クロトンとは
クロトンという植物を知っていますか?とても色鮮やかな美しい葉が魅力的な観葉植物で、南国の雰囲気が味わえるインテリアグリーンとしても人気があります。また「変葉木」という別名をもち、葉の形が丸いものや尖ったもの、深裂しているものなど、さまざまな変わった形があるのが特徴です。そんなクロトンの種類や育て方などをご紹介します。
クロトンの基本情報
科名 | トウダイグサ科 |
属名 | クロトンノキ属 |
別名 | 変葉木(へんようぼく) |
原産地 | オーストラリア、パプア・ニューギニア、マレー半島 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
クロトンの名前の由来
クロトンは元々「クロトン属」という属名でした。その名残から、英名でもある「クロトン」と今でも呼ばれている植物です。しかし今では、「変葉木」や「クロトンの木」とも呼ばれ、属名はクロトンノキ属になっています。
クロトンの花言葉
クロトンには「あなたは妖艶」「艶っぽい」「なまめかしい」という花言葉が付いています。クロトンの葉には、黄色や赤色など美しい模様が入っているのが特徴です。その斑のあでやかな様子から付けられた花言葉といわれています。
クロトンの風水効果
クロトンの葉は上向きに生えているので、風水では「陽」の気をもつ植物とされています。そのため、気を迎え入れる玄関や、人の集まるリビングに置くのがおすすめです。また、斑の色が黄色をしている品種には、金運アップの効果も期待できます。
クロトンの特徴
クロトンの魅力は、なんと言っても美しい葉の色や形です。葉は全体的に分厚くて、しっかりとした硬さがあります。革とよく似た質感で、美しい光沢があります。また、条件が揃うと、まれにかわいらしい花を咲かせることもあります。そんなクロトンの、葉や花の特徴は以下の通りです。
葉の色
クロトンは「変葉木」と呼ばれている通り、葉の色が変わったものが多いのが特徴です。赤色や黄色の模様が入った品種は、南国のトロピカルなイメージが楽しめるインテリアグリーンとして親しまれています。また、葉脈が美しく出る品種や、太陽の光に当てることで葉の色が変わっていく品種もあり、葉の色を楽しみたい人にはおすすめの植物です。
葉の形
品種によって葉の形もさまざまで「長葉系」「広葉系」「細葉系」「ほこ葉系」「らせん系」などの系統に分類されます。バラエティ豊かな葉の形も人気で、自分のイメージに合った葉の形を探すことができるのも魅力の1つです。
花
クロトンは、まれに花を咲かせることがあります。株全体が充実した健康的な状態であることが条件で、適度な暖かさを保ちながら育てると、花を咲かせることが可能です。とても小さな綿毛のような形の花で、まん丸の形をしています。
クロトンの種類
クロトンは、葉の色や形ごとにたくさんの種類があります。日本には100種類以上もの品種があり、その中からお気に入りのクロトンを探すのもおすすめです。そんなクロトンの種類をいくつかご紹介します。
アオキバクロトン
アオキバクロトンは、正式名称を「クロトン・アキュビフォリウム」といいます。この品種は、黄緑色の葉に黄色の斑が入るのが特徴です。縦に長い葉をもち、南国のイメージが強いクロトンの品種として人気があります。
クロトン・アケボノ
クロトン・アケボノは、葉の真ん中に濃い緑色のラインが入っている品種です。やや丸みを帯びた葉の形がかわいらしく、7月〜8月には花を咲かせることもあります。また、日に当てて育てると、葉の色が全体的に紫色に変化していく性質をもつので、葉の色を楽しみたい人にもおすすめです。
クロトン・エクセレント
クロトン・エクセレントは、葉が槍の先のような変わった形をしているのが特徴です。葉の色は黄緑色に、赤色や黄色の鮮やかな斑が入っています。また、クロトン・エクセレントは、葉脈が美しく浮き出ているところも魅力的な品種です。
クロトン・キラセン
クロトン・キラセンは名前の通り、黄色の斑が入った葉をつけ、らせん状に上に伸びながら成長していく品種です。クロトン・キラセンはこの葉の形から、どうしてもほこりがつきやすくなってしまいます。そのため室内で観葉植物として育てるときには、水で濡らしたタオルなどで拭き取る作業が必要です。
ボタニ子
次のページでは、育て方やクロトンの病気と害虫被害を紹介するよ!