすい病気や、害虫被害をご紹介します。

立枯病

水はけが悪くジメジメとした環境や、日当たりの悪い場所で育てると、立枯病にかかる恐れがあります。立枯病にかかると、ほかの株にも感染してしまう可能性が高く、早めの対処が必要です。病気の枝を切り取り焼却処分するか、ゴミ袋に入れてしっかりと口を閉じておきます。さらに、植木鉢や用土を消毒しておくと安心です。

ナメクジ

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ナメクジは、葉鶏頭がまだ小苗のうちに被害を受けやすい害虫です。ナメクジが葉鶏頭の葉や茎を這うと、その部分をすり減らしてしまうため、ダメージを受けてしまい成長に影響します。見つけたら、箸などでつまんで葉鶏頭から離して駆除します。また、ナメクジといえば塩をかけるというイメージがありますが、塩をかけても縮むだけで駆除ができるわけではないため注意が必要です。

アブラムシ

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アブラムシは集団で寄生することが多く、大量に汁を吸われてしまうと葉鶏頭が弱っていまい、最悪の場合は枯れてしまう恐れがあります。アブラムシを見つけたら、殺虫剤を使用して駆除するか、歯ブラシなどを使い葉鶏頭から払い落とすなどの対処が必要です。また、アブラムシは光るものが苦手な性質をもっているため、園芸用のシルバーテープを葉鶏頭の支柱に巻いておくと、手軽に予防できます。

まとめ

出典:写真AC

葉鶏頭の育て方や管理のコツ、増やし方などをご紹介しました。鑑賞期間が長く、夏から秋にかけて美しい葉の色を楽しめる植物です。一年草ですが、種を採取しておけば、翌年からも育てることができます。そんな魅力的な葉鶏頭を、ぜひ育ててみてくださいね。

Alisa.
ライター

Alisa.

よろしくお願いします。

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