ユキヤナギとは?
ユキヤナギは、春になると枝いっぱいに小さな白い花を咲かせる低木です。庭や公園でもよく植えられているため、見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。まずユキヤナギとは、どのような植物なのかをご紹介します。
基本データ
学名 | Spiraea thunbergii |
和名 | ユキヤナギ(雪柳) |
科名属名 | バラ科シモツケ属 |
分類 | 落葉低木 |
分布 | 日本(東アジア) |
樹高 | 1~2m |
花期 | 3~4月 |
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | 強い |
ユキヤナギの特徴
7~8mmの小さな白い花が枝を覆うようにぎっしりと咲き、しだれる姿がユキヤナギの一番の特徴です。たくさんの白い花が枝に雪が積もったように見えて、また枝が柳に似ていることから、ユキヤナギという名前がつけられました。開花期間は3週間ほどあり、長く花を楽しめます。花もちがよいため切り花としても人気があります。
秋は紅葉が楽しめる
春は花を楽しめますが、秋になると紅葉が楽しめます。葉が黄色から赤色に色づいた姿はとても美しいです。紅葉した後は落葉します。
初心者でも育てやすい
丈夫で繁殖力も高いため、育てやすいのも特徴です。特に地植えの場合は、特別な手入れをしなくてもよく育ちます。むしろ大きくなりすぎないように、花後の剪定や枝の更新をすることが美しい姿を保つための重要な手入れといえます。
ユキヤナギの種類
白い小花が咲く一般的なユキヤナギの他に、ピンク色の花が咲く品種があります。また、花は白ですが葉の色が黄色っぽい品種もあります。どちらも丈夫で育てやすい園芸品種です。好みの品種を選ぶとよいでしょう。
フジノピンク
ピンク色のつぼみが特徴のユキヤナギで、別名はピンクユキヤナギです。開花するにつれて花色は白くなります。つぼみのときは濃いピンク色ですが、開花につれて薄いピンク色の花のように見えます。
オウゴンユキヤナギ
花色は白で、葉が黄色っぽいのが特徴です。花後は柔らかいライムイエロー色の葉っぱが茂り、長く葉の色を楽しめます。
ボタ爺
ユキヤナギはどの品種も手入れが簡単で育てやすいのじゃよ。
ボタニ子
手入れが楽なのはうれしいですね!!
ユキヤナギの育て方
ユキヤナギは丈夫で育てやすく初心者向きの低木です。ここではユキヤナギの苗からの育て方についてポイントごとに説明します。
育て方①栽培環境
ユキヤナギは、日当たりと風通しのよい場所が適しています。日当たりが悪い場所では花の数が少なくなってしまいます。たくさん花を咲かせるためにも日当たりのよい場所に植えましょう。また、風通しが悪いとアブラムシなど害虫が発生しやすくなります。
育て方②用土
有機質に富んだ土を好みますが、どのような土質でもよく育ちます。乾燥にも過湿にもよく耐えます。健やかに育てるためにも、水はけのよい土に植えることをおすすめします。
育て方③植え方
庭植えの場合
ユキヤナギの苗
ユキヤナギの苗の植え付けの適期は、2月下旬~3月下旬です。この時期でなくても、真夏を除いていつでも植え付けは可能です。ユキヤナギは成長が早いため、枝を十分伸ばせるような広さがある場所を選びます。根鉢より一回り大きな穴を掘り、完熟堆肥や腐葉土をやや多めに混ぜ込んだ土に、やや高めに苗を植え付けます。
鉢植えの場合
ユキヤナギは、成長が早くまた周辺からヒコバエがたくさん生えてくるため、鉢植えはおすすめできません。植える場所がなくやむを得ず鉢植えにする場合は、剪定によって大きさをコントロールしたり、成長に応じて毎年植え替えをしたり、株分けをしたりして苗を小さくする必要があります。初心者には難しいでしょう。
ボタニ子
ユキヤナギを鉢植えで育てるのは難しいのね。
育て方④水やり
苗を庭に植え付けた直後は、たっぷりと水やりをします。根付いたら、水やりの必要はありません。真夏など極端に乾燥する場合は、水やりをしましょう。鉢植えの場合は、乾いたらたっぷりと水やりをします。鉢植えは冬でも水やりを忘れないようにします。
出典:写真AC