エレモフィラの剪定方法
剪定のポイント
エレモフィラは剪定に弱い種類なので、できるだけ剪定しないほうがよいでしょう。強く剪定すると、切った部分から枯れこんでしまうことがあります。しかし、成長すると高さが1.5~2mまで伸びるため、どうしても剪定をして形を整えたいときには、以下のようなポイントに気をつけましょう。
植え付け・植え替え後の剪定はNG
エレモフィラの剪定は、株が小さいうちや植え付け・植え替え後の時期にするのはNGです。また、開花後の新芽を切ってしまうと株がダメージを受け、次の年に花がつかないことがあるので気をつけましょう。太い枝を短く切ったり、枝や芽をたくさん切り落としたりすると枯れてしまうので、不要な枝だけを切り、剪定後は癒合剤を塗ることをおすすめします。
剪定は花が終わった直後
エレモフィラの剪定に適した時期は、植え付けや植え替えをしない年の春と秋です。開花時期は避け、花が終わった直後に全体を軽く切り戻します。暑い時期の剪定は、株が弱ってしまうので夏の剪定もNGです。剪定後の枝は、今年伸びた枝なら挿し木に利用できます。
エレモフィラの増やし方(挿し木)
増やし方(挿し木)のポイント
エレモフィラの増やし方は、今年新しく伸びた枝木を剪定して挿し木にします。挿し木をする時期は、5月頃が最適です。この時期に剪定すると挿し穂が発根しやすく、剪定された株の回復も早くなります。市販の挿し木用土やパーライトとピートモス(酸性調整済み)の割合を半々にした用土を使うとよいでしょう。
挿し穂は小さくしすぎない
エレモフィラの増やし方のポイントは、挿し穂を小さくしすぎないことです。枝を5~10cmに切り揃えて下の葉を取り除き、枝先を斜めに切って水揚げをします。挿し木用土に挿して日陰で管理し、用土の表面が乾いたら水やりをして根が出るのを待ちます。過湿にならないように水やりは控えめにしましょう。
エレモフィラの手入れ方法
手入れのポイント
エレモフィラの花言葉を連想させる美しいシルバーリーフを保つには、日当たりと水はけのよい置き場で管理するのがポイントです。特に短毛が密生するニベアは、風通しが悪く湿気が多い場所では葉や茎が黒ずみ美しく育ちません。また、強い風に当たると茎が折れる場合があるので、丈が高く伸びたら支柱で補強してあげましょう。
きれいに枯れ葉を取る
エレモフィラは、株が育ち古くなると下の方から葉が枯れてきます。手入れをせずに放置すると株の負担が増え、病気の原因にもなります。見た目も美しくないので、定期的に枯れた葉を取ってあげましょう。混み合った枝の間にも枯れ葉が落ちている場合は取り除き、根本はすっきりときれいに保ちましょう。
寄せ植え
シルバーリーフが美しいエレモフィラは、カラーリーフや鮮やかな色合いの花と寄せ植えをするのもよいでしょう。枝木がスラっと細長いので、バランスが取りやすくステキな寄せ植えが楽しめます。水やりの管理が難しいので、同じ乾燥に強い植物を選ぶのがポイントです。
まとめ
今回は、エレモフィラの基本的な管理の仕方から剪定や増やし方などをご紹介しました。乾燥を好むエレモフィラは、水やりや夏冬の置き場所を管理することで、美しい花やシルバーリーフを楽しめます。「憧れの佳人」の花言葉を持つエレモフィラをぜひ育ててみませんか。
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