アスクレピアスの育て方
暑さに強く夏の日差しに負けないアスクレピアスは、品種によって冬越しの管理方法が違います。しかし、水やりや肥料の与え方などが簡単で初心者にも育てやすい花でもあります。上手に育てれば、鮮やかな花と柔らかい綿毛が家庭に元気を与えてくれるのではないでしょうか?
育て方①管理
日当たりのよい、水はけのよい場所で管理します。暑い地域原産のため、真夏の直射日光にも負けない強さをもちます。たくさん日が当たる場所に植えるようにしましょう。しかし、日本で人気のあるクラサヴィカ種とツベロサ種では、その特徴の違いから冬越しの管理方法が異なります。
冬越し
- クラサヴィカ種は、耐寒温度は約ー1℃です。寒さに弱いため冬は室内で管理します。花が咲いた後の種は、採取して春にまきます。
- ツベロサ種は、耐寒温度は約ー15℃です。寒さに強いため冬も屋外で管理します。根元が凍らないように根元に藁やバークチップを敷くとよいです。
育て方②水やり
庭に植えた場合は、水やりの必要はなく、自然の降雨のみで大丈夫です。鉢に植えた場合は、土の表面が乾いたときにたっぷり水を与えてください。乾燥に強いですが、水のやりすぎは根腐れを起こすため注意するようにしましょう。
育て方③植え付け
アスクレピアスは水はけがよく、肥沃な土壌に植え付けます。用土に堆肥や腐葉土を多めにしっかり混ぜ込んでおきましょう。庭に植え付けた場合は、追肥する必要はありません。鉢に植え付けた場合は、5~9月の生育中に緩効性の化学肥料か、液体肥料を1カ月に1度追肥するようにします。植え付ける時期は、遅霜のおそれがなくなった5月中旬以降が最適です。
ボタ爺
育て方④種まき
花が咲いた後に熟した果実から綿毛のついた種ができます。この種を採り紙袋に入れて涼しい場所で保管し、4~5月ごろに育苗ポットに種まきを行います。本葉が3~4枚になったら庭や鉢に植え付けをしましょう。発芽するまで、しっかり水やりをすることがポイントです。
ボタ爺
ツベロサ種は、ごぼれ種でも発芽できるんじゃ!採取せずそのままにしてもよいぞ!
ボタニ子
ふわふわ種が飛んで、いろいろなところから芽が出てくるのね!
育て方⑤挿し木
4~6月ごろ茎を20cm程度の長さに切り取り、挿し木用の土に挿しましょう。切り口から出てくる白い汁は、そのままにしておくと切り口を塞いでしまい水揚げができなくなります。このため切り口を拭き、一度しっかり水に浸けると水揚げができるようになります。挿し木した後は、少し日の当たる場所に置いて管理しましょう。
育て方⑥病気・害虫
特に注意が必要な病気はありませんが、気をつける害虫はアブラムシ・ハダニ・カメムシです。中でも春になるとアブラムシが新芽や葉、茎に発生します。株が密集していると害虫が発生しやすくなります。剪定で風通しをよくし、日がよく当たる場所に移動させるとよいです。専用の駆除剤を使うこともおすすめです。
まとめ
アスクレピアスは、暑い季節に赤やオレンジ色の鮮やかな花を咲かせる植物です。夏の日差しに耐える強さと、柔らかな綿毛をつける特徴が魅力的ですね。水やりや肥料の与え方も簡単なため、初心者にも育てやすいといえます。冬越しの管理に注意すれば、翌年も華やかな花を咲かせてくれます。
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生長して株が込み入ってきたら、植え替えが必要じゃ!2~3年に一度行うとよいぞ!