月桃(ゲットウ)の育て方!上手な増やし方など栽培管理のコツを解説!

月桃(ゲットウ)の育て方!上手な増やし方など栽培管理のコツを解説!

暖かい地域で多く見ることのできる月桃(ゲットウ)という植物をご存知でしょうか?食品や化粧品などとしても使われているとても万能な植物です。今回は、月桃(ゲットウ)の育て方や育て方のポイント、栽培管理のコツなどをご紹介いたします。

記事の目次

  1. 1.月桃(ゲットウ)とは?
  2. 2.月桃(ゲットウ)の特徴
  3. 3.月桃(ゲットウ)の育て方
  4. 4.月桃(ゲットウ)の増やし方
  5. 5.月桃(ゲットウ)の活用法
  6. 6.まとめ

月桃(ゲットウ)とは?

月桃(ゲットウ)の基本情報

Photo by SSKao

月桃(ゲットウ)は、ショウガ科、ハナミョウガ属の多年生常緑草本で、学名はAlpinia Zerumbetです。原産地は東南アジアで、寒さに弱く暑さに強い植物なので、日本では沖縄や九州南部に分布しています。初夏には垂れ下がった茎から、提灯のような珍しい形の可憐な花を咲かせます。葉や花に様々な効能があり、観葉植物としてだけでなく食品や医療品などへ製品化されている優秀な植物です。

名前の由来

月桃の名前の由来は諸説ありますが、花の房が三日月のような形をしていて、更に花のつぼみの先がほんのりとピンク色になっていることと、形が桃の形に似ているということから月桃という名前になったそうです。また、沖縄県では「サンニン」、小笠原では「ハナソウカ」など様々な名前で呼ばれています。

花言葉

Photo by Blowing Puffer Fish

月桃の花言葉は「爽やかな愛」です。これは、涼しげな雰囲気のシュッとした葉っぱの間から愛らしい花を多く咲かせることからこの花言葉がつけられました。開花時期は4月~8月の夏季のため7月5日が誕生花になっています。

月桃(ゲットウ)の特徴

茎の特徴

Photo by 石川 Shihchuan

月桃の茎は地下茎で、土の中で横に這って伸び、地上のあちらこちらに偽茎を立てます。茎は2m~3mほどの大きさに成長し、やがて茎の先端の方から交互に葉が生えてきます。

葉の特徴

月桃の葉っぱの長さは40cm~60cm、幅は15cmほどで光沢があり、深い緑色で長細い形をしています。抗菌作用があり、沖縄県ではムーチー(餅)を月桃の葉で包んで蒸して食べられています。

花と実の特徴

5月~6月の初夏の時期に茎の先から穂状の垂れ下がったような形の花房をつけ、夏の開花時期になると先端に赤い模様の入ったつぼみが開き、白く大きな花を咲かせます。その後、9月~10月ごろに大きさ2cmほどの卵のような形の赤い実がなり、その中で灰色の種子が出来ます。

根の特徴

月桃の根は、ショウガ科というだけのことはあり、ショウガの形によく似ています。しかし、ショウガの香りはせず、食べても毒はありませんが味はあまりしないと言われています。

月桃(ゲットウ)の仲間

タイリン月桃

タイリン月桃は、日本原産の月桃と台湾北部原産の月桃を掛け合わせて出来たものです。大きさは4mほどにもなり、月桃よりも大きいのが特徴です。エッセンシャルオイルの採取目的で沢山採取できるタイリン月桃を栽培するケースも増えていますが香りは月桃の方が良くて効能などはどちらも同じと言われています。

黄斑月桃(キフゲットウ)

黄斑月桃(キフゲットウ)は名前の通り、若いころの葉には黄色い斑点模様が入っていますが、成長すると共に次第に薄れていき、月桃と変わらない緑色の葉になります。主に園芸、観葉植物用に栽培されています。花は月桃よりも小振りで花房の数は多いのが特徴です。

月桃(ゲットウ)の育て方

基本的な育て方スケジュール

Photo by jiahungli

月桃の大まかな育て方のスケジュールは暖地を基準とした場合、4月下旬~5月に種まき、8月下旬頃まで花が咲いて9月~10月に実がなります。月桃の葉はこの間いつでも収穫することが出来ます。11月~4月中旬の寒い時期はあまり成長しません。

育て方のポイント

月桃の好む場所

月桃は暖かい場所を好むので、4月下旬~10月の暖かい時期は日当たりのよい屋外に置いて栽培します。しかし、強い太陽の光を直接当てると葉が焼けてしまうので、注意しながら明るい日陰に置くのがおすすめです。

水やり

月桃は水を好み、水切れに弱い植物なので成長時期の春~秋ごろは地面の土が渇く前に水やりすることが大切です。そして冬は成長が遅くなる時期なので土が乾いてから2~3日ほど経ってからの水やりで大丈夫です。葉の乾燥が気になる場合は霧吹きを使うと葉にツヤが出てきます。

肥料

肥料は、月桃の成長が著しい春から秋にかけての季節に効果がゆっくりめの緩効性肥料を2ヶ月に1度ほど、液体肥料は2週間に1度ほどの頻度で使用します。肥料は使用しなくても枯れはしないのでそれほど気にしなくても大丈夫です。

栽培管理と育て方のコツ

こちらでは月桃がかかりやすい病気や冬場の管理方法などについてご紹介いたします。

月桃の病気

月桃がかかりやすい病気は、葉の表面に白いうどんの粉のようなカビが生える「うどんこ病」、根や茎から感染すれば茶色に変色し、しおれて枯れてしまう土壌伝染性の「立枯病」などがあります。このような病気になってしまった場合は、市販の植物用薬剤を使用します。
 

月桃に害虫はつくのか?

月桃の葉には防虫効果があるので、他の植物のように葉に害虫が食べた跡などはほどんど見られません。そのため、害虫がつきやすい植物の近くや畑の野菜などの近くにあらかじめ一緒に栽培しておくケースも多いようです。

ボタニ子

ボタニ子

月桃は害虫避けとして他の植物の役にも立つんだね。すごい!

冬の管理方法

月桃は、決して寒さに弱いわけではありませんが、気温が低い屋外では葉が凍傷してしまう場合があるので11月以降の気温が15度以下になる季節は屋内の日当たりのよい場所に置いて栽培します。暖房の風が当たると葉がしおれてしまうので注意が必要です。

次のページでは月桃の増やし方についてご紹介いたします。

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月桃(ゲットウ)の増やし方

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