ニーレンベルギアとは
ニーレンベルギアは中南米に分布する植物で、日本には明治時代にやってきたといわれています。ナス科の植物なのでナスの花を彷彿とさせるかわいい花が特徴的です。
基本情報
目 | ナス目 |
科 | ナス科 |
属 | ニーレンベルギア属(アマモドキ属) |
学名 | Nierembergia |
和名 | アマモドキ |
英名 | cupflower |
原産地 | メキシコ、南アメリカ |
開花時期 | 5月~10月 |
ニーレンベルギアの花
ニーレンベルギアは直径2cmほどの花をたくさん咲かせる植物です。色は白色や青色、紫色のものが多く、可憐でさわやかな印象を与えます。開花時期が長いのも魅力のひとつで、夏場に多少弱りはするものの適切に管理をすれば5月~10月と長期間にわたって花を楽しめます。
花言葉
ニーレンベルギアの花言葉は、「心が和む」「楽しい追憶」「平和」「許されざる恋」です。前者の3つは、ニーレンベルギアの姿からもイメージできる穏やかな印象の花言葉ですが、「許されざる恋」だけ雰囲気が異なっています。
「許されざる恋」の由来
ニーレンベルギアの名前の由来にもなっているスペインの植物学者、ニーレンベルグ氏は修道士でもありました。「許されざる恋」という花言葉は、修道士として生涯独身を貫いたニーレンベルグ氏に由来しているという説があります。
ニーレンベルギアの種類
ニーレンベルギアは、メキシコから南大陸を中心に約30種が自生しているといわれます。さらにそれぞれの種を栽培用に品種改良した「園芸種」の開発もさかんな植物です。ここではそんなたくさんある種類のなかから、代表的な3つをご紹介します。
種類①レペンス種
レペンス種は「ギンパイソウ(銀盃草)」という和名を持つ品種です。草丈は2cmから高くても10cm程度と大変低く、地面を覆うように茂ります。開花時期を迎えると、盃に似た可憐な花が一面に広がる様子は大変きれいです。
グランドカバーとして活用されている
レペンス種は、グランドカバーとしても重宝されています。グランドカバーとは、主に休耕地や空き地などで雑草が繁茂しないように植えられる植物のことです。レペンス種は這性であるうえ耐暑性や耐寒性に優れ、見た目も美しいことからグランドカバーとしても人気があります。
種類②セルレア種
セルレア種は、ドーム状に花をつける点が特徴的です。こんもりと茂る葉茎の表面を覆いつくさんばかりに小さな花が咲き誇ります。単体で鉢植えにしてもかわいらしく華やかですが、寄せ植えにもぴったりです。
種類③スコパリア種
スコパリア種は、直立して花を咲かせる種類です。直立するとはいえ、よく分枝するため地表が見えないほどに葉茎が茂ります。花壇にも鉢植えにもおすすめです。
ボタニ子
次のページでは、ニーレンベルギアの育て方についてご紹介します。